第一幕 9-1 偶像の信仰心
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数日ぶりのまともなご飯を食べた私は、すごく、すごーく満足していた。
しかし…
「村長さんがお昼頃に広場に来て欲しいって言ってたよ」
「…わかった」
幸せな時間は続かないものだ。
微妙に空いた時間を埋めるため、気になっていたことをリアスに尋ねた。
「ねぇリアス、ナイトメアって何?」
「え?ぇっと、エリアスの付き星、ファルティナがエリアスの影に隠れちゃうこと、…かな。ナイトメアになると、魔法が使えなくなって魔物が活性化するの。原因は不明」
「なるほど」
つまり、月食=ナイトメアってことなのだろう。
月…ファルティナ、だっけ。
が関係しているのだろうが、専門的な知識のない私では何もわからずじまいだ。
困惑気味なリアスを見るに、ナイトメアは知っていて当たり前の知識なのだろう。
当然だ。人類の存続に関わる。
そして、思い出したように一番疑問に思っていたことを聞く。
「そういえば、リアスっていくつなの?」
「私?14だけど」
「若いねぇ」
「シアも十分若いと思うけど」
「わたしゃおばあちゃんだからねぇ」
「何それ」
「「あはははっ」」
そんな冗談を言って、2人で笑い合っていた。
そうして村長に呼ばれていた昼頃になったので、私たちは中央広場に向かっていた。
「パリス村長、こんにちは」
「おお、こんにちは。昨日に引き続き、急にすまんのう」
「いえいえ、大丈夫ですよ。やることもありませんし」
「そうか、早速で悪いのじゃが、依頼を受けてくれんかの」
「依頼…ですか?」
説明しよう、と村長が語りだす。
話によると森の奥にある女神の神像を確認、清掃に行くそうだ。
依頼内容は石像までの護衛、清掃の手伝い、周辺地域の調査。
依頼期間は丸二日。
報酬は金貨一枚。
村長に気づかれないように、リアスに問う。
「金貨一枚の価値ってどのくらい?」
「んー、普通の町で一か月は暮らせる」
「ありがと」
金貨一枚とは、相当の価値のようだ。
報酬量はなかなか、そんなに難しい依頼でもないので、即決で受けることにした。
「受けさせていただきます」
「そうか、それは助かる。報酬は昨日の礼として少し色を付けておくからのう」
「ありがとうございます」
依頼は早速今から始めるようだ。
そうして私たちは東門へと向かっていくのだった。
森の入り口、東門へと着き、私とリアスは村長が事前に用意していたであろう荷物を背負っていた。
食料品や野営の道具はもちろん、清掃用の道具なども入っている。
結構な重さになるそれを背に携えて、剣も持つとなると、身体に負担がかかった。
重いなと言いそうになったが、軽々と持ち上げているリアスを見て口をつぐんだ。
そうして東門を潜った私たちは、依頼を開始するのだった。




