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40/夢2

 ――夢を、見ている。


 以前に薄っすらと見た夢に比べて、些か鮮明になっているような気がする。ゲーム画面の向こう側でヒロインのシャーナが見ていた夢よりも、もっと鮮やかだ。全体的に白くぼやけてはいるものの、自分が今いる場所の姿かたちは認識出来る。


(ここは……あの遺跡? 教会だったのかな?)


 霧にのまれたみたいに、上手くまとまらない思考を懸命に動かして、それだけを考える。

 魔窟に行った後に、足を踏み入れたあの遺跡。

 清浄な空気が心地良くて、同時にどこか物悲しくて。

 感情をかき乱されたからだろうか、こうして夢の舞台となったのは。


「もうっ。アンタ、そんなんだからダメなのよ。もっと強くなりなさいって言ってるでしょ!」

「……別に、姉さんには関係ないだろ」

「関係ないけど、関係あるわよ」

「……何それ」


 不意に、姉弟喧嘩だろうか。言い争うような声が聞こえて来た。

 聞き覚えのない声。……ううん、微かに覚えがある。

 それは、アタシの記憶にある声。確か……朝の女神マニャーナと、夕の神アタルデセル。2柱(ふたり)とも、クレプスクロとアウローラが創った、弟妹神だ。


「最近は、奴らの攻撃も激しくなって来てるわ。アンタがそんなんじゃ困るのよ」

「……どうして」

「分かってるでしょ? 私たちがもっと強くならないと、お姉様が犠牲になるわ」

「…………」


 アタルデセルが、陰鬱な表情を更に暗くして俯く。

 対するマニャーナは、気の強そうな顔を更に厳しくして、腰に手を当てた。


「人間に力を与えてみたけど、適応出来たのはごく(わず)か。これ以上は保たないわ。恐らく……半年以内にこの世界は飲み込まれる」


 これは……一体、いつ頃の会話なのだろうか。

 封印を行うよりも前だというのは分かるけれど、事態はそこまで切迫していたのか。私の動揺など関わりないように、姉弟の会話は進んで行く。


「……でも、アウローラが奪われなければ大丈夫って、姉様は言ってたよ」


 マニャーナの深刻そうな言葉に対して、アタルデセルは睨みつけるようにして否定する。

 けれど、マニャーナはそう言うと思ったと呟いて、呆れたように溜息をついた。


「アンタ馬鹿? 私たちを安心させる為の嘘よそれ」

「……姉様は嘘をつかない」

「はぁ……アンタも大概お姉様贔屓よねぇ」


 ムッとしたように眉を寄せるアタルデセルに、マニャーナは再び溜息をついた。

 額に手をやったことで、手首を彩る金銀の腕輪がシャランと音を立てる。小気味の良い音だけれど、この場の重苦しい空気は崩れない。


「良いこと? お姉様だって完璧な神ではないの。それは始祖様だけよ」

「……それくらい、知ってる」

「知ってるって知ってるけど、敢えて言わせてもらうわアタルデセル。いずれにせよ、私たちはその時までに覚悟を決めなければならないの」

「覚悟?」


 アタルデセルの昏い目が苦しそうに歪む。聞きたくないと言っているように見えるし、マニャーナにも分かっただろう。けれど、マニャーナは容赦などしている余裕はないのか、躊躇うことなく言い切った。


「――死ぬ覚悟よ」


 ヒュッと、肺に穴が開いたような妙な息遣いが走る。

 これは、私のものではないけど、私のものだ。

 ……隠れてこの会話を聞いている、クレプスクロのものだ。


「私、聞いてしまったの。お姉様とアウローラ様の話」

「なに?」

「お2柱(ふたり)はね、自分たちを核にしてこの世界全体を結界で覆うことを計画しているわ。自分たちの力で半永久的に結界が保たれるようなシステムを作る気なの」

「! そんなことしたら……」

「ええ。確実に命を落とすわ。……幾ら、あのお2柱(ふたり)であってもね」


 命を糧とする結界?

 ……少し、話が違うような気がする。

 結界を保つ為に眠りにつかなくてはならなくて、その間邪神の手の者に命を狙われないようにする為に、人の身体の中に入ったんじゃなかったのだろうか。

 ところどころ合っている気もするけど、根本的なところが間違っているような。


(……ダメだ。アタシは、そんな細かい設定まで覚えてない……)


