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26/変身魔法が解ける時

 ジェニー先生の屋敷へ戻ると、丁度先生が騎士を引き連れて私たちの後を追おうとしているところだった。

 先生は、私たちに気付くと血相を変えて駆け寄って来て、安否を確認した。

 早口でまくし立てるような勢いの問いに私たちは半ば苦笑気味に答え、最終的に先生がシャーナちゃんに気付いたところで怒涛の詰め寄りタイムは終了した。


 様々な理由から、パーティー自体は中断する訳にはいかなかったらしく、屋敷内からはまだ賑やかな笑い声が聞こえて来ている。

 先ほどまで目の当たりにしていた異様さとのあまりの乖離(かいり)に、私は自分が夢の中にいるのではないかと疑った。結局、ここが現実なのだけれど。


 やがて先生は、スタッフルームとでも呼べば良いのか、一般客の立ち入りを禁止している棟へ私たちを案内した。

 あれだけたくさんの人がいるにも関わらず、その別棟に入ると殆どざわめきは聞こえて来なくなった。

 どうやら、防音の魔法がかけられているようだ。魔法って便利だよね。若干の現実逃避が混じる思考を振りほどきながら、私は先生に案内された部屋へと向かう。


 偶に商談に使ったりするという部屋は、全員が入るのに十分な広さがありながら、どこか落ち着く雰囲気があった。

 幾つかある椅子の中で、一番近くに見えたものに腰かけて、一息つく。いや、つこうとしたけれど、どうにも息が詰まる。

 考えなければならないことが増えたからに違いない。唇から漏れた吐息が、いつもより熱い。


「彼女は隣の部屋へ。休憩室になっておりますのよ」

「……分かりました」


 ジェニー先生のキビキビした声に、私は顔を上げる。

 直接指示を受けたギランが、部屋同士を繋ぐ扉をくぐっていくところだった。

 その背中に負ぶわれた黒髪の女の子の顔色は、まだ悪いように見えた。


『ミリアム。そなたも部屋を借りた方が良いのではないかの?』

「……?」


 ふと、パトラが心配そうに私の顔を覗き込んでそう言った。

 そんなに心配をかける程、私の顔色も悪いのだろうか。不思議に思って、首を捻る。だって私は、ただワガママを言ってローウェンに付いて行っただけで、何もしていないのに。

 疲れているなんて、思って良いはずがない。私がそんなことを思っていると分かったのか、パトラは渋い表情を作って言葉を続ける。


『もう変身魔法を使い始めて何時間も経つぞ。忘れてはおらぬか?』

「あ……」


 そう言われて初めて思い出した。改めて見た掌は、普段の自分のものよりもほっそりと長い。

 急にあんなことが起きたから、変身魔法を解くタイミングを見失っていたのだ。

 そのことに気が付くと、急にコントロールが不安定になる。

 下手をしたら、この場で解けてしまうかもしれない。焦った私は、慌てて立ち上がってジェニー先生のいるだろう隣室へ向かおうとする。


 けれど、その行く手は遮られてしまった。


「……ミリアム、なんだよな」


 遮ったのは、その隣室から丁度戻って来ようとしていたギランだった。

 彼は、一瞬だけ驚いたように眉を上げてから、真っすぐに私を見た。

 普段は糸目にしか見えない細い目が、今だけは見開かれていて、その茶色は逃がさないと言っているようだった。


 ギランの立場からみれば、確かに後で詳しく話すと言っていて、今はそのタイミングに思えるだろう。

 聞きたいことだってたくさんあるに決まっている。久しぶりに会った知人の女の子が、成長期というだけでは説明出来ないくらい育っていたら、当然奇妙に思うはずだ。

 いや、私の外見なんてこの際どうでも良くて、単純に学友の弟が襲われた件について問いただしたいのかもしれない。この場のメンバーで考えれば、私が一番事情を知っていそうだと判断するのも分かるもの。


 私だって、答えるつもりはある。

 ただ、出来れば私の中で情報を整理し終えてからが良いし、何よりも……何よりも、変身魔法が皆の目の前で解けるリスクがない時が良い。


「うん、そうだよ」


 ここは1つ、簡潔に事情を説明して、一刻も早く変身を解くべきだ。そう判断した私は、ひとまずギランの問いに頷いて、そのまま言葉を続けようとする。

 ……でも、それはかなわなかった。


「これはどういう状況なんだ? お前は大人の姿をしていて、ああしてまた、怪しげな輩と事を構えている」

「えーっと、それは……」


 また怪しげな輩と、というのはテッキ村の祠に封印されていたらしい邪神的な何かと比較して言っているのだろう。

 いや、これについては反論させてもらいたい。そもそもテッキ村の件だって私の意図したところではなかったし、今回なんてまったくの偶然だ。今回については、どちらかというとシャーナちゃんのヒロイン力によるものだと思う。


