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主人公がチート過ぎてヤバイ件  作者: 冬影 蒼井
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第5話 3人組と対話、そしてギルドでまたひと騒動

さぁさぁ、前回、えげつない魔法で見事オークキングを討伐。

そして、兵士、兵士長、領主の娘の3人を助けたがなにか面倒事の予感(´Д` )ハァー

さて、どうなることやら。

では、本編レッツゴー٩(ˊᗜˋ*)و

 しばらくして、エルヴィン国3人組が正気を取り戻した。


「俺は、エルヴィン国の兵士、アクリだ。危ない所を助けてもらい感謝する」

 アクリが礼を言う。


「俺は、エルヴィン国の兵士長、バルトだ。本当にありがとう。」

 バルトが頭を下げ礼を言う。


「私はサリア=エルヴィンです。

 お分かりになられると思いますが、エルヴィン国の領主の娘です。この度は危ない所を助けていただきありがとうございます。」

 サリアはお礼を言いながら頭を下げた。


「いや、たまたま依頼で通りかかっただけだ。」

「それでも、生命の恩人には代わりありません。どうかお礼をさせてください。」


 サリア・エルヴィンはお礼をさせて欲しいと言ってきた。


「……ならばこの件さ貸しと言うことで。」

「貸しですか?そんな物でよろしいので?」

「あぁ、冒険者は金も重要だが、それ以上に貴族の、しかも領主の娘の伝手は金より価値がある物なんだ。」

「そうですか……では、このサリア=エルヴィンの名にかけてこの貸しは、必ずお返しします。」


 サリア・エルヴィンは頭を下げながら言った。


「あぁ、その時が来たら頼む。」

「ところで、かなり怪我をしてるが、大丈夫なのか?」


 甲野は3人の怪我ほ具合いを尋ねた。


「うん?あ、思い出したら痛くなってきた。」


 アクリが途端に苦悶の表情をした。


「はぁ、薬草があるから応急処置くらいにはなるだろ。」

「うっ、すまない、助かる。」


 兵士長が申し訳なさそうに言う。

 甲野は、麻袋に入った薬草を半分程使い

 3人の怪我の手当てに充てた。


 ▪️▫️▫️▪️▫️▫️▪️▫️▫️▪️▫️▫️▪️▫️▫️


 その後、3人と別れた甲野は依頼の完了とオークキング出現の報告をするためにギルドに居た。ギルドの中は相変わらず騒がしい。


「あら、遅かったですね。」


 受付には甲野の冒険者登録を担当した受付嬢がいた。


「少しトラブルにあってな。」


 トラブルとは勿論オークキングの事である。


「トラブルですか?」

「あぁ、オークキングに出会してな。」


 その瞬間、ギルドが水を打ったように静まり返った。


「す、すみません。聞き間違えたみたいです。もう1度お聞かせください。」

「ん?だからオークキングと近くの森の中で出会してんだ。」


「オークキング!?」「なんで、こんな所にオークキングが出るんだよ!」「俺に聞くな!そんなの!」「もう終わりだ!!」


 そんな混沌の中で甲野が爆弾発言を投下する。



「まぁ、討伐したから問題無いぞ。」


 甲野はサラッと言うと、薬草を入れていた麻袋からオークキングの魔石を取り出した。


「「「「「ハッ!」」」」」


 ギルドにいる(ギルド員を含め)全員がオークキングの魔石に注目する。


「こ、これは?」


 受付嬢は恐る恐る、甲野が置いた物の正体を訊ねる。


「ん?だからオークキングの魔石だ。」


 甲野は何事も無い様に言った。


「しょ、少々お待ちください!!」


 受付嬢は魔石を抱えてカウンターの向こうへ消えていった。



「お、おい。あの魔石がオークキングって本当か?」


 ギルド内が混乱や混沌するなか、甲野へ話しかける男がいた。


「あぁ、そうだ。信じられないならそれでもいいがな。」

「いや、誰でも信じるさ。この辺であんな大きな魔石なんてまず無いからな。」


 男の言う通り、このエルヴィン国周辺の魔物から取れる魔石はせいぜい、3センチ~5センチほどの大きさ。

 それに対して、甲野の持ってきた魔石は20センチは優に超える大きさだった。


「そうか。ところでお前は?」

「俺はコルク。情報屋をやってるもんだ。」

「情報屋か。なら、最近森が騒がしい理由も分かっていたのか?」


 甲野は森の騒かった理由の有無を訊いた。


「あぁ、森がいつもより妙に騒がしいとは思っていたが、何かヤバそうな気配を感じたはらしばらく、森に行くのもをやめてたのさ。死んだら、情報屋もなにも無いだろ?」


 男、もとい、コルクは腕を組み、首を横に振りながら言った。


「まぁな。」

「しかし、オークキングなんてどうやって……」


 倒したんだ?と、尋ねようとした時、受付嬢が戻ってきた。


「コーノさん!ギルド長がお呼びです!」


 ギルドがざわついた。


「おい、あのギルド長が呼んでるって事は。」「あぁ、間違いないだろ。」「すげぇ!マジでオークキングを倒しやがったんだ!」「いや、待て!まだ倒したとは決まった訳じゃないぞ!」「そんな事はどうでもいい!とりあえず、助かったー!」


