表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/76

3 【放課後】

 放課後は校内が一気に騒がしくなる。真っ先に教室を出て行く者、部室へと向かう者、残って勉強していく者、など様々である。

 そんな中、悠依は梨緒と話しながら階段を下っていた。

 すると背後から悠依の名を呼ぶ声が聞こえてきた。


「遥季……?」

「呼んだだけ~」

「そう、行こ梨緒」

「嘘だって! 一緒に帰ろうかと思ってさ!」

「でも……」


 悠依は梨緒を一瞥した。


「いいよ? 帰りなー」

「本当? ごめんね! 今度なんかおごるから!」


 そうして悠依は遥季とともに帰ることになった。しかし、学園を出て少し歩いたとき、悠依はある事に気付いた。


「遥季って今どこに住んでるの? 昔のまま?」

「いや、1人暮らししてんだ」

「そうなんだ、今度遊びに行こうかなぁ?」

「いつでも来いよ、お前の家の隣だから」

「えっ……!?」

「気付いてなかっただろ?」

「うん、えっ!? いつから……?」

「お前が引っ越して、少し後かな?」

「えー……」

「ほら、着いたぞ。ここが俺の家!」


(ちょっ、本当に隣だし……)


 2人は本当に同じマンションの同じ階の隣同士だった。


「じゃあまた明日な~」

「……また明日ね!」


 悠依は複雑な気持ちのまま、遥季と分かれたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