「……今俺は学園に居るし、そう簡単に連絡を取り合えるものではないのは分かっているが……頼って欲しかったと思うのは、俺の我儘だろうか?」

「え……」


 驚いて、思わず目を瞬いてしまう。

 ギランがそんな風に思ってくれているとは思わなかった。

 確かに、私というかパトラパンチでエルガーが元の姿に戻ったから、そのことについて感謝してくれてるような感じはあった。そして、邪神相手に戦う時には力を貸してくれるというのも本気なのだと思っていたし、ありがたく思っていた。

 でも、それらは全部テッキ村の総意に従ってのことだと思っていた。家族思いのギランのことだから、自分の意見よりも、そちらを優先してのことだと。


「……私に、頼って欲しかったの? ギランが?」

「…………」


 個人的に? 首を傾げる私に、ギランはほんのりと頬を染めて頷いた。

 きっと、照れ臭いのだろう。うん。そう思ってもらえてた私も、照れ臭いよ。

 何なら、人生で初めてかもしれない。そんな風に、思ってもらえたのは。

 照れ臭い以上に、何だかこそばゆい。


「ワガママなんかじゃないよ。そういうのは、ギランの優しさでしょう?」

「……負担ではないか?」

「まさか。嬉しいよ、ありがとう」

「……そうか」


 ギランは、ここでようやくホッとしたように薄く微笑んだ。

 目を見開いていたのも、別に逃がさないぞ、なんていう意味じゃなくて、単純に気を張っていたのかもしれない。

 そうだよね。ギランの性格から考えれば、セリスを自分の手で助けられなかったことで、自分を責めていてもおかしくないもんね。

 呑気にそんなことを考え出した私に釘をさすように、ギランはまた少し表情を硬くした。


「ならば、事の次第を教えて欲しい。アイツも……サイファも知りたがっている」

「えっ、あっ……」


 ギランが、視線を部屋の端の方で棒立ちになっていたサイファへと向く。

 急に話題が自分へ向いたことに気付いたのか、サイファは目を泳がせる。

 どう答えて良いか迷っているようで、代わりにと言わんばかりに、彼の側に座っていたセリスが溜息交じりに口を開いた。


「話を聞くんなら、そこのお姉さんじゃなくっておれに対してじゃないの?」

「……いや、セリスからも聞きたいが、恐らくそれだけでは不足だ」

「お姉さんなら分かるって言うの?」

「ああ」


 ……何故断言するんだ、ギラン。

 私は、完全にこの場を離脱するタイミングを逃したことを悟る。

 どうしよう。トイレに行きたいと思ってしまったら最後、尿意が増して来る法則が、今私に適用されている。物凄く魔法が解けそうだ。非常にマズイ。ダラダラと冷や汗が流れ始める。

 でも、そんなこと知ったこっちゃないとばかりにセリスは愉快そうに目を吊り上げて私を見た。


「じゃー、おれも何が起きたのかちゃんと話すから、お姉さんも教えてよね。おれ、何がなんだか分からないままでいるのは嫌いなんだ」

「おいセリス。その言い方は彼女に失礼だろう」

「何言ってるんだよ。兄貴だって何が起きたのか知りたいだろ? あと、あのお姉さんが何者なのかとか」

「それは……」


 紳士としてのプライドか何かなのか、弟の物言いを注意したサイファだけど、躊躇いがちに私を見る姿からして、事の次第を知りたがっていることは十分に伝わって来た。

 腹芸が出来ないんじゃ、貴族としてやっていけないよ。……あれ、今のところは貴族じゃないんだっけ?


「……ミリア。それよりも先に、一旦部屋に戻らないか? もう時間が」


 私を心配してか、これまで黙っていたテオが口を挟んでくれた。見てみると、テオもまたタイミングを逃しているらしく、まだ大人の姿をしていた。限界時間は大体私と同じで、もうとっくに過ぎているはずだから、本人も結構辛いのだろう。私は大いに頷いて部屋を出ようとするけど、セリスが噛みついて来た。


