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プロローグ2

前回は前置きで終わりましたので、今回から残酷表現に注意して頂きたいと思います。

何本かは灯篭に引っ掛かって動かせなかったが、地面に突き刺さった鎖はレールの上の車輪のように石畳の隙間を移動し、出来るだけまっすぐ移動できる場所を選んで剣を振りかざし走り出した男に高速接近していく。男が飛びあがってかわすと同時に灯篭に引っ掛かっていた鎖が外れ両側から挟むように男の肉体を切り裂く。周囲に血が飛び散り、女もわずかに返り血を浴びたが、表情を変えなかった。切断され輪切りになった男が、女の足元にバラバラと崩落してくる。だが、女は笑わなかった。背後の草むらから、同じ背格好、同じ顔の男が飛びかかってきたからだ。太刀で右肩から斜めに切り裂かれ、倒れる。


男は、口元を釣り上げた。服の胸ポケットからトランシーバーを取り出し連絡する。


「サンプル確保。ヘリを寄こしてくれ」


数分後、道路の上空でヘリがホバリングを始めた。男は返り血を浴びていたが、草むらの中を人目に付かないように立ち去った。多分隠ぺい工作とかあとでやるのだろうが。


「うわ〜、何処の国のバトル映画だよ、エグいねぇ、どうせ娯楽で映画の特殊メイクとかの技術を持ってる人が創って流したんだろうけど、言ってもこれ近所じゃん、たしかに東洋式の風景って各党映画とかであるけど、わざわざこんなところで撮影しなくてもだよ、近所が良かったのかね、村おこしみたいにしようとしたのかも知れないし」


長々と独り言を唱え、推定十四、五歳の少年はインターネットの回線を切る。


時計を見ると学校にベル着するにはぎりぎりの時刻だが、計算どおりである。さあ、荷物も新やアニメを見ながら準備しといたことだし、そろそろ行こう。


登校中場面を省略して、学校。


荷物を机に置くと、隣の教室に移動する。前の扉から入ってすぐ友人の席だ。


「ああん、霧島朋トモ君ですか。はい、今度はどんな都市伝説で僕を楽しませてくれるのかな?」


矢上霧夜キリヤさんよぅ、もう少し人を見る目線を下げたらどうだ?お前が俺を見下す根拠はどこにもないだろう」


「そうだな。これは俺のキャラだから気にしないでくれ」


「喜んでそうさせてもらうよ。」

「利口でいい子だ。それで、今日の話は?」

「んん、明け方に見た動画、多分つくりもんなんだろうけど、偉いグロくてリアルだったんだよな。どういう設定だったんだろう」

「政府の特務機関もしくは存在不詳の国際組織・・・って言ったら喜びそうだな」

「そう思いたいよ。けどあれは偽物で、俺たちは受験生でやることがある」

「よく言った。では、毎朝定番の予習を始めよう、ライバル君」

面白ければ褒めて頂き、そうでなければお手柔らかに指摘して下さい。

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