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編入

・急いで書いたので後々書き直すかも知れません。

「魔術科はたったの20人? 100人もいて?」


「ヒューマンは属性持ちは少ねぇからな」


 丁度5人に1人の確率ということか。ただ、ギルマスがヒューマンをまるで他人事のように言うのが気になる。もしかしてギルマスはヒューマンじゃないのだろうか。


「そういやギルマスってなんなの? たまーに人外目線って言うか、年寄り発言って言うか。多くない?」


「あ? 俺か? ギルマスはギルマスだ。お前がダンマスって言うのと一緒だな」


「へぇ。ギルド・マスターって種族だったんだ」


「まぁな」


「んで、どうしよっか。魔術科に編入しようかな」


「自分の好きにしたら良いんじゃねーの?」


「うん。それはそうなんだけどね。今更、子供に紛れて勉強したり、遊んだりする訳には行かないし? どうせなら魔術科かな、って」


「魔術科は3クラスあるみてぇだぞ。どれに入るんだ?」


「属性によって変わるんだよね。どうしよっかな」


 悩ましい。因みに、クラス-1が火系統、雷系統、光系統、闇系統、空間系統で10人。クラス-2が水系統、土系統、風系統、氷系統、木系統で8人。クラス-3が複数の属性持ち、レア属性、段階が高い属性、のどれかで、2人。


「いや、クラス-3かなぁ」


「お、そうか。まぁ、確かに悪くねぇと思うな。この2人も伸び代がある」


 問題はどの属性を持つか、だ。その前に自分の属性もうろ覚えだったので、ステータスを確認。


「【ステータス・オープン】」


 ―――――――――――――――――――――


 名前:赤崎蒼奈(アオナ=アカサキ)

 LV:2(+1)

 種族:神族・迷宮主(ダンジョン・マスター)

 性別:なし

 年齢:16

 職業:迷宮(ダンジョン)運営管理局・現地派遣社員

 レア度:10


 ◆能力値

 HP:1000/1000(+400)

 MP:57150/57250(+7250)

 SP:800/800(+200)

 STR(筋力):21(+5)

 VIT(耐久):21(+5)

 INT(知力):5250(+250)

 MIN(精神):5250(+250)

 DEX(器用):5250(+250)

 AGI(敏捷):400(+200)

 LUK(幸運):10500(+500)


【能力】


 『霊視』 完璧な演技


【属性】


 大海属性 森林属性 氷雪属性 閃光属性 New時空属性 神聖属性


【特殊魔法】


 眷属召喚(3/10)


 身体強化


 死霊魔術


 浄化魔術


 回復魔術


 New治癒魔術…怪我や病など、身体を癒す魔術。


 妖精魔術


【スキル】


 演技 偽装 変装 計算 料理 家事 神託 奉納 隠密 短剣術 杖術 鎌術 暗殺 懺悔 採取 New指示 New采配


【称号】


 社長令息 天才子役 神主見習い 家政夫 式神使い 転移者 迷宮主(ダンジョン・マスター) New園長


【加護】


 水を司る女神の加護(大) 氷を司る女神の加護(大) 聖を司る女神の加護(大)


【装備】


 装備中:Tシャツ ホットパンツ 水色ローブ


 未装備:氷結短剣(アイスダガー) 麻痺拳銃パラライズ・シューター


【アイテム】


 迷宮核(ダンジョン・コア)


【武器】


 神器《氷の鎌》


 レア度:10


 能力【氷刃】【斬撃】【断罪】


 ―――――――――――――――――――――


「あ、レベルアップしてる」


「いつの間に……」


 属性とかスキル、称号も増えている。Newって表示されるのはありがたいね。


 さて、今持っている属性は、大海属性 氷雪属性 閃光属性 神聖属性 森林属性 時空属性の6つか。


「どれがいいかな。下位互換の属性とはあんまり被らない方が良いよね?」


「まぁ、そうだな。そいつらが哀れになっちまう」


「え?」


「いや、真面目に」


 めっちゃ真顔で諭された。なんか納得いかないけど、しょうがない。


「となると、大海属性は水属性、氷雪属性は氷属性、閃光属性は光属性、神聖属性は――なんだろう」


「聖属性な」


「なるほど。森林属性は木属性、時空属性は――空間属性か。残ってるのは神聖属性だけかな?」


「神聖属性だけじゃ厳しいだろ。どれかは二段階、一段階のも複数持っておけ」


「氷雪属性はいる。時空属性も、いる。森林属性は、木属性にしておこう。閃光属性は、光属性に。大海属性は水属性に。これでいっか」


「結局全部使うのな」


「だってどれも使いたいしさ」


「まぁいいぜ。もう『記憶改竄』はしたのか?」


「うん。頼んであるから、もうそろそろ僕がダンマスだってことは消えてるはず」


「そうか」


「んじゃ、ギルマスは今夜ダンジョンね。あ、王子連れて帰ってよ? 帰ったら王子の評価聞かせて」


「おう。任せとけ。【転移】」


 ギルマスもギルマスの仕事があるのに、大変だよね。そうさせてる張本人が言うのも何だけど。


「よっこらせ〜」


 さて、魔術科に行きますか。


 えーと、魔術科は2階の右の方だったかな? クラス-3だから――ここか。


「お邪魔しま〜す」


 あ、ここの担任はエルフだったっけ。尚、担任というのは各クラスを受け持つあの担任という認識で間違いない。担任はそれぞれ、自分達で名前を付けることにしている。ネームド認定ではないので、ニックネームみたいなものだ。


