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底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
29/50

29)補足エピソード

出来る限り時系列に沿って書いていこうと心掛けていたが、びゃーっと勢いよく書いているといくつかのエピソードを書き忘れていることに気付いた。なのでここで一度補填しようと思う。





追加エピソード1:


小学校低学年の頃の話。私は兄と一緒に兄の友人宅に遊びに行った。


兄の友人には妹がいて、確か私より年下だったと思う。遊びに行った時、妹さんは不在だった。


兄と兄の友人は楽しそうに遊んでいた。私は着いて来たは良いものの、仲間に入る事が出来ず手持ち無沙汰になり、部屋をキョロキョロと見回していた。


ふと、床に女の子もののおもちゃ箱が置いてあるのを発見した。中にはビーズが入った小さなピンクのケースやキーホルダーなどが入っていた。


私は魔が差した。兄たちが気付いていない事を慎重に確認すると、2~3個盗んでポケットに入れた。そしてそのまま家に持って帰った。立派な窃盗である。


私は結局返す事も謝罪する事も出来ぬまま引っ越しする事になった。20年以上経った今でも、まだそれは私の手元に大事に保管してある。私の最大の汚点であり、心残りである。





追加エピソード2:


これも私が小学生の頃の話。


記憶が断片的なのだが、ある日母が包丁か何かで手首をパックリと切った。


私は母に付き添って病院に行った。看護師が、後ろ向いててね~と私に言ったので素直に従った。その間に母の手首は縫われ、包帯を巻かれた。


母の普段の言動も普通ではないのだが、この記憶があるので母は何らかの精神病を患っているのだと思っている。


母は足も悪く、年々まともに歩けなくなっていったので、何度も病院に行けと言ったのだが、父が入院してからは「病院なんか行ったら帰って来れなくなる!」と怒って断固として病院には行ってくれない。


現在の母は歯が殆ど抜け落ち、呂律も回らなくなってきている。それでも病院には行かないらしい。





追加エピソード3:


高校生の頃の話。私は伯父の法事に参列した。


伯父の法事には小学生の頃から何度も参列していたので、もう慣れていた。


一通り行事が終わり、親戚と揃って食事会が行われた。


その時誰かが、○○さん(私の父)は本当に良い人だったよね~、などと話しだした。


良い人”だった”。この頃には流石にもう薄々分かってはいたのだが、やはり父はもうこの世にはいないのだと悟った。


私は談笑している親戚の輪の中に居たくなくなり、お店のトイレに籠って泣いた。


何故実の娘である私は何も状況を知らなくて、親戚は父に何があったのかを知っているのかが分からなかった。私の中では父の事はまだ何も解決していないのに、勝手に過去のように話す親戚がみんな敵に見えた。


私が陰でショックを受けている事は親戚は気付いておらず、私も色々と詳しく話を聞く気にはなれず、相変わらずお墓の場所さえも分からない状態が続いた。

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