 詳細に検証を行いたいところだけれど、生憎とアタシの記憶にそんな細かい説明は入っていない。

 何度目か分からない歯がゆさに、私は思わずアタシを責める。

 そんなことしても意味はないのは分かってるけど、こちとら生きるか死ぬかの背戸際だ。命をかけなければならない情報の精度は、高ければ高い程良い。


「正確に言えば、2度と目覚めない眠りに入って、ただ結界を保つ為だけのエネルギーとなるわ」

「そんなの……嫌だ! 姉様が犠牲になるなんて!」


 絶望しきった表情で、酷過ぎると呟くアタルデセルは、きっと姉神が大好きなのだろう。

 ゲームでは、夢でしか登場していなかったし、それも少ないセリフだけだった。

 だから、こんなに声を荒らげる程、血の気を失くす程まで好きとは、思ったことはなかった。

 胸が痛い。かきむしるように掴んだのは、私の手か。クレプスクロの手か。


「私だって嫌よ。……アウローラ様は、それで良いかもしれないけれど。あの人は自己犠牲理論大好きだし」

「? 何か言った?」

「ううん、何でもないわ」


 ぼそりと、アウローラについて言及する時、マニャーナは表情を暗くする。

 そう言えば、ゲームでも彼らはアウローラについてあまり好意的ではないというか、そんな態度だった。

 細かいやり取りは記憶にないけど、何か思うところでもあったのだろうか。

 嫌い、というには複雑な顔だ。厳しいことを言っているけれど、それも結局心配なだけなのだろう。


「それよりも、だから、私は決めたわ」

「……俺たちで代わりにでもなろうって?」

「違うわよ。そんなことしたら、最悪クレプスクロお姉様、死んじゃうわ。私たちのこと大好きなんだもの」

「……そうかもね」


 自信満々で胸を張るマニャーナは、クレプスクロからの愛を一片の曇りなく信じているようだった。

 ずっと重苦しい顔をしているアタルデセルですら、彼女のことを考えたからか、柔らかい笑みを浮かべている。

 改めて、クレプスクロという女神の人徳を感じる。

 このシーンだけしか知らなければ、ヒロインはクレプスクロなんじゃないかと思うくらいだ。


「そうじゃなくて、私たちもその計画に加えてもらうの」

「それって、何か意味ある?」

「当たり前よ。私たちじゃ、あの2柱(ふたり)に遠く及びはしないけど、それでも神よ。ある程度負荷を分散することが出来れば、きっと何百年か、何千年か分からないけれど、目覚められるように出来るはずだわ」


 マニャーナの提案は、要するに頭数を増やすことでそれぞれの負荷を減らそう、ということのようだ。確かにそれなら総エネルギー量は増えるし、2柱(ふたり)の犠牲を出さずに済むのかもしれない。

 なかなか悪くないアイディアだと思うけど、アタルデセルの顔色は渋い。


「……けど、いずれ結界が解けるように設定してしまえば、ただ問題の先送りになるよ。それは、きっと姉様は望まない」


 ……言われてみれば。

 確かに、邪神の寿命がクレプスクロたちよりも短いのならともかく、諦めてくれる保証もないまま結界を解くことは出来ないか。

 そんなことまで考えてから、私はふと気付く。


(あれ? そもそも邪神を、封印するって話だったよね。結界? どういうこと?)


 思考がぼうっとしているから、ここまで考えなかったけど、そう言えばおかしい。結界を張るということは、外から内を守るということだ。

 ええと……まだそういう話になっていない、ってことで良いのかな。それくらい前なのか。私は、何とかそう結論付けて、改めて話に耳を傾ける。


「そりゃあ、ただ結界を張るだけじゃ意味がないわ。そこで私は、こう提案するつもりなの」

「?」

「外から守るのと別に、侵攻の起点、門になっている邪神を捕らえてソイツを封印する。それで、結界が解ける前までに時間をかけて倒すの」

「! それって……」

「ええ。門を壊せば、奴らはもうそう簡単に侵攻して来ることは出来ない。私たちの勝ちよ!」


 パッと、アタルデセルの顔色が明るくなったことから、これが名案であることが分かる。マニャーナのドヤ顔もスゴイし。

 でも、私は首を傾げるばかりだ。知らない話が多過ぎる。


(? ええ? どうなってるのこれ??)


 門になっている邪神? それを倒せば終わり??

 推測は出来るけど……なんか思ってた話と全然違くて混乱する。


 今のマニャーナの提案から窺うに……やっぱり、邪神は複数いるってことで良いかな。まずは。それで、今は外から侵攻を受けていて、でも邪神たちがこの世界に来るには、起点となる邪神を通さないとダメで……だから、その門を塞いでしまえば良いと。

 うーん? 合ってるかな??


「……それでは、あやつが」


 ポツリ。身体を共有する私にしか、恐らく聞こえないくらい微かな呟き。

 私は驚いて、内心目を瞬く。

 あまりにも、悲しそうな声だった。聞いたことがないくらい。

 「あやつ」って、誰? クレプスクロの、特別な人?

