体の鈍り
私用が終わりましたので、更新ペースは週3くらいで上げていきます
最強おじいちゃんを加えた正月も終わり、数日後には部活が始まっていた
まず真っ先に襲われたのが正月で崩れた生活習慣による眠気と、寝正月による体力の衰えだ
「はぁ…はぁ…はぁ…」
あ…やばい口の中血の味する…
部活の基礎トレーニングにある試合の8分間と同じ時間を、走るトレーニングが相当しんどい。
脇腹痛い…口の中血の味する…足重い…
バッシュこんな重かったっけ…
「美春大丈夫…?」
「千尋…私は気にするな…早く…いけ…」
「巫山戯られるならまだ大丈夫そうね」
そう言い私を2週差目をつけて抜いて行った。そして次々と1年生組が抜いていく。
なんで!?皆運動してたの!?全く体力の衰えを感じないんだけど!?
「冴木〜!遅いぞ〜!」
「は…はひ〜…はいー!」
とうとう顧問に注意されてしまった
でもごめんなさい…これが今の全力なんです…
いくらね…護身とか合気とか出来ても…体力が無いんですよ…
「……」
あ…あれ?視界が霞む…足に力が入ってるのか入ってないのか分からない……頭痛い…私今前進んでる…?それとも止まってる…?
あ…あれ…?
「美春!?」
「美春ちゃん!?」
「冴木!」
全身に衝撃が来たのを最後に、意識が遠退いていった
「…う…」
ゆっくり目を開けると体育館の壇上のライトが明るく、目を細めてしまう。
頭をずらして体育館内を見てみると片付けと掃除をしていた。あれ…?私何やってんだ?やっちゃった?
「お、みー起きたのか」
私が起きたことに気づいたのは日登先輩だ。私と同じポジションでよくお世話になっている
優しいし可愛いし…何これ天使?
「日登先輩…私…何してました?」
「8分ランでぶっ倒れて、終わりまで寝てた」
あーそういうことですか…運動不足で酸欠&貧血でぶっ倒れたと…
うへ〜情けない…
「お、冴木起きたか。正月怠けているの丸わかりだぞー。体慣らしとけ」
「す…すいません」
「そしてこれは年中言えることだが、夜ふかしは程々にしろよ。隈深くなってるぞ」
「うげ…」
「みー、体は大事にしなよ」
「はい…」
そしてそこから片付けをして、挨拶をして皆と帰った。もちろん今日の事で湯葉や由佳に誂われたが今日に関しては完全に私の落ち度だ。何も言い返せん…
聞いてみたところしっかり皆1日に何かしらのトレーニングを入れてボディメンテナンスは欠かさずにしていたらしい。
くそ…正月くらい休むと思ったのに…皆真面目か!?いや…真面目だな…
「んじゃ私文房具買いに行くから」
いつもとは違う道に行くので別れる。
皆は皆でどこかに行くらしいので、私だけ不参加の形になる。
和を乱す事の様に感じるが、私としては一刻も早くやらねばならない事があった
ダムダムキュッ!キュッ!
パスッ!
別れて一時間くらいは経っただろうか。
私は地域にあるストリートバスケのコートでひたすらドリブルとシュートを繰り返していた
今日の部活できなかった分と皆と間の体力の差を埋める為にやっているのだ。文房具を買うなんて嘘をついてまでやるだけある。
ぶっ倒れた後で過剰な運動は駄目なのだが気にしている暇はない。1月の寒さももう今となってはこのシャツを脱ぎ捨てたい程に体が熱い
「う…水きれた…」
スクイズボトルを握ってもスピースピーと音を鳴らし飲み口付近についている水滴が飛ぶだけで、喉を潤す程の水は出てこない
「美春」
「?」
後ろから声がし振り返ると、何かがすごいスピードで飛んできたとっさに掴むと、それはミネラルウォーターであった。
何故かラベルが取られているが…スポンサーとかなの?
よく見たら少し減ってる…飲みかけだなこりゃ
「たく…誰の飲みかけだよ…」
「湯葉ちゃ〜ん…なんで私の投げたの〜!美春ちゃん…嫌じゃ無いなら…飲んでいいよ…」
湯葉が未来のを勝手にこちらに投げただけらしい。
ただの窃盗だからなそれ
でも飲んでいいと言うので飲んでおく
「てか、なんでここにいるんだよ?街とは真逆だぞ?」
「なんでって、美春が抜け駆けして練習してるだろうからって。ここに来たんだよ」
「ほらほら美春ちゃ〜ん私とサシで勝負だ」
「一人だとプレッシャーないからあんま練習になんないでしょ」
皆がベンチの上に鞄を置き次々にコートに入ってくる
「これじゃ、私が皆に追いつけないじゃん」
「「追いつかせないよ」」
はぁ…これだからなぁ…追い抜くのが大変なんだよ
良くも悪くも離れさせてくれない
「ティップオフ!」
湯葉の合図と共に私はボールを地面についた
あぁ楽しいな!
冬の澄んだ空気の下で女の子達の声が響いていた
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