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謎のマッチングアプリ【マッチングゥ】から始まる彼女探し〜恋愛経験値0の俺は指示に従うだけです! ほんと彼女できんのっ!?〜  作者: おみくじ


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8/8

ひどい目は続くよ、どこまでも

 昼休み、学校の中庭に出た。中庭は校舎に囲われたグラウンドの横に沿うように作られていて、芝生の上にいくつかベンチが設置されている。

 春の暖かい日差しのなか周囲を見渡すと、リア充達がベンチに集まって、昼飯やバトミントン、スマホゲームとか楽しんでいる。なにあの聖域。俺みたいな非リア充には肩身が狭い。リア充爆発しろ。

 なので俺は中庭のいっちばん端、大きな木がぽつんとそびえる所へ向かった。ここは日中でも大きな影が出来る物静かなところ。お昼の時間に好んで来る奴は滅多にいない、俺の隠れ家的なスポットだ。


 大きな木に背を預けながら座った。リア充どもから隠れるかのように。


「ふぅー」


 すげぇホッとする。


 上を見上げると、木漏れ日が俺の目にきらきらと、優しく降り注ぐ。光と影のコントラストがキレイで、ただボーッと見てるだけでも癒される。


「ほんと………、ひどい目にあった」


 思わず口に出たが、それに尽きる。


 俺はポケットからスマホを取り出した。


 画面には『マッチングゥ』の憎きアプリ。


 俺のお母さんから始まり、クラスメイトの錦戸も加わり、てんやわんや。


 ほんと今すぐにでも『マッチングゥ』を消したい! でも無理だったんだよなぁ。


「はぁー・・・・・・」


 どうしたら良いんだろ、これから。てか、まず錦戸をどうするか。ハチワレの写メを送らないといけないんだよなぁ………。


 ぐう〜。


 腹の虫が鳴った。


 悩んでも腹は減る、か。今は、お弁当食べよ。


 俺は持ってきたお弁当を開けた。


「おおっ」


 大好きなハンバーグを見てついテンションが上がる。あと卵焼やポテトサラダも良いですな、あっ、ミニトマト入ってる、これは無くてもよかったのに。


 まっ、とりあえず、食べますか!


 俺はお箸を持ち、ウキウキの気持ちで『いただきます!』を言おうとした時だった。


「ごめんね、お昼に呼び出して」


 いいっ!?


 思わず両手で口を塞いだ。あぶねぇ!! あともう少しで『いただきます!』って元気よく言うとこだった! 恥ずかしい!! てか、誰だ! 俺のランチタイムを邪魔する奴は!!


 誰かがそばに来ているのに気づかなかった。幸いにも、俺は木の側に隠れるように座っていたから、相手側も気づいてないみたいだ。


 だから、そのまま隠れていたら良かったんだ。なのにあのときの俺は、


 気になって、そっと、木の端から顔を出してしまった。俺の視線の先にいたのは、後ろ姿の男子。顔は分からないが、髪型や佇まいからイケメンオーラを発している。妬ましい。ん? あともう1人誰かいる?


 背後イケメン風男子の正面に、女子がいた。


「ううん♪ 全然大丈夫だよっ」


 いかにも男子ウケしそうな可愛い声音で、その女子は明るく笑う。両頬の小さなえくぼがこれまた愛らしさをマシマシにしている。


 そっか良かった、とイケメン風男子は軽々と会話していた。爆発しろ。


 ふふっ、うん。と彼女が優しく微笑む。サラリと淡い桜色の髪が春風に揺れる。ついでに短いスカートも。じょ、女子力がやばい。見てるだけでドキドキもんだ。


 ちらっ。


 いっ!? やべっ!!


 俺は慌てて顔を引っ込めた。


 心臓がバクバクと鳴る。


 み、見られた!? ば、ばれた!?


美結みゆちゃん」


 イケメン風男子が言った名前、美結という女子に!?


「良かったら、僕と付き合わない?」


 なっ!?!?


 なに告白してんだよ!! 


俺の鼓動がより激しくなっていった。


い、嫌な場面に遭遇しちまったああああああー!!!!


 後半に続く(ちびまる子ちゃん風)

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