 それとも、アウローラのことだろうか。……分からない。


 困惑する私の気持ちを置いて、クレプスクロはとうとう2柱(ふたり)の元へ歩み寄った。

 建物の陰に隠れていて、姿を現すまで気付かなかったのだろう。

 2柱(ふたり)は、目を見開いて驚いていた。


「お、お姉様! 聞いてました?」


 バツが悪そうに目を泳がせるマニャーナに、クレプスクロは手を伸ばす。

 怒られると思ったのか、反射的に目を閉じたマニャーナの頬に、優しく触れると緩慢な動きで撫でた。

 マニャーナは不思議そうに恐る恐る目を開く。

 そんな彼女を、クレプスクロは穏やかに見つめていた。


「妾たちのことをそこまで考えてくれておったとは、知らなんだ」

「えーと、その……」

「良い。そなたたちの想い、嬉しく思うぞ」

「お、お姉様……!!」


 マニャーナは、クレプスクロの言葉に嬉しそうに目を細めた。

 撫でられる手の感触に、くすぐったそうにしながらも、離れようとはしない。

 そんな様子を恨めしそうに見ていたアタルデセルは、クレプスクロの視線が自分に向いた瞬間、勢い良く手を挙げた。


「姉様、俺も!」

「ふふ、いつまでも姉離れせぬなぁ、アタルデセルよ」

「……えへへ」


 ピョンピョンと跳ねてアピールするアタルデセルを眩しそうに見つめると、クレプスクロは彼の頭を撫でる。

 すると、さっきまでの陰鬱そうな顔はどこへやら。母親の元で安心している子どものように綻ばせたアタルデセルは、ぐいぐいと撫でるクレプスクロの手に自分の頭を押し付けた。


「時間はないが、マニャーナの提案は良いものじゃ。これより話し合うことにしよう」

「本当!? ありがとうございます、お姉様っ」


 弾けそうな程満面の笑みになったマニャーナは、自分の頬を撫でていた手を握る。


「私たち、頑張ります! お姉様の為に!」

「うん、頑張るよ!」

「そなたたち……」


 クレプスクロは、少しだけ驚いたように目を開き、それから細めた。


「ありがとう。きっと、この世界を守ろうな」

「はいっ」

「うんっ」


 クレプスクロに飛びついた2柱(ふたり)は、知らないのだろう。

 彼らを抱き締める母のような神が、何処か遠くを見つめていることを。

 哀しそうに、悲しそうに。何か、違う未来を想っていることを。


(……まだ何か隠されてそうだな……)


 私は、クレプスクロが何を考えているのかまでは分からない状況を悔やんだ。

 だけど、そう思っても仕方がない。

 分かるだけの情報を繋ぎ合わせて、対抗していくしかない。

 それは、今までだって、これからだって同じなのだ。


 前よりも鮮明に見ることが出来ただけ、十分だろう。

 私はそう思いながら、ゆっくりと目を閉じた。


■■■


(……目、覚めないな)