「なに、おれみたいな子どもには話せないって言う気?」

「いや、そういうつもりじゃ……」

「ミリアはウソをつかないし。すぐ戻るってば」

「お兄さんは黙っててよね。おれ、今お姉さんに聞いてるんだよ」


 ……裏表優等生と呼ばれていたセリスは、ゲーム本編の頃にはすっかり表の顔と裏の顔が分かれている。今のこの雰囲気は、どちらかと言えば裏の……本性に近い。これは、簡単に見逃してはくれなさそうだ。

 私は、別に変身魔法を使っていること自体は隠すようなことでもないかと諦めて、事情を説明することにした。


「あのね、実は私たち今、変身魔法を使っていて」

「変身?」

「そうなの。今にも解けそうで辛いから、一旦席を外させてもらいたいんだけど」

「それって何か問題あるの? そう言って煙に巻くつもりじゃない?」

「ええ?」


 ……どうしよう。正直に話してもまともに取り合ってくれなかった。

 いや、まぁ、初対面の外見上大人を、そう簡単に信じることは出来ないものか。

 私だってセリスの立場なら噛みつくかもしれない。


「皆の前で魔法が解けても良いなら今頃そうしてるよ。ダメな事情があるの」

「事情って? ちゃんと言ってくれなきゃ納得出来ないんだけど」


 すっぽんぽんになることだよ! なんて、言えたら苦労しないけど。

 いや、でも本当にこのままじゃ全裸になってしまう。それはイヤだ。イヤだというか、最悪だ。

 確かにこの場には知人ばかりだけど、ものの見事に男性ばかりだ。年齢的に、そこまで気にするような話じゃないのかもしれないけど……ううん、やっぱり無理。


「それは、その……」

「魔法が解けると、今着ているものがすべて脱げるんだよ」

「服が?」


 イヤそうに眉を寄せて、溜息交じりにテオが答える。

 セリスはジッと私とテオを見つめて、ふーん、と呟いた。一応は理解してくれたのだろうか。……あんまりそんな雰囲気には見えないけど。


「ほら、セリス。淑女には優しくしないと。本人がああ言っているのだから、今は見送ろう」


 どうやらサイファは信じてくれるようだ。非常にありがたい。

 感謝の思いで熱く見つめると、サイファは苦笑いを浮かべた。

 これで、セリスも退いてくれると良いんだけど。そう思って彼を見ると、セリスの目は更に訝しげな光を増していた。


「変身魔法っていうのが本当なら、もしかしたらオジサンかもしれないってことじゃないか」

「え」

「は」

「だったら、別にここでハダカになったところで問題ないよ」


 そうだね、オジサンならね!!

 私は大仰に頭を抱えた。本気で頭痛がする。多分気のせいじゃない。


 いや、確かに彼を振り切って部屋を出ること自体は可能なのだ。だけど、その後話がこじれる未来しか見えなくて、下手に説得を諦めることが出来ない。

 何しろセリスは頭も回れば口も回る子どもだ。最悪、元の姿になってから戻って来ても、同一人物として認めてくれない可能性がある。そうなれば、セリスのことだ。自分の身に何が起きたのかの説明を拒むかもしれない。


 どれもこれも可能性だけだから、自分の沽券を守れ、と思う人もいるだろう。

 でも、私はそれぞれを天秤にかけて唸った。


「おーい、坊主。そんなにウチのお嬢さんのストリップショーが見たいのか? マセてんなぁ」


 助け舟のつもりなのだろう。ローウェンがケラケラ笑いながら口を挟んだ。

 有難みがまったくないんだけど、どうしよう。

 ジトッとした視線を送っても、何処吹く風である。


「別に、お姉さんのハダカになんて興味ないよ。おれが言いたいのは、信用出来ないってこと!」

「信用ねぇ? どっちにしろ、信用出来るような相手じゃないと思うがね、俺ら」

「そうだとしても、最低限の担保ってのが欲しいんだよ、おれは」

「ふーん?」


 ローウェンのからかいに、怒りもせずに言葉を返すセリスは流石だ。

 サイファも、決して頭が回らないタイプではなかったと思うんだけど、今ばかりは上手く口を出せずにいるようだった。

 多分、今日起きた出来事がキャパシティーをオーバーしているのだろう。

 気持ちは分かる。今の私も近しいところがあるし。


「……失礼致します」

「メア?」


 そこで、急にふわりと私の全身を包むものがあった。

 驚いて振り向くと、そこには無表情でメアが立っていた。

 彼は部屋の中にあったテーブルからテーブルクロスをはぎ取って、私の肩にかけているようだ。行動の理由が分からずに首を傾げる私にではなく、セリスに視線をやって、メアは淡々と口を開いた。


