ある少女の話
かつりかつりと少女は歩く
歩く先から地割れが走る
ふらりふらりと腕を揺らす
指の先から炎が生まれる
呼吸のために息をする
それは全てを吹き飛ばす
ぱちりぱちりと瞬きをする
全てを消し去る光が生まれる
少女はやがて座り込む
周囲は全て毒沼に変わる
少女はとうとう眠りについた
世界に毒が溢れ出す
すやりすやりと少女は眠る
世界の全てが死に至る
ぱちりと少女が目を覚ます
全て終わった世界の中で
少女は今日も歩き続ける
体全てが兵器になったとある少女の話