表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/47

ステータス

「まずは、フェアリーかな。属性を持ってるから、今使える魔法をミミたんに伝えて、メモしてもらって? ミミたんって字とか書けるっけ」


「あ、はい。大丈夫、です」


「おけおけ。これ、メモ帳(2DP)と筆記用具(3DP)ね」


 フェアリーAが“リリ”、フェアリーBが“ルル”と名付けた。


「じゃあ、次にピクシーね。って言っても、うっすらとしか見えないんだけど」


『四つ葉のクローバー×100(1DP)を乗せて下さい』


「購入っと。どわっ、やっぱこんなには要らなかったかも……。何処かに置いておくか」


 ピクシーと言うのは本来見えないようだが、四つ葉のクローバーを乗せると誰にでも見えるようになるらしい。ダンジョンの方に配置したピクシーは見えないので、侵入者にとって嫌な攻撃となるだろう。


 残った四つ葉のクローバーは、時空属性持ちのフェアリーB――ルルが収納してくれたようだ。倉庫(50DP)を作成して、そこに入れるように指示する。倉庫の中は時間経過がなく、入れた時の状態を常に維持し続けるそうだ。なにそれ、冷蔵庫より性能いいじゃん。


「四つ葉ピクシーは、ダンジョンの子達との連絡係というか、纏め役をして欲しい。頼んだよ」


 コクンと頷く四つ葉ピクシー。小さくて可愛い。“クロハ”と名付けた。


「さて、最後にスライムね。君たちは、二人が増殖要員で、残った二人はこっちおいで」


 さて、実験の始まりだ。


「ほうほう。表面が柔らかく破れない膜で覆われてんのね。自分の意思であらゆる場所に開閉が可能、と。核が水の中に浮かんでる感じか。中の水は……胃液? って訳でもなさそう。魔力が含まれてるのか。魔力水って感じ? なら、膜に発動魔法陣(5DP)を付けたら……? あ、行けるかも」


 ***二時間後


「結果から言うと、成功しました!」


「……いぇい?」


 え、まって。可愛いんだけど。


 まずは、スライムが魔法を使えるようになった。スライムメイジですよ、スライムメイジ。発動魔法陣を取り付けて実際に魔法を発動させたら成功してね。そしたら、ピカーって光って、進化したわけ。“メイ”と名付けた。


 次に、スライムの核について。これ、コアさんと入れ替えたらどうなんのかなってやったわけよ。


「成功しちゃいました!」


 いやー。もうね、驚き過ぎてもう逆に驚かなくなっちゃった。


『私も驚きです。体が手に入ったのは普通に嬉しいですけど』


「良かったねー(棒)」


 残ったスライムの核は、倉庫に入れた。コアさん曰く、後で使うのだそう。


「さて、お知らせを確認しますか」


[New就任祝い…メッセージ・ボックスを確認して下さい]


[New第452世界言語・英語を取得しました]


[New第452世界言語・日本語/関西弁]


[Newメインモンスター、兎人・ミミたんを作成しました]


[New獣人族レア度1・2が解放されました]


[New獣族(ビースト)レア度1・2が解放されました]


[New全獣人共通言語・獣人語/兎人を取得しました]


[New地形に『草原』を追加しました。今後、DP(ダンジョン・ポイント)を消費しません]


[New粘体族レア度1を全て召喚しました]


[New粘体族レア度2が解放されました]


[New妖精族レア度1が全て召喚されました]


[New妖精族レア度2が解放されました]


[Newミミたんがスキル:整理整頓を取得しました]


[Newピクシーが四つ葉ピクシーに進化しました]


[Newスライムがスライムメイジに進化しました]


[New迷宮核(ダンジョン・コア)がスライムと融合しました]


[Newスライム・コアが誕生しました]


「あー、なるほど。レア度をコンプリートすると次のレア度に進めるわけか」


 特筆すべき事はない。あるとすれば、就任祝いでメッセージを確認しろと書いてあることだろうか。


『メッセージを表示します』


[アオナ=アカサキ様、この度は迷宮主(ダンジョン・マスター)へのご就任、おめでとうございます。当局――迷宮(ダンジョン)運営管理局は、心より応援しています。プレイスタイルは様々です。良き、迷宮(ダンジョン)ライフを!]


「これだけかーいゆーてw」


 なんにもプレゼントとかないのね。いや、分かってはいたけども。


「今度はみんなのステータス見て行こうかな」


『配下のモンスターは、『ステータス・オープン』と唱えてステータスを閲覧する事が可能です』


「おー、なるほど」


 まずは自分から。


「【ステータス・オープン】」


 ―――――――――――――――――――――


 名前:赤崎蒼奈(アオナ=アカサキ)

 LV:1

 種族:New神族・迷宮主(ダンジョン・マスター)