「この布の中で魔法を解けば、納得出来ますよね。こうして顔を出していれば、本人であるとの証明にもなる」

「……分かった。それで良いよ」


 少しだけ納得しかねるような表情をしていたけど、セリスは結局了承してくれた。全員の目の前で全裸、なんていうオチは回避出来たみたいだけど、それはそれでイヤだな。

 テーブルクロスで隠された中は全裸って、もうそれ変態の所業だものね。


「……失礼は承知の上。お叱りは後で幾らでもお受け致しましょう」

「いや、メアは悪くないから……」


 そう言いつつも、頬が引きつってしまった私は、イヤな女だろうか。


「メア。オレの分はある?」

「……ぼくはご主人様の身を隠すので忙しいので」

「……えぇ」


 多分、全然忙しくない。それが分かったのだろう。尋ねたテオも、シラーッとした視線をメアへ送っている。

 素知らぬ振りをしながら、メアは私の肌が晒されないように微調整を繰り返している。……何か、そうやって待機されると魔法解き辛い……。


「メア坊も変身解かないといけないんじゃないか? 変わるぞー」

「ローウェンさんの手を煩わせる訳にも参りません。これはぼくの仕事です」

「いやいやぁ、淑女の御身をお守りするのは騎士の役目だろ?」


 ローウェンは完全に面白がっている。

 最悪、ポロリを演出しかねない疑いさえある。

 私は唇を尖らせて抗議した。


「ローウェンはダメ。意地悪するでしょ?」

「お嬢さんの中で何か誤解があるようですが、俺はとっても紳士な男ですよ?」

「……ウソツキ」

「はいはい、しょうがないですねぇ」


 聞き分けのない子どもに言い聞かせるように言うのはやめて欲しい。

 私はムッとしつつも、いつまでもこのままでいる訳にはいかないと、魔法を解くタイミングをはかる。

 チラリとテオを見ると、苦笑気味に首を横に振った。


「オレは、ミリアの後にするよ。もう少しくらいなら平気だし」

「そうなの?」

「うん。それからその布貸して」

「分かった」


 他にもテーブルクロスはあるけど、引っこ抜くのが面倒なのだろうか。

 私はそう思って頷く。


 ローウェンは既に興味を失くしたようで、壁に背を預けて目を閉じている。……いや、ああ見えても騎士としての腕は確かだ。警戒の仕事に戻ったのだろう。


 ギランは、一挙一動も見逃すまいとばかりにジッと私を見ていて、非常に気恥ずかしい。

 セリスは懐疑的な視線だけど、やっぱりジッと見ている。

 サイファは、目が泳いでいる。パーティー会場でのあの堂々とした振る舞いはどこに行ったのだろう。


『最悪、全裸になったら目撃した者に娶ってもらうが良い』


 冗談じゃない、とパトラを睨みつけてから、私は魔法を解いた。

 高かった背は、グググと見る見るうちに縮んでいって、やがていつもの目線に戻る。大人の身体ではピッタリとしていたドレスはブカブカになって、既に脱げている。ドレスなので、シャツも着ていないから、文字通り全裸だ。何しろ、パンツも大きいから脱げている。


「……これが私の本当の姿だよ。納得してくれた?」


 こてりと首を傾げてセリスに問いかける。

 セリスは、半ば呆然として言葉を失っているようだった。

 頭の回る子だけど、こういうことの理解は遅いのだろうか。

 いや、もしかすると変身魔法と聞いて、単純にまったくの別人になる、とだけ思っていたのかもしれない。

 まさか、子どもになるなんて、といったところだろうか。


 視線を辺りに移すと、サイファもまた驚愕からか目を見開いて静止していた。

 顔色が赤くなったり青くなったり忙しい。大丈夫だろうか。


 ギランは、やっぱりミリアムだったとばかりに目じりを緩めていて、他のメンバーは何の反応も見せていなかった。強いて言えば、メアは私を一分の隙もなく隠すべく手際良くテーブルクロスを結んでいたけど。


「……ん」

「?」


 ポツリと、セリスの口から何事かが漏れる。

 意味を成して聞こえなかったそれに、私は首を傾げて尋ね返す。

 やがて、宴の騒ぎにも負けないほどの大声が、返って来た。


「ごめん、まさか本当に女の子っ……しかも、えっ、同じ年くらい!? ウソだ! そんなつもりじゃ! ごめん!!?」


 混乱しきってうろたえるセリスを静かにさせるのに、小一時間ほど消費したのは内緒である。


 ……因みにその後、セリスの大声を聞きつけてやって来たジェニー先生の手によって、私とテオ、メアの3人は着替えさせられることになったのだった。


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