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開院

・急いで書いたので後々書き直すかも知れません。

「子供100人を、シルキーとブラウニー何体で相手できるかな……」


 蒼奈です。現在、孤児院に何人体制でモンスターを配置するか考え中。


「同時に5人くらい? 厳しいかな」


 でも、子供の年齢層を見てみると、殆どが10歳を超えている。なら大丈夫な気がするのだが、どうだろうか。


「朝昼晩の100人分の食事を作れるか? この人数で」


 うーむ、追加で5体? そうすると、シルキー15体、ブラウニー15体となる。


「ヒューマンは表向き用だから、5体くらい?」


 守護天使は2体、ケット・シーが4体、ドライアドが1体、ビースト・マンが2体、ドラゴニュートが2体、バード・マンが2体、エルフが5体。


「DPがどんどん減っていく……」


 だが我慢。これを乗り越えれば、定期的収入と国営ダンジョンというお墨付きを貰える。それさえ乗り越えれば、きっと元の世界に帰れる。


「よし、これでOKっと」


 孤児院自体についてはひとまず完成。欠陥があるかもしれないが、それは孤児を投入し、問題点を後々修正して行けば良いだろう。


「次は、教育課程かな?」


 まず、世間一般的な常識を教える初等科、その次に少し難しいけど知っておくと便利な知識を教える中等科、個人で様々な分野を選択出来る高等科、の三つ。これに魔術科や教育科が加わる。魔術科では属性を持つ子供には魔法などを教え、教育科では孤児院のことについて教える。これは最終的に、大人になった教育科の生徒がシルキーやブラウニーの補佐をしてくれるのを目標としている。まぁ、当分は達成されないだろう。


 と、そこに昨日シチューを作ってくれたシルキーがやって来る。


「マスター、朝食は如何なさいますか?」


「あ、うーん。なんか飲み物だけでいいや」


 昔から、朝はあまり食べられない。大抵は、飲み物もしくはゼリー飲料を飲んで終わる。マネージャーさんから怒られることもしばしばだが、食べられないものは食べられないのだ。


 それに、ここにはあの口うるさいマネージャーさんはいない。やったね。


「採れたての果物を使ったジュースにしますね」


「うん、ありがと」


 昨日購入した農園だが、ドライアドの能力で早速稼働しているようだ。お米に始まり、小麦、野菜、果物など、様々な作物を育てている。


 お米が食べられるようになったのはかなり嬉しい。


「あ、おはよー」


「お、おはようございます。マスター」


「おう」


「ほっほっ、眠そうじゃな」


「うん。眠い」


 これはもうギルマスのせいと言っても過言ではないよね。


 え? 何がって? 爆音目覚ましだよ。耳が死ぬかと思った。一瞬とはいえ目が覚めたけど、それでも一瞬は一瞬だ。過ぎ去れば眠いに決まってる。


 侵入者警報の音を下げれるか検討しよう。


「はー、スイッチ入れなきゃ」


 軽くストレッチをして、顔を洗う。


「シルキー、孤児院に関わる皆を集めておいて」


「畏まりました」


 台本をチェック。


「んっんっ、さて、本日より孤児院の試験運営を――? さて、本日より試験運営を――声が出ねぇ」


 まぁ、朝だからね。仕方ないかも。喉のストレッチをして、身嗜みチェック。ダンマスって、なんか尊厳? みたいな奴が必要みたい。それがないと、モンスターの信仰心が集まらないんだってさ。


「マスター、準備が完了しました」


「ありがと」


 さーて、芸歴10年の底力、いっちょ見せてやりますか。


「集まった、ね? さて、本日より試験運営を開始します。準備は良いですか? 良いですね? はい。という訳でね、皆さんはダンジョン・モンスターという事を隠して、地上世界で生きるわけですが、そうなる上で大切なこと、必要なことを教えて行きたいと思いまーす」


