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底辺女の走馬灯  作者: 人生から降りるボタン
11/50

11)再び集団生活、開幕

保健所に戻ってから出所するまで、日数はそこまで掛からなかった。


とうとう保健所を出る日がやってきた。


来た日に着ていた私服を渡され、袖を通す。ランドセルを背負う。


兄と2週間振りに再開した。ここに来てから、本当に一度も一切顔を合わせる事は無かった。男女の部屋は完全に分かれて隔離されていたからだ。





私は、やっと家族とまた生活が出来ると思っていた。


でも、現実はそう甘くは無かった。





今度は、またよく知らん大人に連れられ、兄と二人東京を離れ某県までやってきた。こう言っちゃアレだが、クソ田舎だった。山、畑、山、山だった。


そこに、団地のようにいくつか建物が並ぶ施設があった。児童養護施設だった。


兄ともまたすぐ別れて、それぞれ男子寮、女子寮に入っていった。


各部屋に、表札の代わりに花の名前が書かれていた。私の家は確か槙だった。あれ、槙って木じゃね?的なツッコミを当時も施設に馴染んできた頃に入れていた気がする。





施設の職員から、今日から私はここで生活する旨を伝えられた。


ここに来て、やっとまともに状況説明してくれる人が来た、と思った。


もしかしたら私がちゃんと聞いていなかっただけで、毎回しっかりと説明があったのかもしれないが、私は多少なりとも現状を理解した状態で施設生活のスタートを切る事ができた。





「槙」の家は5LDK構造だったと思う。そこに、私を含めて8人の子供が共同生活を送る事になる。


一番小っちゃい子は男の子のIくん。3歳。


その上が女の子、Aちゃん。4歳。


その上が男の子、Sくん。5歳。未就学児は女子部屋で生活するルールだった。


その上はMちゃん、7歳。


その上はKちゃん、10歳。私はこの子と同部屋だった。


私と同い年のNちゃん。11歳。


一番年上は中一で、兄と同い年のHちゃん。


職員には別途職員の部屋があり、24時間体制で槙の家の子供たちの面倒を見ていた。





最初、槙の家のみんなは全く歓迎ムードではなく、むしろ何故かギスギスとしていた。そんな空気を察し、早くも逃げ出したかった私であった。

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