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底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
22/50

22)高1の青春

私の中学であまり学力が高くない層は、私の高校より偏差値が少し下の、近くの高校に大体進学していったので、私の高校に進学した同中の子は私含め4人しかいなかった。同中の男子は1人もいなかった。


私は高校で平和を取り戻した。





同中だった子が1人同じクラスだったので、その子と最初は一緒につるんでいた。


その子は、小学生の頃に友達になってくれた4人組の内の1人だった。


中学3年間は別クラスだったので疎遠になってしまっていたが、また同じクラスになれて嬉しかった。この子とは高校3年間同じクラスになり、一番の友達になった。


私もその子もおとなしめの性格だったのだが、他校から来た子が話しかけてくれて、最終的に7人グループで行動する事になった。





派手なグループは居たのは居たが、にこるんやみちょぱ的なギャルはいなかった。性格が明るくて少しやんちゃ、程度の人たちだった。所詮田舎の学校だった。


私たちより更におとなしめの子が3人ほどいて、女子のグループは大きく3グループに分かれていた。





中学生で男嫌いになった私だが、高校に上がるとサクッと好きな人が出来た。


彼は同じクラスの男子で、髪の毛がモジャモジャで前髪が長くて、普段はこちらからは目が見えなかった。


今月9でやっている”ミステリと言う勿れ”の菅田将暉の髪型に似ていた。





好きになったきっかけは、本当に大したことない理由だった。


彼はとても物静かな性格で、いつもひっそりと空気のように教室にいた。


英語の授業で、男子と女子がペアになってお互い簡単な自己紹介をみんなの前で発表する、というのがあった。


彼と女子が黒板の前に立って自己紹介をした時、彼のボソボソと喋る英会話が思いの外面白かった。何と言っていたのか覚えていないのがとても悔しいのだが、例えば女の子が「あなたの趣味は何ですか?」というような問いかけを彼にした時に、「私はもやしです」と真顔で淡々と答えていた感じだ。


勿論ペアの女子は何を問いかけても全く話が噛み合わない彼の事が手に負えず、終始困惑していた。その光景を見てクラスは謎に盛り上がっていた。


こうやって文字で書くと全然面白そうに見えないと思うのだが、その時はそのやり取りのくだらなさが本当に面白かったのだ。


私も、え、あなたその見た目と影の薄さでまさかのボケ担当だったの!?と衝撃が走った。それから彼の事が気になりだした。





彼と運良く隣の席になった時に気付いたのだが、彼は手が白くて指が長細くて異様に綺麗だった。友達と「手タレ(ハンドクリームとかのCMで手だけ出演するタレント)じゃね?」などと噂して盛り上がっていた。


そして、何かがきっかけで初めて彼の目をまともに見た時、とても綺麗な目をしている事に気付いた。そこで恋に落ちた。





当時は少年マガジンで連載しているバスケ漫画”あひるの空”の「茂吉(モキチ)」というキャラに彼が似ていたことから、彼の話をするうえでバレないようにと友達との間で彼の事をモキチと呼んでいた。


高1の終わりあたりで、クラスの男子が彼に「お前モキチに似てるよな!」と話しかけてきたときは、めちゃくちゃ焦った。

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