 パチパチパチ、と拍手。シルキー、サクラをありがとう。


「まず、ニンゲンを襲わないこと! これはね、集団で生きるニンゲンにとって大いに重要ですから。あ、孤児院に侵入して来た奴は無力化でお願いね」


 そこら辺の判断は警備隊である下級天使とその眷属のミニ天使が出来れば良かったんだけど、なかなかね? ほら、知能が幼児だから、少し難しいわけですよ。


「それから、子供を怖がらせないこと、傷付けないこと! ただ、ルールは守らせるようにね?」


 子供ほど聞き分けがないものってないからね。ルールって言うのは、お菓子は一日何個〜とか、大人の言う事をちゃんと聞く、とか? 色々用意してある。あまりルールを作り過ぎるのも良くないと思うので、そこら辺は要調整だ。


「あとは――子供たちと遊ぶことを楽しむ! ただ、子供たちに合わせてね?」


 ここら辺は、個人個人がコツを掴むまでは仕方ないので、僕もサポートに回る予定。


「ダンジョン・モンスターとして、ではなく普通の人として意識してね。以上です! 本日から頑張っていきましょー」


 おー、とこれまたサクラをするシルキー。ホントにありがたい。なんせ盛り上がりに欠けたからね。


「ミミたん、ソーダ、シロは、主に運営側に携わるから、宜しくね」


 こちらは、国の偉い人とかギルマスとか、そういうのの応対を担当する感じ。今のところはギルマスが王様と僕達の間を取り持ってくれてるけど、いつまでもそうしてるわけにも行かないし? しょうがないよね。


「早速だけど、ソーダ。ギルマスに、完成したって伝えてきて?」


「おう、了解」


 ルルに『転移』してもらって、ギルドに向かったソーダ。シロとミミたんには、僕と一緒に現場に向かってもらう。


「ルル、お願い」


 コクンと頷くルル。ギルマスが用意した土地まで『転移』してくれた。


「っと、と。毎回この感覚は慣れないなぁ」


『転移』って、なんかエレベーターの縦揺れを全方向からした感じ。ちょっとだけうぉってなる奴ね。


「にしても――」


 異世界にミスマッチ過ぎるな、幼稚園。


「このカラフルさがなんとも言えないね」


「ま、マスター。この建物、は……」


「ヨーチエン、と言うのかの? 孤児院にしては鮮やかじゃし、デカいのぉ」


「普通の孤児院が分かんないからなぁ……」


 やっぱりデカすぎたのかな? 100人くらいって聞いてたから、デフォルトの幼稚園の3倍くらいの大きさにしておいたけど――


「うん、確かにデカいな」


 掃除が大変そう、っていう感想が真っ先に浮かんだ。だが、そこは家屋の中でなら最強とまで言われるシルキーとブラウニーがいるので、大丈夫だ。……多分。きっと。


「部屋が何個だ、これ……? 2、4、6……、40部屋くらい? 流石に多いのかな、これは」


 まぁでも、これくらいあっても問題ないと思う。子供100人もいたら、色々とスペースがいるからね。


「んじゃ、部屋紹介に行こっか。みんな、担当の場所は覚えておいてよ?」


「は、はいれす」


「うむ。そうじゃのぉ」


 えーと、あっちが……あ、職員室? こっちが給食室で……? 向こうが中央ホールか。なるほどなるほど。これ、地図マップ的なの作った方が良くないかな……。いや、僕が方向音痴なだけかもしれないけどさ、子供って迷子になりやすいし。


「あ、着いた。ここが学習部屋ね。勉強を教えたり、自習させたり? エルフ達がここで授業をするよ」


 因みにシロもここの担当だ。シロは他に、図書部屋なども担当している。


「んで、こっちが遊戯部屋。ぬいぐるみとかおもちゃとか一杯あるところ。ここの担当はミミたんで、シルキーとブラウニーの誰かが直接的な担当をするよ。ケット・シーもいたかな?」


