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底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
41/50

41)パワハラのターゲット

私は女性だから係長からのパワハラ対象にはならないかと思いきや、そうではなかった。


一通りパワハラ出来そうな対象が居なくなると、次は私がターゲットにされた。





ある日の夜、仕事は多忙を極めていた。


その日中に片付けなければいけない業務があと2つあったのだが、時間的にどうしても1つしか終わらない状況だった。


係長はその時責任者会議に出席しており不在だったため、私はなんやかんや初期から生き残っている先輩のバイトさんに、どちらを優先して片付けたら良いかを相談した。


バイトとはいえ社歴も年齢も上だったため、とても頼りにしていた。





バイトさんからの助言通り、私は片方の業務を片付けた。そうしている間に係長は会議から戻ってくると、業務がまだ終わっていない状況を見て私に怒鳴り散らした。


それからが長かった。お説教開始時点で既に22時を回っていたのだが、最終的に終電までの2時間延々お説教は続いた。私の終電というタイムリミットが無ければ確実にもっと長引いていた。





その日は私の誕生日の前日だったのだが、翌日私の誕生日、係長は何事も無かったかのように私に「ケーキでも食べる?」とにこやかに言ってきた。


私は前日の件でイライラしていたので、その問い掛けはシカトをぶちかましてやった。


そしたら、係長は普段の業務中も私に対して当たりが強くなっていった。





私は一応女性なので、これまでのパワハラ現場よりはだいぶ優しい方ではあった。それでも日に日にストレスは溜まっていき、どうしようも無くイライラがピークに達した時はお手洗いに行くフリをして席を立ち、壁をぶん殴って怒りを収めていた。





正直、もうこんなクソみたいな会社辞めたいな、とずっと思っていた。実際、一度本当に退職をした。


しかし、転職活動をする前に勢いで退職してしまったため、家族を養っていかなければいけない現実と再度向き合い、たったひと月で出戻りしてきた。


だが、この一度退職をしたというきっかけがあってから、係長のパワハラは何故か落ち着き、それからは平穏な労働環境を得る事が出来た。





一度退職扱いになった私は、転籍してきたタイミングでは行っていなかった新人研修に今更ながら参加する事になった。


新人研修は超体育会系と噂されており、班ごとに競い合って大声で社訓や社歌を絶叫したり、40キロ歩かされたり、事務として雇われた私としては意味が全く分からないものであった。


実際40キロ歩く事は私は出来ず、20キロを過ぎた辺りから目の前が真っ白になり、それでも意識はあったので前が全く見えない状態で歩いているのを班長が気付いて止めた。


足の裏は豆が潰れ、翌日私は痛くてペンギンのようによちよちと出勤する事になった。





余談だが、この新人研修は昔は40キロマラソンで、死者が出た事があるらしい。

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