魔法の講習
・5000文字の5分の1。(つまり1000文字)
「それじゃあ、受ける講習を選びなさい」
「え、勉強なん……?」
「当たり前でしょう?」
肩を落とす一桜葉に、呆れる結奈。仕方なく講習の一覧に目を通す。
「そもそも、どうやってこんな場所に辿り着いたん?」
「お客様から教えてもらったのよ。ほら、ラファの担当してる商品があるでしょ? 『優秀な魔法学園の卒業生なのかしらね〜』って。詳しく聞いたら、はいビンゴ。ここに辿り着いたってわけ」
「なるほどなぁ」
話しつつも、講習を選択していく。
「私もこの機会に講習増やしとこうかしら」
「ええんやないの? 身を守るためやし。他の二人も呼ぼか?」
「そうね。陽菜は仲間はずれをイヤがるだろうし、ラファの『魔法』も、たしかに切り札ではあるけど、もう少し腕を磨いても良いはずよ」
今日のところは講習を選択して、帰ってから残りの二人にこの話をし、後日また来るという事になった。
ひとまず、講習を選択することに集中しよう。
まずは属性講座。初級、中級、上級など3つに別れており、習熟度によって分けられるそう。取り敢えず、SランクとAランクの属性すべてを選択しておいた。火、土、氷、木、闇の5つだ。
次に、魔法学。これは魔法すべての根本的な説明を受けられるそうだ。属性同士を組み合わせてオリジナルの魔法を作ったり、詠唱を短縮したりと、習得すると便利なことばかり学べる。
その次に、魔獣学。使い魔や従魔などを含む、魔法の力を秘めている動物に関する講座だ。ダンジョンを使用する以上、わかっておいた方が良いのではないかという判断で選んだ。
そして、杖術。これは魔法と言うよりは体術に近い講座になる。杖の構え方や、魔法を発動する時の反動を抑えるコツなんかを教えて貰える。これを習得すると、魔法の精度も向上するらしい。
更に、自身の持つ防御魔術や結界魔術について。これは希少価値が高いため、マンツーマン指導になるそうだ。わざわざ、国から優秀な魔術師が派遣されるらしい。ここで国に借りを作っておくのはよろしくないが、そうでもしないと向上しない。仕方ないだろう。
最後に、念動力について。他に持っている人が少なすぎて、講師が見つからないそうだ。自力──つまり独学で、頑張らないといけない。
「休みの日とかに来ればええのか」
「そうね。お店を休む訳には行かないから、4人で交代交代に来ましょう」
***
「なんで陽菜たちに内緒なんですか! 今から行きましょう!!」
その後、この件を二人に話すなり、こうなった。
……まぁ、こうなることは半分予想できたが。
・最近、5000文字も出来てないし、別作品のメタ回(1000文字)も出来てないし、結構サボり気味なことは反省してます。なんとか頑張りたいと思います。