 等々の事を言ってる中、甲野は受付嬢に連れられ、ギルド長が待つ部屋へ向かった。



「お連れしました。」


 受付嬢はドアをノックして言った。


「入れ。」


 中から聞き覚えのある声が聞こえ部屋に入った。


 部屋には3人の男が居た。1人は勿論、ギルド長。その隣にヒョロっとした体つきの眼鏡を掛けた男が1人。最後に体格が中々ゴツイ男が1人。計3名だ。


「業務に戻っていい。」

「失礼します。」


 受付嬢は頭を下げながら、ドアを閉めた。


「昨日ぶりだな。」


 甲野はギルド長に言った。


「出来ればもう、お主に会いたくなかったのじゃがな。」


 ギルド長は溜め息を吐きながら言った。


「ギルド長、本当ならばこの男を……」

「あぁ、そうだ。」


 ギルド長と細眼鏡がなにか話している。


「ところで、そこの2人は?」

「これは失礼しました。私はギルド幹部のスルトです。」

「俺は副長のギルだ。ところでお前がオークキングを倒したのか?」


 ギルと名乗った男がオークキング討伐の有無を訊いてきた。


「あぁ、そうだが。なにか問題あるか?」

「いや、問題などない。むしろ、感謝したいくらいだ。」

「感謝?」


 甲野は首を傾げた。甲野からしたら獲物がいたから討伐しただけの事なので、感謝される覚えはなかった。


「あぁ、オークキングなんてこの国のギルドでは誰も相手など出来ないからな。」

「それなら、この国の軍を使えばいいだろ。」


 まぁ、兵士長が勝てないんじゃあ無理だろうけどな。


 その甲野の予想通り─────


「残念ながら辺境国では兵士の戦力も限られていてな。戦争も無いこの国では兵士の役目と言ったら、せいぜい門番と犯罪を犯す奴らの取り締まり程度なんだよ。」


 ギルは溜め息を吐きながら言った。


「本来なら喜ばしい事なのですが。」


 スルトは首を横に振りながら言った。


「まぁ、それはさておき。コーノよ」

「なんだ?」

「少しギルドカードを見せてくれんかのぅ。」

「何故だ?」


 甲野は怪訝な表情で言った。


「ギルドカードには所持者が討伐した魔物の記録が表示されるのじゃ。その確認が出来次第、正式に領主にオークキング討伐の報告をせなければいけないのじゃ。」


 このカードそんな機能があるのか。流石、異世界だな。しかし、領主に報告か。この国の様子を見る限り、まともな領主なんだろうが、面倒事は避けたいな。

 それに、領主の娘に会っているから俺の事は既に領主に報告済みだと思うが、ここで、それを言うと面倒な事になりかねんからな。


「そうか。ほらよ。」


 甲野はギルドカードを机の上に出した。


「……ふむ。本当に討伐しているようじゃな。」

「マジか!すげーな!」


 ギルは興奮した様子で言った。


「確かに凄いですね。まさか、Fランク冒険者がオークキングを討伐するとは。それにしてもギルさん、興奮しすぎです。」


 スルトがギルを軽く注意した。


「おお、すまんすまん。ところでコーノ。お前、オークキングの素材ってあるか?」

「そんなもの、どうするんだ?」

「そんなものって……」


 ギルは呆れながら言った。


「オークキングは、滅多に出ない魔物で価値もかなり高く、さらに、皮は丈夫な防具に、肉も売れば高価で取引され、その他の素材もポーションなどに使えるのでギルドとしても抑えておきたい物なのですよ。」


 スルトが甲野に説明した。


「そういう訳か。残念ながらオークキングの素材は無いぞ。」

「「「無い?」」」


 いい大人が3人ハモっても気持ち悪いだけなんだがな。


「どういう事だ?」


 ギルが不思議そうにどういう訳か訊いた。


「オークキングなら跡も残らず消し炭にしたからな。」

「「「な、なに─────!!」」」


 部屋に3人の絶叫が木霊した。

え?前書きの面倒事の予感って何だったの、だって?

・・・さぁ、ギルド長含め3人が見事な大絶叫。(無視しやがった(読者))

オークキングを消し炭にしたと言われれば当然の結果。

これを甲野はどう説明するのか。

楽しみで仕方がありませんね〜。

ん?なになに?

「そうでもない」だって?

・・・では、次回もお楽しみに!(無視しやがった(2回目))

( ´ ▽ ` )ノバーイ

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