ふぅ…終わったな
あけましておめでとうございます。
新年1発目ですが、ちょっとまだ暗い話ですね。
今年もよろしくお願い致します
Side麻野陽太
完璧とまではいかないけど、ほとんどが上手く進んだ。良かった…
自分で解決しなくて。ずっとずっと待って、彼女…美春ちゃんにカマをかけて、僕に対するいじめに気づかせて、お節介してくれるところまで計算ずくなんだよね。
あそこまでお節介をやいて、僕のパーソナル的な部分まで踏み込んで来たんだ少しは気を向けてくれるだろう。
誤算だったのは美春ちゃんが怪我してしまったことと、意外に長く美春が僕に対して無関心な日が続いた事だ。だから誕生日パーティーの日にカマかけたんだけどね。アレがなかったらもう少し時間がかかったかな。まぁ最悪自分で解決できることだからいいんだけどね
ですよね…新川先輩
僕は…私は…尼崎那月は絶対にあなたを見つけ出します。
新川優雅先輩、私はここです。薬が原因でこうなったのなら先輩も生まれ変わってるかもしれない。先輩の作った"来世で性別が逆転する妙薬''この仮説が正しければ先輩は女の子になっているはず。直ぐに後を追ったのだから近い年齢で生まれ変わっているはず。
でもこんなに沢山の人の中から1人を探すのは難しい。だから有名な人とくっついて有名になってその時新川優雅という人物を探す。そのために美春ちゃんを利用する。
でもちょっと美春ちゃんは新川先輩に似ている気がした。
そんな事を考えながら
麻野陽太は家の自室で艶めかしい表情で笑い、パソコンでA.Y性別反転研究データベース20××/01/22というファイルを開いたのであった
Side麻野陽太out
一方冴木家では私は姉二人に囲まれながら正座をしてただ俯いていた。左の頬はもちろんまだ青いまま
「「で?」」
やばい…何?私今殺し屋に殺される手前なの…何このハイプレッシャー…動けない…技を使おうものならPP2つずつ持っていかれそう
「「で?」」
「姉様達…何をお怒りで?」
とぼけてみる
「「ん?」」
「えっとですね」
無理でした
かくかくしかじか……
私はあった事を特に脚色すること無く話した。それを聞き終えた時の二人の表情は辛み、悔しさ、憤怒といろいろ混ざった表情になっていた
「まぁ多少やりすぎたかもしれないけど、この青痣くらい気にしてない。痕に残るわけでもないだろうし」
「でも!なんで!?殴られる事ないじゃん!痛いじゃん!」
「作戦の成功率を90%から100%にしたかっただけだよ…」
「………」
10%の失敗確率は研究者として見過ごせない値なのだ。とは言えないし...
やっぱりこんな理由じゃ満足はしてくれないご様子。と言ってももうこれ以上話すこともない、私としては早く何か聞いてくれないと何も言えないのだ
「私達には相談できなかった?」
とボソッと言った
「計画の漏洩を防ぎたかった。た…たい…大切な…家族だからこんな博打に付き合わせたくなかった…」
大切な家族とか言うのか恥ずかしくなり、私もボソボソっとした声になる
「でも…これだけの事1人ってやった訳でもないんだよね?」
彩夏はこういう時勘が鋭くて厄介だ
出すか…?あのストーカー集団の名前を…
「何があっても私を裏切らない仲間に頼った」
「誰?」
「ごめん…これだけは彼女等に迷惑がかかるから守秘義務とさせてもらうよ」
「でも春が私達のこと大切に思ってくれてる様に私達だって春の事大切なんだよ?その事についてはどう思ってる?」
「ごめん…」
雪穂の長女パワーに負け、もうただただ謝ることしかできない。あの三人がもっとヤバく根本から悪い奴らだったのなら下手したら私は身も心もズタボロにされていただろう。
最悪の未来の場合悲しんでいたのは私じゃなく、姉たちである
やはりそういうところは反省するべきだと自覚している
「とりあえずお母さんには報告しないであげるから、痣残らないようにしなさいよ」
母親タイムがないなら軽傷だろう。勝ったなガハハ!
ここからは余計な事を言わないようにせねば
「分かってるって」
「じゃあとりあえず解決って事でいいの?」
「春しだいよ」
「私的には早く終わらないかなぁって…」
ちょっとしたネタ気分で言ってみたそれは、とても大きな地雷を踏み抜いたようだった。タダでは終わらないそれが冴木美春である
「反省の色は無いのかなぁ?は・る?」
「ご…ご…ごめんなさい」
私達が心配してる時になんて事考えてるの!私はお風呂入るわ!
と言い残し出ていってしまった。
あれは照れ隠し的な怒りではない。本当に少し怒ってるやつだ…
「春はフィニッシュがわるいよね!」
ホントそれな…麻野救出大作戦もフィニッシュで彩夏と雪穂に頬の痣の事バレちゃったし。なんで私こんな締めが悪い感じになっちゃうんだろう…いや…それは前世の頃からか。
フィニッシュが悪い…つまり詰めが甘くなければまず前世の人生の幕閉じてないからな…
そういう性分ってことだな
「あ、そう言えば!彩夏!」
「何?」
「チョコってどうやって作るの?」
「え………?」
なんでここで二人の間に気まずい雰囲気が流れ始めたのかは美春は全く理解できていないのであった
『は…は、はは…春がチョコ!?』
彩夏は驚きのあまり声が出なかったのであった
「あや…か?」




