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36日目 生存戦略

「今日はアカリに料理を教えてあげる約束だったね」

「お願いします」

 アカリとヒカリは二人揃ってキッチンにあるテーブルに並べられた食材を前にして、アカリはなにを教えてもらえるのか胸躍らせる。

「久しぶりの姉ちゃんの料理は嬉しいんだけど、アカリに手伝わせるのは……」

「お兄ちゃん、入ってこないでよ!」

「そうよ。キッチンは女の戦場よ」

「姉ちゃん、かっこいい」

「もっと言って!」

「姉ちゃん、かっこいい!」

「もう一歩! 言葉をちょい女の子向けに変えて!」

「姉ちゃん、かわいい?」

「アカリ、今日の料理はやめましょう」

「なんで? ああ……」

 胸を押さえるヒカリを見てアカリは察する。

「胸がいっぱいなの」

「でも、僕はたぶんもう少ししたらお腹空いちゃうよ」

「そうね……。私の可愛いマサヤが空腹じゃかわいそうだわ!」

「まさかお兄ちゃんをぶくぶく太らせて食べる気?」

「そんなことしなくても、私には今でも食べ頃よ!」

「お兄ちゃん、逃げた方がいいよ!」

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