 ネームドは、会社で言うところの部長とか課長みたいな感じ。そして、その下に人型のモンスターが就く。


「こっちが飼育部屋ね。ここもミミたんが担当だったかな?」


 ダンジョンの機能で、それぞれの動物に適した環境にしてある。今のところ、ドッグ、キャット、ラット、ラビットの4種に加え、ヤギもどき、トラもどき、クマもどき、ライオンもどきの計8種がいる。もどきなのは、元の世界にいた動物と、色や微妙に見た目が違っていたり、魔法を使ったりするからだ。これがいわゆるモンスターのなかでも、魔獣と呼ばれるものらしい。ダンジョンの翻訳機能が働いているのか、元の世界と変わらない動物は英名、魔獣などは和名の傾向が強かった。ここら辺の基準は良くわからない。ラットは日本でもラットな気がするのだが。そもそも実験用動物だし。


「あ、スライムとか、モンスターもいたりするよ。一応、襲わないようには言ってあるけど、子供たちにイタズラさせないようにね」


 こちらは進化させるために様々な実験をしたところ、かなり大量の種類のスライムの開発に成功した。少しだけ紹介。


 ※一応、後日談で語る予定。


「アップルスライム! 体液がリンゴジュースっぽかったね、冷たかったし。キンキンに冷えとって美味しかたとです」


 いきなりの方言ね。何処の方言か知らないけど。


 体液は、水を飲めば元に戻るそうだ。しかも、全然薄まらない。この構造も不思議なので、今度実験する予定。


「執事服と融合した、バトラースライム! 家事スキルを得てましたね。特にお掃除系のスキルは、本職のシルキーやブラウニーよりも高かったですねー、はい」


 これでこの広い園内の掃除も安心だ。掃除ロボット、ル〇バみたいな扱いで、園内を自由に徘徊している。


 そして、これはもしや、と思いシルキーのメイド服と融合させたら、メイドスライムになった。他にも元の世界のコスプレ服などを試したが、こちらの世界の服でしか融合しなかった。魔力の保有量とかが違うのだろうか。これも要実験だ。


「僕のお気に入りはカースライムかな? 試しにクルマ(3000DP)を購入して、融合させたら出来ちゃったんだよね」


 元の世界の服とは融合しなかったのだが、何か違いがあるのだろうか。まだまだ謎は多い。


 カースライムは様々な車種になれるのだが、魔力量によって変形できるものも変わってくる。今はキャンピングカーくらい? 育成して、キャンピングカーや大型バスに変形出来るようになったら、孤児達(以後、「園児」と呼称)と一緒に何処か遠くへ出掛けてみたいものだ。


「さて、次の施設に行ってみよー」


 少し移動して、大きな建物へ。


「ここは体育館。担当は今いないけどソーダね。武術とか、運動させる場所。大きい子は遊びだけじゃ体力を消費しないでしょ? ここなら安全装置(300DP)があるから、思いっきり危ないこと出来る。……まぁ、しないことが一番なんだけど」


 まぁでも、そういう年頃の子って危ないことしたがるからね。それより少し年上の子になると、スポーツ? とか、部活に打ち込むようになったりね? 一応、様々なスポーツが用意されている。


「ここの担当は、ソーダの下に希望者が就く感じ」


 ここは沢山希望があったので、ソーダの判断に任せていた。怪我をしない程度にやって欲しい。


 初等科までは、授業の体育とかそんな感じだ。中等科になると、少しハードになる。高等科では、科目の選択が出来るので、運動系の科を選んだ人には、もうそりゃヤベェくらいにハードにする(らしい)。ソーダ本人が息巻いてるので、止められなかった。ダンマスの力を使って止めるのもなんか違う気がしたので、程々にね、と咎めるだけにしておいた。


