2日目 クリスティーナ
最近の妹がやたらと可愛げがない。
それなのに妙に女を感じさせる。
僕が風呂上りにトランクス一枚でキッチンの冷蔵庫を開いた時のことだ。
「僕のプリンがない!」
「へえ、そりゃ大変だ」
「アカリがその手に持っているのはなにか聞いていいかな?」
「お兄ちゃんさ、聞けばなんでも教えてもらえる年頃じゃないんだから自分で考えてよ。子供じゃないんだから」
「……そうか、すまない。こう言い換えよう」
「そのプリン、僕のじゃん!」
風呂上りに食べようと、しっかりと冷やしておいた、コンビニの百五十円(税抜き)プリン。生クリームとさくらんぼがのっかった、豪勢なやつだ。
「このプリンがお兄ちゃんのだっていう証拠がどこにあるのかわからない」
「フタに名前書いておいただろ。マサヤって」
「ああ、マサヤプリンかと思った」
「ラボメンでもしていいことと、そうじゃないことって絶対にあるだろ」
「あ、ラーメン食べたいな、お兄ちゃん」
「甘いもん食べるからだろ……何味?」
「お兄ちゃんの味がいい」
「僕の……? まさか、それぅて白いえきt」
「ぽん、じゃなくて、とんこつ」
「誰がポンコツだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
とんこつラーメンはアカリが美味しくいただきました。