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底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
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4)小学生自宅警備員爆誕

授業が嫌で、小3辺りから少しずつ学校に行かなくなっていた。それでもたまに気が向いたら行っていた。担任の先生も気にかけてくれていた。


もはや小3だったか小4だったかは定かではないが、ある日クラスに女の子の転入生がやってきた。Kちゃんと名付けよう。


勉強には全くついていけなかった私だが、この頃はまだコミュ力お化けだった私は、Kちゃんに積極的に声を掛け、友達になった。私はクラスのほぼみんな友達だと思っていたタイプだった。実際、あの頃のクラスメイトは私立ではなく都立だったのにも関わらず育ちが良い子が多く、いじめなどは無かった。


一度、下校中にクラスの男子たちがふざけて私たち女子を追いかけ回し、一人の男子が私のランドセルを思い切り突き飛ばし顔面から転ばされた事はあるが、男子はその事をちゃんと自分から親に伝えたらしく、母が激おこ電凸する前に男子と男子の母親が二人で家まで謝罪しに来てくれた。


まぁ、母の怒りはそれでも収まらず(私が女の子だったからかも)、学校にもその後連絡が行き、翌日の朝礼で私は先生に前に立つよう言われ、クラスメイトが注目する中、傷だらけの顔面を晒し「こんな事しないように!!」と怒ってくれた。


私は昨日の謝罪でもう許していたので、どちらかと言うと先生のこの行動の方が恥ずかしくて迷惑だったのだが、私を思っての行動だという事は理解していたので何も言わなかった。先生には恵まれていたと思う。





Kちゃんに話を戻そう。Kちゃんとは、私から誘って街案内と称して駅近のカフェでお茶をした記憶がある。


どこのOLやねん、というツッコミが聞こえてくるが、自分でももっと他に無かったのかなと振り返って思う。お小遣いの範囲だったので、ドリンク一杯で二人で語り合っていた。仲良くなれた気がしていた。


記憶断片マンの私は、いつからKちゃんの様子がおかしくなったのかは分からない。いくらか時が経った頃、Kちゃんは私がいつも一緒に行動していた女子グループの輪の中に入っていた。最初は私が誘ったんだと思う。みんなで仲良く過ごしたかった。


でも、唐突に、仲間外れは始まった。Kちゃんは気付いたら私がいた女子グループの中心的存在となり、みんなを引き連れて私を遠巻きに見てはコソコソ話したり、クスクス笑ったりするようになった。


みんなについていこうとすると、「なんかついてくるんだけどー。やだー」と言われたので、追うのをやめた。女子グループの他の子たちは戸惑った様子だったが、誰もこんな事やめようよ、とは言わなかった。今までこの学校でこんな事起きた事が無かったから対処方法が分からなかったのもあるし、みんなもKちゃんが怖かったんだと思う。





授業にはついていけない、仲の良い友達とも話せない、あまりのショックで先生や他のクラスメイトに相談する勇気も湧かなかった私は、本格的に学校を休むようになった。小学生にして自宅警備員に抜擢された瞬間である。

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