「その横にプールがあるよ。室内だから、いつでも使えるね」


 深さも、身長にあわせて調整してある。最大が深さ50m程あるのだが、これはソーダが進化して龍になった時用だ。進化には段階があるそうで、最初は幼体、2〜3段階してから47mくらいになるそうなので、その時は専用のプールを用意しなければならない。平均が4段階目で94m、言い伝えられている最大が235mほどだそう。ソーダ曰く、「俺はそこまで行けねぇだろうから、141mくらいで良い」とのことだ。


 なんか数字が微妙なのは、翻訳機能が働いて、メートルに直されているからだろう。


「さて、こんなとこかな?」


「マスター。早速ソーダ様が来客を」


 いつものようにシルキーが報告。おー、やっと来た。


「すぐ行くね。じゃあ、皆は持ち場について? 分からないことがあったら聞くこと。以上」


 さーてさて、ソーダは何処だ、っと。あ、いたいた。


「いよっ、ギルマス! それで、隣の人と、後ろの子供――は入園希望の園児か。んで、隣の人は?」


 なんとなく孤児って言葉は使わない。それぞれ孤児って言葉に対して良い思いは抱いてないだろうし。


 隣の人は二十歳くらいか? ソーダと同年齢な訳だけど、ソーダはワイルド系で、こっちの人は線が細くて、シュッとしてる感じ。ギルマスはどうかって? ギルマスは……ただの脳筋野郎です、はい。


「あ、コイツか? 王子だ王子。見に来てぇって言うからよ。仕方なく連れて来てやったんだが――ほれ、挨拶しろ」


「初めまして。第五王子のアラン・ウォレリア・ソルブィストです。宜しくね、マスターさん」


「宜しく」


 うぉ、なんかムカつくコイツ。心の奥底でこちらを見下す感じだ。いや、周りは気付いてないんだろうけどさ? 子役で鍛えられた人間観察眼、舐められちゃあ困るなぁ。


「んじゃ、王子には――そうだな、シロを案内に付けよう。シロ、王子に園内を案内してあげて? んで、ミミたんはシルキーのリーダーと一緒に園児達の振り分けをお願い。ソーダは僕について来て。ギルマスは応接室。ほら、早く来る!」


 振り分けってのは、園児達の年齢や学習能力、性格などにあわせて部屋を割り当てる作業のこと。大体、一部屋に5人くらいを目安に、年齢はもちろん優先だけど、学習能力と性格などもバランス良く配置しなければならないので、ちょっと難しい。しかも、園児それぞれの具体的な情報は、直接見なければ分からないので、結構厄介だ。


「え? あ、王子の護衛? うーん、シロに任せる。鎧がカチャカチャ言って邪魔だったら、体育館のトレーニングマシーンとかに案内してあげてよ。多分、見たこともないのがいっぱいだから」


「ほぅ。了解じゃ」


 フクロウだからかな? ほぅ、ってついつい出ちゃうみたい。あの鳴き声って独特だよね。


「はい、という訳でね。応接室に呼ばれた理由、お分かり?」


「――?」


 あ、やっぱ脳筋だわ。


「第五とはいえ、王子が来るなら来るで言って欲しかったなー、なんて言ってみたり?」


「……すまん」


「うん。すまん、ね。はいはい。まぁ、そんなことは置いといて。僕もさ、園児の中に混ざるから。サポート宜しく」


「……は?」


「何とかなんない? ギルドの受付嬢の弟、とか言ってさ。内部? って言うか、園児から得れるヒントも多いと思うんだよね」


「そういうサポートか。まぁ、出来なくはないな。だが、お前さっき思いっ切りガキ共の前で指示出してるよな」


 あっ。


「あっ」


「あっ、じゃねぇよ!」


「かくなる上は破壊属性魔法の奥義、『記憶消去』を行うしか」


「さりげなく伝説級の魔法使ってんじゃねぇよ! しかも使えるのか、それ!?」


「うん、エルフに使える子がいた。ハイエルフの更に上、エンシェントエルフって言うらしいんだけど」


 大嘘だ。エンシェントエルフの存在は知っているが、ウチにはいない。『記憶消去』は、スライムメイジがいつの間にか覚ええいた。いや、スライムが伝説級の魔法覚えるのもどうなの? と思って、伝説級の存在、エンシェントエルフに丸投げしておいた。


