力作
中学1年生編ラストとなります
修正加筆
2025/05/12
Side麻野
「それじゃ」
「おう!」
僕は誤解が解けた今ではこちらから接触しなくとも皆の方から話しかけてくれたりしてくれるくらい印象がよくなっていた。
あの三人組はケジメはつけると言って職員室に自首しにいって、今は謹慎中らしい
『美春ちゃんのチョコ無かったなぁ…楽しみにしてたのに』
やや心を落とし、うち履きを脱ぎ下足箱に入れようと靴を脱ぐと自分の靴箱になにか詰まっていることがわかった
「これは?」
下駄箱と殆ど同じサイズの箱は指が入らず取り出せない。
しょうがないので筆箱から定規やらなんやらを取り出し取り出す箱には英語が書いてあり、OやらHNやらN-CH3等とあまり分からない字列が書いた付箋が貼ってあった
「チョコ?」
誰からだろうか…まさか美春ちゃんが…?
いやいやそんなわけ無いか…美春ちゃんがくれたとしてもチロルチョコとか、チョコに似た何かの薬品を混ぜまくった物とか来そうだし。だってね…前世はマッドサイエンティストな訳だし…
…?
サイエンティスト……
「あ!」
ついつい声を上げてしまった割と大きい声を出してしまったたので周りを見て、誰もいない事を確認する
「これ…チョコの化学式?分かんないけどそれっぽいような…」
化学式で書いて何を書いたか分からない様にしたかったのだろうけど、僕だって前世で科学者やってたんだからそりゃ分かるよ
でもよく急に化学式なんて書こうと思ったのかな…
化学式を書いて何か試そうとしていた……それともただのイタズラ…?
「まさか…ね」
「ふふ…そんなわけ無いよね」
それから僕は家に帰ってお風呂や夕食を済ませると、部屋で小包を開ける
「………美春ちゃん」
小包に入っていたのはそれはもう素晴らしい墓石を象ったチョコレートだった。
中には小さな紙
残すなよʕ•ٹ•ʔ 感想まってるよ
と、可愛らしい字の手紙があった
「物凄い邪気を感じるんだけど」
墓石にはきれいに僕の名前が刻まれており妙にリアルさを追求した作品となっていた
「絶対ダークチョコだよね…」
ダークとはカカオの割合がとても多い苦いものである。
でも苦いだけなら何とか食べられる。お世辞も言える。大きい事は覚悟していた。だから夕食も少なくした!
よし一口目!
「………美味しい」
極ニガだと思っていたチョコはとても甘かった
そう…
とても甘かったのだ
「うぷ…」
それは10口目あたりで突如として麻野を襲った
食において一番の敵である"飽き"である
食べた事にして感想を言おうかと思い、気分的に最後の一口を食べると。墓石の中から小さなプラスチック製の紙がでてきた。あわやプラスチックを飲み込むところであった
『チョコの種類は全6種類!』
……つまりそう言うことである。
何のチョコかあとで答え合わせをするという事である。
真面目に食べる事を余儀なくされた瞬間であった。
「僕は化学者なんですから…心理的攻撃は専門外なんだよね」
「食べるぞ!」
僕が食べ終わったのはもう草木も起き出すような時間だった。
嫌がらせだけはこんなにも力を入れるものなのかと、その美春の嫌がらせに対する行動力をここから称賛し、来年からは美春にバレンタインはおねだりしないと心に決めたのであった
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