 性別:なし

 年齢:16

 職業:New迷宮(ダンジョン)運営管理局・現地派遣社員

 レア度:10


 ◆能力値

 HP:600/600

 MP:49800/50000

 SP:600/600

 STR(筋力):16

 VIT(耐久):16

 INT(知力):5000

 MIN(精神):5000

 DEX(器用):5000

 AGI(敏捷):200

 LUK(幸運):10000


【能力】


 『霊視』 完璧な演技


【属性】


 New大海属性 New森林属性 New氷雪属性 New閃光属性 New神聖属性


【特殊魔法】


 New眷属召喚(0/10)…自身の眷属を呼び出すことが出来る。


 New身体強化…自身を魔力で強化することが出来る。


 New死霊魔術…死体などをアンデットとして蘇らせる魔術。


 New浄化魔術…穢れを浄め、霊を成仏させる魔術。


 New回復魔術…怪我や病など、身体を癒す魔術。


 New妖精魔術…ほぼ全ての属性の初級魔法が使える万能型。端的に言うと器用貧乏。


【スキル】


 演技 偽装 変装 計算 料理 家事 神託 奉納 隠密 New短剣術 New杖術 New鎌術 New暗殺 New懺悔 New採取


【称号】


 社長令息 天才子役 神主見習い 家政夫 式神使い New転移者 New迷宮主(ダンジョン・マスター)


【加護】


 New水を司る女神の加護(大) New氷を司る女神の加護(大) New聖を司る女神の加護(大)


【装備】


 装備中:NewTシャツ Newホットパンツ New水色ローブ


 未装備:New氷結短剣(アイスダガー) New麻痺拳銃パラライズ・シューター


【アイテム】


 New迷宮核(ダンジョン・コア)


【武器】


 神器《氷の鎌》


 レア度:10


 能力【氷刃】【斬撃】【断罪】


 ―――――――――――――――――――――


「ふはっ、コイツ誰だよ」


 もう笑うしかなくなるよね、これ。暗殺スキルとか持ってるんですけど。


「ってか、ダンジョン・マスターって神族――神様だったんだ!?」


 しれっと職業も子役から現地派遣社員に変更されてるしね。いつから管理局の社員になったんだろ?


「まぁいいや。次、さっきも見たけどコアさん」


 コアなど、物体や、配下以外の生命体に対しては、『鑑定』と唱えるのだそう。そう、例えば侵入者とかね。


「【鑑定】」


 ―――――――――――――――――――――


 名前:No name

 DP:485DP

 LV:01/20

 種族:New粘体族・スライム・コア

 性別:メス

 主人:赤崎蒼奈(アオナ=アカサキ)


 ◆能力値

 HP:【無限】

 MP:【無限】

 SP:【無限】

 STR(筋力):10

 VIT(耐久):【無限】

 INT(知力):【無限】

 MIN(精神):【無限】

 DEX(器用):【無限】

 AGI(敏捷):10

 LUK(幸運):10


【能力】


 迷宮作成 迷宮編集 迷宮運営 迷宮消去 迷宮転移


【属性】


 水属性(微) 氷属性(微) 聖属性(微)


 ◆属性効果


(微+10%<小+30%<中+50%<大+75%<強+100%)


 水属性の施設・モンスター・魔法の効果+10%及び水属性の地形の作成が無料。


 氷属性の施設・モンスター・魔法の効果+10%及び氷属性の地形の作成が無料。


 聖属性の施設・モンスター・魔法の効果+10%及び聖属性の地形の作成が無料。


【加護】


 水を司る女神の加護(小) 氷を司る女神の加護(小) 聖を司る女神の加護(小)


 ―――――――――――――――――――――


「これさ、筋力? のところとか、敏捷とか幸運とかステータス追加されてるじゃん? 前までは攻撃とか出来なかった見たいだけど、今は出来る?」


『出来るようです』


 え、今の所、ウチのダンジョンの最強ってコアさんじゃね……。ダンジョン最強がコアってどうなの……?


 あとは、SP(スタミナ・ポイント)が追加されている事か。


「次、ミミたん。【ステータス・オープン】」


 ―――――――――――――――――――――


 名前:ミミたん

 LV:1

 種族:獣人族・兎人

 性別:オス

 年齢:5

 職業:モンスター・トレーナー

 レア度:3


 ◆能力値

 HP:500/500

 MP:200/200

 SP:500/500

 STR(筋力):300

 VIT(耐久):300

 INT(知力):15

 MIN(精神):15

 DEX(器用):15

 AGI(敏捷):500

 LUK(幸運):15


【属性】


 火属性 New水属性 風属性 土属性 雷属性 New氷属性 New聖属性


【特殊魔法】


 身体強化…自身を魔力で強化することが出来る。


 New防御魔術…あらゆる攻撃を軽減または無効化することが出来る。


【スキル】


 跳躍 飛び蹴り 獣化 New懐柔 New管理 New索敵 New暗視 New空間把握 New隠密 New影移動 New整理整頓


【称号】


 Newダンジョン・モンスター


【加護】


 New兎の神の加護(小)


【アイテム】


 Newメモ帳 New筆記用具


 ―――――――――――――――――――――


 属性の数がスゴいね。最多の7だよ。全属性行けるんじゃね?