「ラミ先生、ですよね?」


「ま、マス――」


 うぉい。なにマスターって言おうとしてんの。


「へ、編入生のアオナくん、ですね! みんな、な、仲良くしましょう」


 ガッチガチに緊張してやがる。誰だコイツ担任にしたの。あ、自分か。


「ま、ずは自己紹介、をしましょ、う! 先生はラミレアです! ラミ先生って、呼んで下さい!」


「ラミ先生、属性の紹介とかは要ります?」


 さりげなくサポート。これ、結構しんどいな。


「あ、う、うん! 属性も、紹介しよっ、か!」


「んじゃ、私から? メーノ。13歳で、テイマー。属性は樹海属性を持ってる。木の龍人とヒューマンの混血」


 ここのテイム出来るモンスターはめっちゃ強いし、手懐けられたら、かなり強くなれるかもね。まぁ、ダンジョン・モンスターは自分の意思でテイムされるか決められるから、相当好かれない限りは無理だと思う。


「お? 俺の番か? シーフのナギだ。歳は12! そうだな、陰影魔術とかか? 常闇属性持ってる! 破壊属性は持ってるけど――あんま使えねぇな!」


 おぉ、三段階目か。魔術もしれっとレア度高めだ。破壊属性は――うん。ウチのスライムメイジに教わると良いよ。


「あれ? あ、僕の番か。3人しかいないんだね〜。えーと、アオナです。神聖属性と、氷雪属性が使えるかな。浄化魔術とか死霊魔術とかも使える。あとは、水属性と木属性と光属性も使えるね。妖精魔術を持ってまーす。つい最近、回復魔術と治癒魔術も使えるようになったね。一応、テイマーも嗜む、かな? あ、見た目子供だけど、実年齢16なんで、そこんとこよろしく〜」


「「16!?」」


「うん。16」


「マジかよ……」


「見た目で判断したらダメなのね……」


「んで、先生? 今日は何するんですか?」


「あっ、あっ、え、えと! 自由時間、です! 皆さんもうちゃんとしたお歳ですし、ここに帰って来れます、よね?」


「なんでそこで僕を見るのかな。帰って来れるよ」


 失礼な。そりゃ、方向音痴ですけども。マップ作ったからもう大丈夫。


「なにするー?」


「決まってんだろ!」


「そう。確かにナギは決まってる。編入生は?」


 そっか。編入生って扱いだったっけ。みんな今日入学したんだけどね。この子達、みんな元孤児だからか、環境適応力が高いんだよね。さっきまで死にかけてたとは思えない。


 因みに、孤児たちには着いた途端すぐに栄養たっぷりの食事を与え、大浴場でドライアドやエルフが髪や体を洗い、散髪屋の職業を持ったヒューマンを召喚して髪を切り、更には暖かいフカフカの布団を与えた。疲れて眠ってしまった孤児もいるとか。


 こうして、孤児は“園児”となったのだ。


「飼育部屋に行こっかな、って。モンスターがいっぱいらしいよ? メーノさん? も、テイマーなんだから、行っておいた方がいいよ」


「メノで良いよ。コレはナギね。アオナ、で良いのかな」


「一応先輩なんじゃねーの? つか、コレ言うな!」


「あ、別にアオナでいいよ。ナギは何処行くの?」


「おう。クラス-1に、2つ下の双子の弟と妹が居るんだけどよ。そいつらが心配でな」


 2つ下の双子ってことは、ナギが12――10歳か。


「へぇ。お兄ちゃんしてるんだー」


「ナギは重度の弟妹(ていまい)愛に溢れてるの」


「へぇー、見てみたい!」


「おう! アイツらもスゲーんだぜ? アオナみてぇな大物を見たら、きっと喜ぶ」


「そう?」


 属性やっぱ多すぎたのかな? 上手く16歳ってことで反応をズラせたと思ったけど、そうでもなかったかな。


「ここだ」


「クラス-1ってことは――」


 火属性、雷属性、光属性、闇属性、空間属性のどれかという事か。ナギが常闇属性を持っているなら、闇属性や反対に光属性などの可能性が高いな。


「「兄ちゃん!」」


「おう。来てやったぞー」


 あ、めっちゃ嬉しそう。やっぱ家族愛って良いね。孤児ってことは、両親が居ないのか。あれ? でも、孤児に両親がいた場合、その両親はどうなったんだろ? 今まで両親が居ない場合しか想定してなかったけど、普通は両親、もしくは片方くらいは親がいるものだよね。これも今夜の報告会で聞いておかなきゃ。


「二人とも、自己紹介しろ」


「トムだ! 闇属性持ち!」


「マーヤだよー! 光属性持ちだよー」


 おー、当たった。属性は遺伝しやすいってエルフから教わったけど、ホントだったんだね。それなら、この子らの両親も闇系統、光系統の使い手だったのかも。それも有名な。


「お兄ちゃんの同級生の、アオナです。二人とも、よろしくね」


「コイツこう見えてお前らより歳上だかんな。しかも俺らよりも」


 えぇーっ、という声が上がる。ちっ、この年代にもその注意事項は必要なのか。チビって悲しい。


「兄ちゃんを頼んだ!」


「時々無茶するんだよー。止めて欲しいのー」


「お・ま・え・らーっ!」


「「キャーっ!」」


 キャッキャと逃げ回るチビッ子達。それを追い掛けるナギ。うん、めっちゃお兄ちゃんだなぁ。

・次回更新日は4月12日(木)の8時と20時です。

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