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犯人だけは許さねぇ
俺はあの日いつも通りの帰り道を歩いていた。いつも通りの道いつも通りの家の並び全てが普通だった。あんな事が起こるまでは。
午後7時俺は家に帰ると違和感に気づいた。いつもならついているリビングの電気がついてない。それどころか父と母の会話が聞こえない。嫌な予感が胸をよぎった。俺は急いで家の中に入った。
「父さん!母さん!」
返事がない。急いでリビングに行くとそこには驚くべき光景があった。
そこには、父と母がいた。でも、いつもの元気な2人はいなかった。そこにいたのは殺されてる両親、そしてその犯人がいた。
一瞬この光景が理解出来なかった。犯人はそこをついて俺に迫ってきた。
「え?」
気づいた時には遅かった。何かが俺の体を貫いてる。そこを見ると包丁が右胸に刺さってた。ゆっくりと体が冷たくなっていくのがわかる。
「お前は死んでも許さねぇ………」
最後の力を振り絞って言ったらその瞬間視界が暗転した。最後に見た光景は犯人がニヤリと笑ってる姿だった。