「おまっ、なにやってんだよ!?」


「あ、知ってるんだ?」


「それも伝説級じゃねぇか! なぁ、ソルブィスト王国と取り引きしてぇんだろ!? あんま戦力強化されても困るんだが!?」


「大丈夫。ダンマスの言う事は聞くらしいし、彼女の弱点も発見済みだから」


「そ、そうなのか?」


「うん。ピーマンが嫌い」


「ぴぃまん、ってなんだ?」


「僕がいた元の世界の野菜。苦い。けど、好きな人は美味しく感じる。子供にとって悪魔的な扱いをされてる」


「お、おぉ、マジか。全く想像がつかねぇ。あのエンシェントエルフの弱点って言うくらいだから、そりゃ苦いんだろうな」


「うーん、苦手な人は確かに苦手。なんて言えば良いかな……。うん、ピーマンはピーマン」


「それじゃあ分かんねぇよ……」


 だって、ピーマンはピーマンじゃないか。他にどう形容すれば良いのやら。因みに僕は好きむ。


「とにかく、『記憶消去』とはいかなくても、『記憶改竄』くらいはしておくから、サポート宜しく」


「分かった」


「王子はどうだろ? アレさ、心の奥底めっちゃ黒過ぎだよ。子供の時からずっと演技する人だね、ああいう奴って。護衛の人の中に執事とかメイドみたいな人いたけど、ああいう人に気を許すこともないし、両親にさえ素の顔は見せてないんじゃないかな」


「そうか? 根っからの良い奴って国民には慕われてるがな」


「僕の人間観察眼を舐めないで欲しいね。事実、スキル:読心をキャンセルされた。大きな秘密を抱えていれば抱えているほど、キャンセル確率は高くなるからね。胸に大きな秘密を抱えている証拠だよ」


「お前、何してんだマジで」


「あとね、僕を見た時に一瞬だけど、目の奥底が光ったんだよね。多分、僕が子供だって知らなかったでしょ?」


「あー。まぁ、教えてはいねぇな」


「でしょー? アレ、絶対にこっちを子供だからって下に見てるよ。あと、獣人とか奴隷の立場の人? を見た時には、もっと光った。これは確定だね」


「そ、そうなのか」


「園児、つまり孤児達を見る時も光ったかな。多分、自分が嫌なものあるいは自分より弱いものを見る時に光るんだと思う」


「なるほど、な。にわかには信じ難いが……」


「ああいう奴を沢山見てきた! 心の中で人を見下す奴! 今度は許さない。今度こそ、ああいう奴にギャフンと言わせてやる!」


「ギャフンて……。何時代の人だ、お前は」


 うまーく模擬戦かなんかに持ち込めないかな? 護衛の人でも良いけど。それで、僕が戦う。尚、戦闘はソーダに少しだけ指南してもらってある。


 元々、演技とかで忍者だったり、殺陣って言う習い事をやってるからね。でもまぁ、ソーダとの模擬戦はやばかったよ。一応、全部交わし切れたんだけどね。決定打がない感じ。そこら辺は――ほら、魔法とかで頑張る。僕、MPだけは高いからね。エルフよりも。大規模魔法をポンポン放てば、当たるんじゃないかな、って。下手な鉄砲、数打ちゃ当たる。


「マスター、振り分けが完了しました」


「あ、わかった。それと、これからは人前でマスターって呼ばないようにね」


「畏まりました」


 まずは『記憶改竄』を使って、その後に編入だ。どのクラスに入ろうかな?

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