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白流す鯨  作者: 菜奈
17/19

17話

 家に着いて、さっきの彼女との話を思い浮かべながら、家の扉を開ける。ただいまといっても返答は帰ってこない。母は、数か月前に突然失踪した。いつの話だったかはもう覚えてない。探すのも無駄な気がしていたのもあるが、もうその頃には何をする気力も無かった覚えがある。だが、今日は彼女に会ったのが原因か謎の気力が湧いていた。そこで、母親を探す気になったのかと問われれば、それはない。私の働きは、彼女とは違い。自分にとって邪魔で、自分に対して危害を加えてきていた人なのだ。事実、あのクラス内で仲良くしていた優妃だってずっと仲が良かったのかと問われればそんなことはなかった。

「そういうことだったんだね…。予想もつかなかったよ…」

 やっと『クジラさん』と『白』、そして『祝福』の意味を理解する。『クジラさん』というのは、茉弥ちゃんの言っていた私の事。いや、過去に私がうつされたクジラの呪いの事。『白』は彼女の言っていた、正しさ、幸福感、無の事。『祝福』というのは彼女が私にうつしたクジラの能力。これに関しては個人差があるようだが…。きっとそういうことなのだ。そう思考を巡らせながら、彼女がくれたペンダントを見つめる。

「私が人を消す能力で、紫苑は人に本当に祝福を与えていたんだね。嫌な人さえも幸福にして…。紫苑にぴったりだね。いや、もしかしたら私が鯨を嫌ってるからこんな能力なのかな…。」

 そう呟くとクジラが光りだした。光っているそれに触れてみると脳内で何かが流れ出した。

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