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2代目天狐と鬼天狗  作者: 涼井 菜千
新たな標的
62/76

61 【約束】

「少し片付けてくる、連絡をしたらこの方達を」

「かしこまりました。しかし旦那様、ご予定の方は……」


 空木に問われ男性はハッとした顔をした。


「ああ、すっかり忘れていた。何時からだったかな?」


 空木は胸のポケットから懐中時計を取り出した。


「そうですね……あと10分ほどしか猶予はございませんが」

「そうか。――申し訳ないが十六夜さん。また後日、ということでもよろしいだろうか?」

「もちろんです」

「次はいつ空いていた?」


 またも同じポケットから今度は手帳を取り出した空木が応えた。


「はい。今週は予定が詰まっておりますが、比較的来週なら空いております」

「では来週の土曜日、またいらしてください。今度こそ真実をお見せします」

「わかりました、土曜日ですね。伺わせていただきます」

「ではここで失礼。柳木、御2人を」

「ハイ、イッテラッシャイマセ。ダンナサマ」


 玄関まで悠依たちを見送った柳木は最後に

「スミマセン。デハ、来週ノ土曜日、オ待チシテイマス」

 と言って扉の中へと入って行った。


「ふう。とりあえずは、難関突破かな?」

「そうですね! すみません、何もできなくて……」

「いや、悠依ちゃんがいてよかったよ」

「そう言ってもらえると助かります」

「ひとまず次の約束ができてよかった。――さあ! 報告に戻るとしようじゃないか」

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