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底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
28/50

28)高校卒業、専門学校進学

物心ついた頃から脳みそパッパラパーだった私は、将来の事を全く真面目に考えていなかった。


唯一の趣味と特技である絵を描く事で食べていきたいと安易に考え、私は漫画家になるべくデザイン学校のマンガ科コースを志望した。


他の友達は就職した子や、看護師、介護福祉士、栄養管理士、保育士等の資格が取れる専門学校へ、それぞれの道を進んでいった。クラスメイトは大学に進学した子も勿論いたが、うちの学校の偏差値では、大学進学率は半数程度だった。





専門学校の学費は伯母さんが出してくれることになった。


小学校のランドセルも伯母さんが与えてくれたもので、金銭的にずいぶんとお世話になった。





因みに二つ年上の兄はというと、偏差値65の自宅から自転車で通える高校に進学後、1浪して下関市立大学に進み、神戸大学へ編入し、その後一橋大学の大学院を卒業し、某大手金融に就職した。今なにかと話題のみずほ銀行ではない、とだけ言っておこう。


塾に通うお金も無い環境で着々と学力を伸ばしていった兄は素直に凄いが、兄は勉強が楽しいと言っていた。兄はいつも夜遅くまで机に向かって勉強していた。


やはり兄と私とでは持って生まれた能力が全く違った。物語の主人公は明らかに私ではなく兄が適役だったと思う。





兎にも角にも、私は高校を無事卒業し、専門学校へと進学した。


専門学校は渋谷にあったので、私は千葉から片道1時間半かけて通っていた。


学費は伯母さんが出してくれたが、最初に画材一式を揃えるのに10万円ほどかかり、それはアルバイトで貯めた貯金を切り崩して購入した。あまり貯金してこなかったので、それだけで預金口座はすっからかんになった。





友達はすぐに出来た。漫画が好きな子しかいない環境だったので、ヲタク話は毎日のように盛り上がった。


入学してすぐ、上には上がいる事を目の当たりにした。


もう今からでもデビュー出来るのでは?何でこんな所に居るの?というレベルの子が何人もいた。


私は専門に入って勉強してから成長すればいい、などと暢気に考えていたので、これには流石に焦った。


でも、大嫌いな勉強からようやく脱却し、大好きな絵を描く事をずっとやっていける環境は、とても幸せだった。最初は。

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