 前のことや、ゲームでのシャーナを思えば、このくらいで目が覚めても良いはずだ。だけど私は、まだこの神殿内の場面を見ていた。

 ただ、少し時間は切り替わっているような感じだろうか。ただし、さっきと違って霞が濃くなっている。人が居るのは見えても、それ以上は分からない。


「やぁ、クレプスクロ。今日も美しいな、お前は」


 知らない声が、サラリと誉め言葉をかけて来る。

 姿は見えないけれど、これは男の人の声だ。

 何となく、聞き覚えがある。でも、あまり良く思い出せない。誰なのだろう。


「――か。ふん、妾の機嫌伺なぞしている暇があるのならば、何処(いずこ)へと去れば良いものを」


 名前を呼んだようだけれど、そこだけピンポイントで掠れて聞こえない。

 これは……所謂ご都合展開というやつだろうか。実際に体験すると、迷惑極まりないものだ。


「冷たい女だ。怪我が治るまでは居て良いと、お前が言ったのではないか」

「今のそなたを見て怪我人だなどと思うような者が、何処に居ると言うのじゃ」

「これは手厳しい」


 クレプスクロは心底鬱陶しそうにしている。

 2人は、出会ったばかりなのだろうか。


「ここは居心地が良いからな。つい怪我を忘れてしまうのだ」

「忘れるくらいならば大したものではないのじゃろ。とっとと()ね」


 しっし、と野良猫にでも言うかのように、視線すら送らず手を振るクレプスクロに、相手の男の人が苦笑するのが分かった。

 さっきの場面を見た直後だからか、この塩対応に少し意外なものを覚えてしまう。そもそも、パトラは私に対しても気さくだしね。


「そうつれないことを言わないでくれないか? 哀しい気持ちになる」

「心にも無いことを言うでないわ」

「俺は嘘は()かんよ。そのようなことよりもっと有意義なことを……ぐっ!」

「!」


 普通に話していたと思ったら、男の人が急に苦痛に満ちた声を漏らし崩れ落ちる。それを見たクレプスクロは、ハッと息を飲んで慌てて駆け寄った。


「――!! と、突然どうしたのじゃ!? 腹か! 傷が開いたのか!? あ、アウローラを此処へ……いや、まずは消毒か!?」


 腹部を抑えている男の人の側にしゃがみ込んで、あわあわと取り乱した様子でうろたえる。

 しばらくそうしていると、男の人の肩が小刻みに震え始める。必死なクレプスクロは気付かないみたいだけど、私は彼が笑っているのだとすぐに分かった。

 やがて、男の人は(こら)え切れなかった様子で噴き出す。


「ぷっ……ははっ!」

「!? ……そ、そなた、(たばか)りおったな!!」


 一瞬でクレプスクロの顔が朱に染まり、怒りに任せて怒鳴る。

 それすらも面白いのか、男の人は笑い続ける。

 そんな彼に対し、拗ねたように口元を引き結ぶクレプスクロは、失礼ながら私から見ても可愛らしい。


「いや、悪い。だが、良いものを見せてもらった」

「何が嘘は()かぬじゃ。平然とした顔で騙しおって」

「今のは嘘ではなく、冗談というものさ」

「ペテン師が」

「ははっ、言うに事欠いてペテン師と来たか」


 ……ところで、私は一体何を見せられているのだろうか。今までの悲壮感と相反するような、ほのぼの……いや、イチャイチャ感が違う意味で辛いんだけど。

 今ここでこんな夢を見ているということは、何か関係があるのだろうか。別に、この声はあのナイフを使っていたナニカ、という訳でもなさそうだけれど。


「お姉様。何をなさっていますの?」

「やぁ、アウローラ」

「まぁ、――様」


 不意に、鈴の鳴るような愛らしい声が響く。

 彼女の声は、ゲームでもこの夢でも聞いたことがある。

 いっそシャーナよりもヒロインヒロインした雰囲気だと思う。


「お加減は、もうよろしいのですか?」

「ああ、心配をかけたな」

「……ふん。アウローラ、このような嘘吐うそつきの心配なぞしてやる必要などないぞ」

「嘘……?」

「なに、少しからかってしまっただけさ」

「そうなのですか……」


 口元に手を当ててクレプスクロを見つめるアウローラの目は少し不思議そうに見開かれている。

 その視線が居た堪れないのか、クレプスクロはくるりと2人に背を向けて、鋭く言い放つ。


「妾は忙しいのじゃ。1人にしてくれぬか?」

「お姉様? だけれど……」

「仕方があるまい。アウローラ、少し出よう」

「え? ですが、私は……」

「良いから」

「あっ……」


 男の人に手を引かれて、アウローラは後ろ髪をひかれる様子でこの場を後にする。どんどんと遠くなっていく気配を背中に感じながら、やがて、クレプスクロは小さく呟く。


「……どうせ――も、アウローラの方が良いのじゃろう……?」


 皮肉めいて口元は吊り上がる。だけど、目元はやや赤みを帯びていて、泣きたいのだと、思った。

 1人の男を取り合う愛憎劇……というものではない。別に、クレプスクロはあの男の人が好きだから、こんなことを言った訳ではなかった。

 殆ど何も、思考を読めない今の私にも、その感情だけは流れ込んで来た。


(……劣等、感?)


 どうして? あんなに弟妹から慕われているのに。

 強い力を持っていて、優しくて、美しくて。

 どうして、アウローラに負けているなんて思う必要があるの?

 分からない。少なくとも、私はそんなこと思わない。

 それに、ゲームからすれば、多分、アウローラだってそんなこと思ってない。


 何で、今こんな夢を見たのだろうか。

 不思議に思ってから、私はふと視界が少しだけ開けたことに気付いた。

 改めて良く見てみると、そこは中庭で、多分、パトラが呆然と佇んでいたあのスペースだった。


(……パトラにとって、大切な場所なのかな。ここは)


 神気が濃いから、影響を受けたというだけでは、無かったのかもしれない。

 私は、確信めいてそう思う。

 もっとこのまま夢に浸っていれば、全部、分かるのだろうか。


 邪神との戦い、その始まりの理由が。

 邪神たちの目的が。

 パトラたちの狙いが。

 そして、パトラたちの封印の時が。


 そう思うのに、否応もなしに意識が引っ張り上げられていく。

 目が覚めてしまう。そうしたら、また次はいつ見ることが出来るのか分からない。


 目覚めたくないな、と思う。

 だけど、この夢を見続けている間、ずっとパトラが哀しい思いを抱えているのなら、見なくても良いとも思う。


 パトラは、私の大切な半身だから。

 例え誰であっても、どんな思いを抱いていたのだとしても、良いのだ。

 ただ、幸せに笑っていて欲しい。


 ……最後にそんなことを思って、私の意識は目覚めへと向かって行った。


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