表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
27/50

27)引っ越し、進級

時系列が前後して申し訳ないが、高1の初夏頃、引っ越す事になった。


住んでいたアパートがボロ過ぎてこれ以上は安全を保障出来ないという理由で、いわゆる”立ち退き”だった。


壁は砂壁、Gは湧き放題、窓からはコウモリが侵入してきた事もあったこのボロアパートから、ようやく離れられる事になった。





新しい住居は、そんなボロアパートから数百メートル離れた所にある普通のアパートだった。


間取りは2Kから2DKへ拡大し、お風呂はバランス釜ではなくなり、湯量や湯温はボタンで簡単に設定出来るタイプで、これは東京のマンションや施設にも無かったので、初めて「お風呂が沸きました」という音声を聞いた。


格段に良くなった住環境に私は歓喜した。相変わらず大量の段ボールはそのまま放置される事となったが。





”普通”とはあまり言えない生活をしてきた私は、若干浦島太郎状態だった。


テレビはいつの間にかブラウン管から薄型テレビが主流になっていた。


VHSではなく、DVDというものが世に出回っていた。カセットテープからCDに変わった時はまだ東京にいたので知っていたが、MDプレーヤーというものが新たに誕生していた。世間のアナログからデジタルへの移行は、とても速くて最初は全くついていけなかった。因みに、未だにテレビの録画方法を私は知らない。





高校三年生になると、進路を考え始めた。


三年生では文系と理系にクラスが分かれ、私は数学が全く出来なかったので当たり前のように文系に進んだ。


まーくんは理系に進んでクラスが離れた。クラスが離れても結構長い間好きだったが、同じく理系に進んだ私の友達の一人が、まーくんの事を好きになっちゃったかも、と私に言ってきて、それは仕方のない事だったので、お互い正々堂々と頑張ろう!と話していた。


でもその友達は知らぬ間に全く別の人とカップルになっていた。


私に言ってきたのなら、せめて別の彼氏が出来た事くらい報告してくれよ、と私はその子にキレた。泣かせてしまったが謝られても私の怒りは収まらず、暫くの間その子とは距離を置いていた。


私も全くまーくんにアピールする等行動に移していなかったのに、大層偉そうであった。


そんな女特有のいざこざに嫌気が差し、まーくんへの恋心もいつしか冷めていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