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67日目 中身は空です(※騙された)

「ついに買ってしまった! 雑誌で2000円超えとかありえないだろうけど、でもいいんだ! 今回は特別だ」

 世界一お得で便利な通販サイトで、通常の本屋で買うには少々勇気がいる雑誌をポチッてしまったのだ。

 未成年者が購入できない類のものではなく、高価なアニメ雑誌。今回は特別付録がつくため、値段が通常の倍以上もして、普通の本屋ではまともに入荷されていなかった。

「届くのが楽しみだー」

 うきうき気分でいるマサヤをヒカリが見逃すわけもないが、今回ばかりは静観を決めた。


 後日、代引きで荷物が届くとマサヤは部屋に篭ってダンボールを開ける。

「うーん? あれー?」

 荷物を受け取った瞬間から、傾げた首が戻らない。

「抱き枕が付録でつくんじゃないの? まさか、ねんどろいどはねんどろいどでもぷちだったとかいうオチみたいな!?」

 雑誌を開いて、間に挟まっていた付録を取り出せば、テレビコマーシャルでも見た、半裸の美少女キャラがプリントされたイラストは入っている。

 テレビではモザイクがかかっていた肌色の部分もばっちりだ!

「中身がない……orz」

「マサヤ、教えてあげる。その付録はね、抱き枕カバーなのよ。基本的に中身は別売りよ」

「僕のベッドに姉ちゃんが寝転がっていることにすら気づかなかった……」

 ネットでの買い物をする時は、よく確認しましょう。

「標語みたいのはいらないよ!」

「涙で濡らす枕があるじゃない」

「カバーだけね!」

 さすがにかわいそうに思えたが、ヒカリが買ってあげることは当然なかった。

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