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詩集:青空なき獄中の記

槍玉

作者: 歌川 詩季

 尖った「槍」と、まるい「玉」。

 へんな、熟語。

 刀なら(さや)に納めてしまえばいいのに

 納まりを持たぬ刃先は

 さすらい彷徨(さまよ)える矛先は

 流した血の色が 黒か 赤かを問わないで


 武勲は突き刺して 高く(かか)げる

 鬼の首をとったと 胸を張れば

 武勲は突き刺して 高く(かか)げろ

 まったく平たい頭にも つのが尖るのを

 見る者がいるのだ



 矢尻なら弓を折ってしまえばいいのに

 ()を折られても穂先は

 飢え渇いた切っ先は

 吸いあげた血の味が 酸いか 甘いかを(かえり)みないで


 獲物は突き刺して 広く(さら)

 魔女の鼻を削いだと 胸が()けば

 獲物は突き刺して 広く(さら)

 炎にかざして(あぶ)れば (あかし)が浮き出るぞと

 言う者がいるのだ

 晒し首や、魔女狩りのイメージです。


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【企画提案】
立花 優先生
― 新着の感想 ―
[良い点] 今日も、キレキレの詩です。 [気になる点] 無 [一言] 無
[良い点] なるほど、槍に加えて、魔女も! 「者がいるのだ」で終わるのもいいです。
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