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2代目天狐と鬼天狗  作者: 涼井 菜千
新たな問題
46/76

45 【呼び出し】

 星劉祭から数日後、悠依は遥季とともに黎羽に呼ばれ星劉神社へと向かっていた。


「楽しかったね。学祭!」

「悠依のクラスに負けたこと以外はな~」


 遥季は口を尖らせ拗ねながら言った。


「でも遥季のクラスもすごかった! 遥季、可愛かったし!」


 遥季は顔を真っ赤にして、

「か、可愛いっていうな!」

 と言い、先に行ってしまった。



***



「ここで良いのか?」

 

 神社に着いた悠依と遥季。既に悠依の姿はもはや見慣れた狐へと変わっていた。


「その姿……。お主ら、黎羽様のお客だな?」


 背後から聞こえた声に悠依たちは驚き、勢いよく振り返った。


「ど、どちらさまで?」

「すまない。われは蓮華。この社の守りをしている。黎羽様から聞いてないか?」

「あ! あなたが蓮華さん……」

「そうだ。黎羽様には聞いている。悠依と遥季だな? 悠依は黎羽様に、そして遥季は藜様のところに、と言われている。さあ、手をここに……」


 そういうと蓮華は2人の手を取り、

「意識だけ、向こうに飛ばすぞ」

 と言った。


 2人は無言で頷く。


「では」


 蓮華の言葉を合図に悠依と遥季は倒れこんだ。


「さて、運ぶか……」


 蓮華はその体の細さに似合わず、2人を担ぐと社の中へと向かった。


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