まったく...小学生は嫌だね!
ブックマークしてくださった方々ありがとうございます!
頑張って書きますね
修正
2025/05/11
小学校への入学から数ヶ月が経った
小学生生活はとても平凡な物であった
姉2人は食卓に付くと毎日の様に学校であった事を話してくる。私としては良くそんなに楽しめるね?と言いたい所だが…これが友人のいる学校生活と、友人のいない学校生活の差なのだろうか
今の私の楽しみと言えば習い事の武術だけである。
始めて数ヶ月になるが、まだ合気道の基礎の動きの真意なる物が掴めていない、週に3回あり家でも型だけでもやっているのだが、その基礎の真意が掴めそうで掴めない、そんな焦れったい感覚に襲われる。真意だのと言っているが要は基礎練はしているがその基礎練が何に役に立つのかいまいち分かっていないだけであったりする。まぁでもそれが面白い。いつかはその真意なるものは掴めるのだろうか。いつか触れずに人を倒す!
前世とはいえ元研究者とは思えない発想である事には目を瞑ってもらいたい。
弓道もまだ弓の弦を引くほどの力が無いので、筋トレと型だけをひたすら行っている。
今こうして周りの子供たちが昼休みと騒いでる間、私はこうして頭の中で型を復習したりしている。
友達なんぞいないのはご覧のとおりだ
「美春ちゃんは皆と遊ばないの?」
頭の中で振り抜いた拳が乱れる。
先生に話しかけられた事によりイメージが霧散したのだ、この集中力の無さも自分が弱い原因なのだろう。
「つまらないのでけっこうです」
先生も仕事だから話しかけてくるのだ、私は知っている先生達が私の事を気味悪がっている事を、小学生1年にしては異様に会話が流暢な所や、作文で思いっきり漢字を使っている事だろう
クラスの皆は私の事をやれお化けだ、改造人間だと呼んでいる。
誰がお化けだっての…確かに髪は長くて目元が隠れているけど…もう少し大きくなったら切ろうかな…今は姉妹皆で髪を揃えてるらしいし。
「そ、そう!それじゃ…」
先生が言葉を詰まらせる。なんでこうも1人での静寂は平気なのに、1対1で静寂が訪れると気まずいのだろう。
「すいません、トイレに行きたいので失礼します」
「そ、そうだね」
そう言い私は教室から出る、トイレへと向かう廊下の最中校内で鬼ごっこでもしているであろう、丸刈り少年とぶつかってしまった…
いてて…ボーッとしてたな…
「げ!お化けだ!」
「お化けって言うの止めてくれる?」
「うるせー!お化けはお化けだーい!おまっえんち、おっ化けやーしき〜」
「ジブリって偉大だな」
有名作品であるがこんな子供にあの作品の少年のセリフを浴びせられるとは…ジブリはやはり侮れんな…
影響力がちがうね
「やべ!来た!」
その後鬼ごっこの追手が来て即行で逃げていった
あの少年は雨の日に雨宿りしていれば、傘でもくれるのだろうか、私お迎えだから傘、要らないけど
「はぁ…」
私は少し深めの溜息を吐く
分かってはいたが小学校がこんなにも暇だとは…
もう…辞めたい…国が定める義務教育を無視してもう、家にいたいよ…体動かしたり瞑想したり危ない薬品まぜまぜしたい。
「はぁ…子供の相手するのは…骨が折れる…。子どもが何言ってるんだが...」
後6年まず頑張ろう。姉がいない学校を選んだのは私自身なのだから、今更後に引く気は無い
久々にト○ロが見たくなった日であった。