「次は誰を見ようかな……。【ステータス・オープン】」


 ―――――――――――――――――――――


 名前:メイ

 LV:1

 種族:粘体族・スライムメイジ

 性別:なし

 レア度:2


 ◆能力値

 HP:20/20

 MP:400/400

 SP:20/20

 STR(筋力):20

 VIT(耐久):20

 INT(知力):40

 MIN(精神):40

 DEX(器用):40

 AGI(敏捷):40

 LUK(幸運):20


【能力】


 複製 消化 吸収 粘液 New模倣…一度見聞きした魔法を数回だけ再現することが出来る。


【属性】


 水属性 New光属性


【称号】


 Newダンジョン・モンスター


 ―――――――――――――――――――――


 名前:No name

 LV:1

 種族:粘体族・スライム

 性別:なし

 レア度:1


 ◆能力値

 HP:10

 MP:10

 SP:10

 STR(筋力):10

 VIT(耐久):10

 INT(知力):10

 MIN(精神):10

 DEX(器用):10

 AGI(敏捷):10

 LUK(幸運):10


【能力】


 複製 消化 吸収 粘液


【属性】


 水属性


【称号】


 Newダンジョン・モンスター


 ―――――――――――――――――――――


「弱っ!?」


 いや、スライム・コアの筋力10とかで分かってたけどね。初期レベルで召喚できるものなんてこんなもんでしょ。因みに上がスライムメイジの“メイ”で、下が普通のスライム。やっぱり弱いね。進化したスライムメイジの方が若干強くなってたし、レベルもまだ1だから、これから強くなる可能性は全然あるけどね。


 ただ、スライムメイジの能力、模倣(もほう)はスゴい。見聞きしただけで再現出来るんだってさ。色んな条件はあるんだろうけど。


「あと誰がいるっけ? あ、リリとルルか。【ステータス・オープン】」


 ―――――――――――――――――――――


 名前:リリ

 LV:1

 種族:妖精族・フェアリー

 性別:メス

 レア度:1


 ◆能力値

 HP:50/50

 MP:400/400

 SP:400/400

 STR(筋力):50

 VIT(耐久):50

 INT(知力):400

 MIN(精神):400

 DEX(器用):400

 AGI(敏捷):600

 LUK(幸運):50


【能力】


 飛行 空中浮遊


【属性】


 New火属性 New風属性 New土属性 New雷属性


【称号】


 Newダンジョン・モンスター


 ―――――――――――――――――――――


 名前:ルル

 LV:1

 種族:妖精族・フェアリー

 性別:メス

 レア度:1


 ◆能力値

 HP:50/50

 MP:400/400

 SP:400/400

 STR(筋力):50

 VIT(耐久):50

 INT(知力):400

 MIN(精神):400

 DEX(器用):400

 AGI(敏捷):600

 LUK(幸運):50


【能力】


 飛行 空中浮遊


【属性】


 New木属性 New光属性 New闇属性 New時空属性


【称号】


 Newダンジョン・モンスター


 ―――――――――――――――――――――


 なるほどなるほど。次は四つ葉ピクシーのクロハだな。


「【ステータス・オープン】」


 ―――――――――――――――――――――


 名前:クロハ

 LV:1

 種族:妖精族・ピクシー

 性別:メス

 レア度:1


 ◆能力値

 HP:300/300

 MP:75/75

 SP:300/300

 STR(筋力):200

 VIT(耐久):200

 INT(知力):20

 MIN(精神):20

 DEX(器用):20

 AGI(敏捷):500

 LUK(幸運):30(+5)


【能力】


 飛行 空中浮遊 透化


【属性】


 風属性 光属性


【装備】


 装備中:四つ葉のクローバー…幸運値+5


【称号】


 Newダンジョン・モンスター


 ―――――――――――――――――――――


「あー」


 フェアリー達と似ていなくもないが、こっちは若干物理寄りだろうか。フェアリーが魔法で、ピクシーが物理と言った感じ。


「よし、一応ステータス確認は終わりっと」


 さて、チュートリアルはまだ終わってない、んだっけ?


『そうですね』


「あと、何がある?」


 さりげなく心を読まれたけど驚かない。前世? でも、友達から考えてることを丸々当てられた事があるからね。コアさんレベルになるともう読心術ってレベルじゃないんだろうよ、きっと。


『準備が完了したら、迷宮(ダンジョン)を開放しましょう』


「うーん。そうだね、開放しちゃおうか」


『何処に開放しますか?』


「悩んでても仕方ないよねー……。でも、悩んじゃうよなぁ」


 出来ればさ、目立たない感じ――でも、元の世界には帰りたいんだよね。国の偉い人が異世界召喚の術とか知らないかなぁ。


「決めた! この付近で一番治安が良くて、大きな国の地下!」


迷宮(ダンジョン)を開放しました』


[New早期開放特典を受け取れます。詳細:メッセージ]


「詳細を確認!」


[Newレアモンスター召喚チケット×2]


[Newユニークチケット×1]


[Newスキルチケット×2]


「さて、ミミたーん」


「は、はいっ! お、お呼びでしょうか……!」


「今から王都に行くよ!」


「……は?」

・次話は一時間後の午前10時を予定しております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