表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
46/50

46)時の流れ、時代の変化

時の流れ、時代の変化により、私が働く環境も変わっていった。





パワハラ係長と過ごした部署は、結局また1年で事業縮小になり、先輩バイトさんと他店舗で勤務していた数名だけを残し、他の者は部署異動となった。パワハラ係長ともそれっきり会う事は無くなった。


私は1年間だけ携帯受付部門から離れ別の部署に配属になったが、業務内容が自分には合わず、前の部署に戻して欲しいと頼んでまた携帯受付に戻ってきた。





一度事業縮小したとはいえ、戻ってきた携帯受付部は鬼のように忙しかった。


全員昼休憩無しで終電まで残って作業しても終わる兆しが見えず、終電で帰って翌朝またひと踏ん張りする者と、朝まで残って作業する者とで分かれて取り組むほどであった。


あまりの終わらなさ加減に副統轄も動き出し、他部署から大勢ヘルプ要員を呼び、数十名単位で協力して業務を終わらせた。





数字を達成した営業部は、その月の月給が倍以上まで跳ね上がり、そのお金でハワイへ社員旅行に行った。


私たち事務員はこれほど貢献したのにも関わらず、給料は1円も上がらず、営業がハワイでバカンスを楽しんでいる間お留守番と称して残務に追われていた。


一応転籍してからはみなし残業は45時間と上限が定められており、それを超えた分は残業代が出たり、22時以降の深夜残業手当も出たのだが、昼休憩を削ってまで手を動かし続けた労働に対しての見返りとしては少なすぎた。





そんなフィーバーも少しずつ落ち着いていき、また徐々に携帯受付部門の店舗数は減っていった。


人も辞めては増えてを繰り返し、先輩バイトさんも途中から正社員になったが、やがて退職していった。


「働き方改革」という言葉を耳にするようになった辺りから残業時間にも厳しくなり、副統轄から徹底的に管理され、徐々に労働時間は減っていった。





私はずっと同じ部署に居続け、その変化を見続けた。そして私自身も少しずつ成長していった。


簡単に業務量を減らすことは出来ないが、アナログ作業を出来る限りデジタル化していけるように手を加え始めた。


時間に余裕のある時は業務マニュアルを作成したり、後輩の育成に力を入れた。


シフトも私が作成するようになり、顧客情報を管理するシステムをバージョンアップするという大事な会議にも参加するようになった。





新人の頃は仕事が遅いと怒られていた私だが、長年の経験から「誰よりも速く、そして一番正確である」と上司や同僚、営業からも信頼を得られるようになっていった。


そして2021年4月、課長から「係長にならないか」と打診があり、私は昇格した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