表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/76

23 【回復】

「ん……」

「悠依?目が覚めたのか?」

「ん……遥季? 私……。そうだ! 耳と尻尾!」


 悠依が頭とお尻を確認するとそこには何もなかった。


「よかった……消えたんだ」

「何のことだ? また鎌鼬になったのか?」

「うーん……鎌鼬とはなんか違ったんだよね。どっちかっていうと”狐”みたいな?」

「狐か」

「うん。寝ぼけてたし夢かもしれないけどね」

「そっか。まぁ一応そっちも調べとく。それはそうと悠依、身体大丈夫か?」

「身体……うん! 大丈夫みたい!」

「そっか。――緋弥? いるか?」


 遥季が呼ぶと緋弥はピョンと現れた。


「なになにー? はる呼んだ?」

「こいつがお前の中の薬を解毒した緋弥ひや。薙癒や架威と同じ俺の式神だ」

「緋弥……ちゃん?」

「失礼だなぁ! 僕は男だよ!」

「あ、ごめんね! 緋弥くん」

「もう!」

「謝らなくていいぞ、悠依。こいつ見た目マジで女だから」

「はるまでそう言う!」

「見たまま言っただけだ」

「ふふふ。仲良いんだね!」

「……可愛い。」

「緋弥?」


 緋弥はすぐに答えた。


「え! 何? はる、何も言ってないけど?」

「バカかお前。主に嘘ついても意味ねぇよ」

「ん? どうしたの? 遥季。緋弥くんも」

「あーこいつがお前のこと……」

「あー!! なんでもないよ! なんて呼べばいいのかなって聞いただけ!!」


 焦った様子の緋弥に首を傾げ、悠依は答えた。


「普通でいいよ?悠依でも悠依ちゃんでも、遥季のことをはるって呼ぶみたくゆうって呼んでもいいし」

「じゃあゆうって呼ぶ!」

「うん!」



ー*+~夜~+*-



「そういえば悠依。昨日、地下で何言われたんだ?」

「昨日……あ、学園長に言われたこと?」

「あぁ、実は昨日俺、学園長に教えられたんだ。“神月さん、地下にいるから早く助けてあげなさい”って」


 遥季の言葉に悠依は目を丸くした。


「なんで学園長が……」

「何か、調査するって言ったはいいが、命じたやつが悪くてどうしようかと思ってたらしいんだ。そこに俺が悠依を探してるって聞いて電話してきたらしい」

「そっか。じゃあ、学園長に感謝だね!」

「あぁ。――で、何言われた?」

「話せば長いよ?」

「いいから。……話せ」


 久しぶりに会った遥季は大人びた、真剣な表情で悠依を見た。


「……私のお父さんが異血人(ベアリー)なんだって。今も現世で生きてるらしい」

異血人(ベアリー)!? ――ってことは、お前は……」

混血人(ミックス)だよ。あと、学園長はお母さんの親類らしい」

「混血……か。 なるほど。だから久遠姉弟が狙ったのか」

「え?」

「ずっと考えてたんだ。何で悠依なのか。やっとわかった。混血だからだ。今、この世界では異血人ベアリーの血を飲むことは禁止されている。しかし、混血人ミックスは違う。半分とはいえ異血人ベアリーの血が入ってんだ。見過ごすわけがない」

「そっか。だから……」

「このこと。誰かに言ったのか?」

「いや、言っていいのかわかんなかったから……」

「その方がいい。また狙われかねないからな」

「うん」

「まぁ、今日は休め。明日は修了式だ」

「あ、そっか! うん! おやすみ」


 そう言って悠依は自分の部屋に戻り眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