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14 【解決】

「で? 遥季。これから何をする気だ?」

「とりあえず……耳、羽、尻尾の隠し方を教えてやってくれ」

「隠し方っていってもなー」

「あるの!? 架威!」


 目を輝かせた悠依に少し気圧されながら架威は考え込んだ。


「あ……あるけど、隠し方って程じゃない。俺の場合は式神だし、遥季が基本的に隠した状態にしといてくれてるからな」

「じゃあ、私このまま学校行かなきゃだめなの……?」


 悠依の頭の中の想像では大変なことになっていたため、悠依の顔はとても言葉では表しきれないような表情を浮かべていた。


「というか遥季。鎌鼬は式神と同じく無効化できないのか?」


 架威に尋ねられた遥季はハッとした。


「あー、忘れてた! できるぞ。でも“同業者”には見える。それでもいいか? 悠依」


 “同業者”

 つまりは巫女、陰陽師の力を持つ者。

 悠依の答えはもう決まっていた。


「うん。久遠姉弟に見られなければ大丈夫! お願いできる?」

「わかった」


 そういうと遥季はなにやら呪文を唱え、気がついたときには悠依の耳、羽、尻尾は消えていた。


(これでやっと普通の生活に戻れる)


 悠依はそう思った。

 


 そして織斗の件から数ヶ月、悠依たちは2年生になったのであった。

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