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もうすぐバレンタイン

お忘れの麻野陽太(お忘れの方はは席替え、バースデーパーティ③を見てください)

に関係する章になります


美春と親衛隊が大いに活躍します

冬休みも明けて2月に入ると学校中がよそよそしい雰囲気となっていた。

その雰囲気に耐えきれずになんでこうなってるのかを結に聞いてみたところバレンタインが近い事が原因として上がった

チョコを欲しい、あげたいの気持ちが錯綜としているのだ。

あぁ…学校中が恋という甘い匂いに包まれてくよ…砂糖吐きそう…


そして例に漏れず私に好意を寄せている者からとうとう接触が謀られた

もちろん親衛隊ではない。なんなら親衛隊の方が100倍マシだった


「ねーねー。美春ちゃんチョコ頂戴」


忌々しいあの男、麻野陽太。一応私に好意を寄せているのだが、こんなにも嬉しくないアプローチはない。なんなら忘れがちだが、私にはまだほんの僅かな男としてのプライドがあるので男に体と心を許す気など無い


あと一つ言っておくのは、麻野は別に女を取っ替え引っ替えしている訳ではなかったという事だ。

親衛隊の調べによると今まで彼女を作った事など無いらしい。しかし麻野の見てくれをステータスと思っている女友達は割といる。


だがどれも親密な関係とかそういうのではないらしく、麻野が女好きのヤリ○ンとかいうのは誰かの悪意ある噂なのだと。

親衛隊の報告書にあった


でも…じゃあ雪穂と彩夏には告白をしようとしたんだか…


「なぁ…麻野、なんで私の事を好きなんだ?なんで雪穂と彩夏にも告白をした?」


「それは君の誕生日パーティーの時言ったろ?君は他の女の子とは雰囲気が違うって」


「理由になってねぇよ」


「僕にも理由は分かんない。好きだから好きじゃ駄目?」


「お前が好きなのは"美春"じゃなく"冴木"じゃないのか?権力の強い長女から下るようにして告白をしたのがその理由なんじゃ無いのか?」


その言葉に少し声を詰まらせる麻野。

やっぱりか…と思ったその時、麻野は詰まらせていた言葉を吐き出した。


「そもそも…雪穂さんと彩夏ちゃんには告白なんてしてない。美春ちゃんについて聞こうとしたら、話も聞かずに罵倒を浴びせられて逃げられたんだよ」


まただ、またあの目だ。濁ったような生気のない目


見てくれがいいが故の誰かからの僻みか。

悪意のある噂は純粋彩夏ちゃんすらも見ただけで拒絶する程のものに仕立て上げたのか。噂を流した張本人はさぞご満悦なんだろうか…人間が腐ってるのは大人も子供を関係ない…か…。 


「こら、そこ煩いぞ」


実を言うと今は先日行った定期テストの補習中だったのだ。

ついに国語で赤点を取ってしまってこのざまだ。

他の教科は皆80点以上なのに…なんで国語だけ…


心情を表現する文が多かったせいだ!意味がわからん!


「じゃあまたこの話は後で」


流石にここまで聞いておいて、中途半端にはできないか…

私は目配せし黒板を見直した




補習が終わり、教室には2人だけになった。部活は絶賛やっている最中で早く行かないと行けないのだが、まぁ聞くだけ聞こう


「で?」


「僕が仮面をつけているのは認める。でもこれは癖のようなもので、僕は女好きでも無けりゃ誰かと付き合った経験もない。なんであんな事を言われなきゃいけないんだ」


「そうか…そりゃ大変だな」


「はは…さすが美春ちゃん…他人事だね」


今こいつが見せているこの表情は何の仮面も付けていない、素の麻野陽太だ。いや、素に見える麻野陽太という仮面かもしれない。でも今、私の心は仮面を着けていない麻野だと言っている。あの目は麻野が素になった合図なのかもしれない


この前のパーティだって。仮面は着けていなかったのかもしれない。わざと敵対心を宿らせることで、少しでも私の気を引こうとしたという事を、気づいていた。ただの年相応の恋愛感。好きな子の木の引き方が分からないから意地悪言っただけ。


こいつ、器用なんだか不器用なんだか分からん。

ただ手札は多いのだろう。だからどれを使っていいか分からない。

ただ悪意に陥れられた一人の中学生


「はぁ…事前情報の点とお前からの情報が全て点で繋がったよ…」


「え…」


「ごめんな…お前の事誤解してたみたいだ」


「じゃあ!」


「でも、生理的に無理」


「………」


これでも私に好意を寄せてくれた奴だ…少しくらい手助けしてやるか。


私は理不尽な悪意は大嫌いなのだ


「親衛隊…更に深く調べてくれ。私も調べる」

右手を挙げて誰もいないはずの空間にそう指示をだす


『『御意』』



「え!どこから声が!?」


「気にするな、信用できるストーカーさんだよ」


「ストーカーの時点で信用できないと思うんだけど…」


うん…それは麻野が正しいや…もう慣れちまってな…

親衛隊の幹部曰く今も信者は増えているらしいし…本当このモテ力をなぜ前世で発動できなかったのだろうか…


私は部活に行く為に鞄を持ち立ち上がる


「お前が噂通りのクソ野郎じゃなくて、少し安心したよ。そんな奴に好かれたとなりゃ冴木家の恥だ。ただでさえもう少し恥なのに……あと雪穂と彩夏から話を聞いてみるよ」


「美春…ちゃん…?」


「バレンタイン…考えとくよ…」


あいつの今の話に嘘を常習的につくやつの雰囲気は纏ったなかった。なら少しは信用してやるよ…

さてと…悪意の現況を探してシメますか


悪意に苦しめられる時間は終りだよ、麻野


「う…う…ありがとう…美春ちゃん…信じてくれて」


濁った目、、素(暫定)なんだな


廊下にその声は聞こえてきていたが、特に返事することなく私は部活に行った。

噂って怖いですよね、勝手に尾ひれがついて悪化するですから…(経験談…)

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