進展,,,,?
「話せるんだ…」
「なぜ余を助けた。傷を名をしてもらったことは感謝している。だがそれとこれとは別だ。其方が余を助ける意味が分からない。もう一度問う。なぜ助けた」
無視された…
「困っている人を見ると、助けたくなるんだ」
お人よしなのだな、と竜は言った。
私は苦笑する。
それにしてもこの竜…かわいい声してるのに話し方が堅苦しいからなんか面白いことになってる。
突っ込むべきだろうか…
「傷の具合はどう?」
「なかなかいい。まだ飛べるほどにはないがおそらく数日もしたら飛べるようになるだろう」
「それはよかった。ちなみに…その…その話し方しんどくない?」
「えっ」
「何故……どうしてわかったの?」
そういって落ち込んだ様子でつぶやいた。
話によると、自分が一番尊敬している人物がそういった話し方をしているので、
真似をしてみたとのこと。
かわいい。
…………………
そうして日が落ちてくるまで短い会話のキャッチボールを繰り返していた。
そうしてついに、聞く覚悟ができた。
「ところで…どうして竜なんてものがこんな森の中でケガしてたんだ?」
「……つまらない話になるけど、それでもいい?」
「もちろん」
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私は、そこそこの地位を持つ家に生まれた。
そこそこの地位を持つものは、当然そこそこのプライドとそこそこの見栄を持っている。
私は物心ついた時から家のために、と育てられてきた。
言われたことはしっかりとこなし、言葉図解にも気を付けた。
猫だってたくさん被った。
でも、要求されることはだんだん多く、難しくなっていく。
あんなに頑張ったのに、まだ終わらない。
いったいいつになったらこの地獄は終わるのだろうか。
このままずっと続くならいっそ……
そう思っていた時だった。ターニングポイントが訪れる。
「結婚しろ」
(……は?)
突然父から告げられた言葉にめまいがしそうになる。
「お相手はどなたですか?」
「東のほうの炎竜のところの子供だ」
(よりにもよって…!)
父が結婚しろと言ってきたのは簡単に言えば、クソガキだ。
今まっでに参加したことのある、否、参加させられてきた集まりで何度か見かけたことがある。
会うたびにいたずらされてストレスがたまっていた。
そんな奴と……結婚?
(もう我慢ならない‼)
「私はもう我慢なりません!出ていきます!!」
背後から私を呼び止める声が聞こえる。
もう止まることなんてできない。
この翼が止まるのはきっと、私が力尽きるときだろう。
…そう思っていた。
(あれは……人間?なんでこんなところに…っ痛⁈)
空に光が走ったと思った時…翼が、貫かれた。
思考が…意識が…停止した。
(………ここは…?)
どうやらまだ生きているようだった。
翼が痛む。正直傷口を見たくない。
…ここまできれいに貫通していると感心する。
人間にあんなのがいるなんて。
竜はすべての生物の頂点に存在する、そう教えられたはずなのに…
いや、あいつらの言うこととなんて今更信じなくてもいいか。
人間が私たちに迫る勢いで強くなっている。
これから、変わるかもしれない。
とりあえず近くにあった洞窟に身を隠す。
しばらく寝よう。今日はもう疲れた。
そうして泥のように眠る。
…………
『私も入れるかなぁ…あっ…行けそう!』
声がする。
『っと』
どうやらこの洞窟に入ってきたようだ。
『えと…あ~……こんにちは?』
何かが変わるそんな気がした
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「そんな感じで…まとめると、家出して痛い目にあって、あなたに助けられたってわけ」
「なるほど…」
あの時何も話さなかったのは痛かっただけらしい。
やっぱりかわいい。
「えっとそれで…名前を教えてほしい…んだけど」
「もちろんいいけど。私の名前は【アリシア】」
「アリシア……わかった。ありがとう。じゃあ今日から「シア」って呼ぶね」
かわいい!!!!!
遅くなってすいません……ほんとに………
尚、威圧感マシマシの竜とこれだけ話せてるシアちゃんは異常です。




