表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
14/50

14)体調不良

施設内には医師が常駐していた。他にも、琴やら何やら習い事が習える環境が整っていた。


私はまだアトピーが治っていなかったので、そこで塗り薬を処方して貰った。


毛布は肌に良くないからと、薄い掛け布団だけで真冬を過ごした。めちゃくちゃ寒かった記憶がある。そしたら華麗に風邪を引いた。





その日の朝、具合が悪くて職員に学校を休みたいと伝えたが、体温を測りもせずに行きなさいと若干怒られ、仕方なく学校に向かった。でも朝の会が始まる前からどんどん具合が悪くなっていって、その事に誰も気付いてくれなくて、悲しくなって自席でポロポロと泣いた。


やがてクラスメイトの女の子が私の異変に気付いてくれて声を掛けてくれ、私が体調が悪い事を訴えると担任の先生に伝えてくれて、施設の職員に連絡が行った。職員はすぐ車で迎えに来てくれて、そのまま病院に向かった。体温は38℃を超えていた。少しだけ点滴を打って帰った。


帰りの車ではお互い無言だった。ごめんねの一言が欲しかったが、無かった。槙の部屋の担当職員は3名で交代制だったが、その時の職員が一番嫌いになった。





その日から毛布を与えられた。めちゃくちゃ暖かかった。学校から帰ってきた子達が心配してくれて嬉しかった。


何年も皮膚科に通っていたのに治らなかったアトピーだが、ここで貰った塗り薬を塗ったらみるみる治っていった。そしてなんと完治した。施設に来て一番嬉しかったことは、アトピーが治った事だった。施設を出てからも暫くの間は再発が怖くてお守りのように塗り薬の容器を保管していた。





施設内の習い事は他の子もやっていて、私は琴を習ってみないかと誘われて部屋まで行ってみた。


着物を着た琴の先生は優しそうで、緊張して正座をしていた私に足を崩して良いのよと言ってくれたが、変な所頑固な私は体験教室が終わるまで終始正座で過ごしていた。勿論足は痺れた。


琴をやってみたいなと思っていたが、結局やる機会は訪れなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