第44話 バステトとの〜んびりマッタリ 中編
作者です・・・
中学の頃、帰り道で車の側面と壁に挟まれました!
勿論、実話です。
はい!そんな事はさておき、今回は半月ほどで次話が投稿できました!ヽ(≧▽≦)/ヤター!
これもひとえに皆様のおかげです(本当は自分の実力ですと言いたい作者)・:*+.(( °ω° ))/.:+
余談ですが、是非Twitterの方もよろしくお願いします┏○┓
2018年12月1日の22時現在でTwitterのフォロワーが0人なんです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
バステトが部屋の中を走り回る事、数分。
ぐったりと床に寝そべっているバステトを見ながら、甲野とブエルは、のんびりとお茶請けを食べながら緑茶(仮)をズズズッと飲んでいた。
余談だが、ブエルは緑茶(仮)を飲みながら、元のローブを纏った骸骨の姿に戻っていた。
「ふぅ。このまま飲んでても暇だし、外にでも行くか。」
甲野は空になった湯呑みと急須を無限収納に放り込んだ。
「そうじゃな。儂も散歩でもするかの。」
ブエルもお茶請けを無限収納に放り込み、手に持っている湯呑みを甲野の無限収納に放り込んだ。
「にゃ!」
バステトは指定席に跳び丸まった。
「んじゃ、行くか。」
◇ ◇ ◇
甲野とバステトとブエルは、以前来た市場に来ていた。
辺りには、食べ物の良い匂いが漂っている。活気もあって日本ではあまり見掛けない光景だ。
「さて、何買うか。」
取り敢えず、アレを補充しとくか。
「それじゃあ儂は、骨董屋にでも行ってこようかの。」
ブエルは人混みを難なく通り抜け、あっと言う間に甲野の前から姿を消した。
「骨董屋って、また渋いところに……まぁ俺も後で行こう。」
甲野はそう心に決め、木箱に座り、フードを深く被っている老婆の元へと向かった。
「ヒッヒッヒ。何かお探しかね?」
フードを被った老婆が、以前と同じ言葉を甲野へ投げかけた。
「前に買った臭い玉はまだあるか?」
あれ、思いの他、威力あったもんな。是非とも実験材料に使いたい。
甲野は心の中でグッと拳を握った
「ヒッヒッヒ、まだまだあるよ。幾つ欲しいんだい?」
「あるだけ全部。」
「ヒッヒッヒ、それなら木箱ごと持ってくといい。」
老婆は近くにあった蓋付きの手のひらサイズの木箱を、甲野の目の前に置いた。
甲野が木箱の蓋を開けると、中には30個ほどの”臭い玉”が入っていた。
「ヒッヒッヒ、銀貨6枚と銅貨5枚じゃよ。」
老婆は手の平を甲野に向けた。
「ほれ、釣りはいらんぞ。」
甲野は老婆の手の平に金貨を1枚置いた。
「ヒッヒッヒ、金払いのいい客だね。そう言う客は大歓迎だよ。」
老婆は顔を覆ったローブの中で、口角を上げた。
甲野は品物を眺めている。
「臭い玉以外に何か変わり種は無いか?」
「ヒッヒッヒ、こんなのはどうかね?」
老婆は絨毯の端に箱と共に並べている、ナイフはフォーク、スプーンなどの銀食器を薦めた。
甲野はそれを手に取って、じっくりと見定めた。
ん?このナイフ……
「婆さん、このナイフ、えらく鋭くないか?」
そう、老婆が薦めた銀食器は全て何処か、必要以上に鋭く、硬く、明らかに武器としても使えるほどの物なのだ。
「ヒッヒッヒ、これは昔、高名な貴族の屋敷にあった銀食器でね。そこの執事が移動時に必要な食器をわざわざ鍛冶師に作らした特注品だよ。」
「所謂、食器兼武器みたいなもんか。」
日本の食器のナイフは、指とかが切れない様に、ある程度刃先が太くて、凹凸があるけど、これは刃先がヘタな日本刀並だな。
「ヒッヒッヒ、どうするかね?買うかね?」
ん〜食器か。今のとこ、必要性は無いけど、拠点に置いといても良いかもな。
「あぁ、買おう。幾らだ?」
甲野は持っていたナイフを置いた。
「物が物だからね。金貨4枚だよ。」
「ほれ。」
甲野は老婆の手の平に金貨4枚、丁度を置いた。
「ヒッヒッヒ、毎度。」
甲野は老婆から銀食器の入った木箱を無限収納へと放り込んだ。
「ヒッヒッヒ、他には何か要り様はないかね?その頭に乗ってる猫の遊び道具くらいはあるよ。」
老婆がそう言うと指定席でのんびりしていたバステトの丸い眼が、細くなり、獲物を見つけた眼になった。
「こんな簡単な物だけどね。」
そう言って絨毯から取り上げたのは、猫じゃらしの先端に小さな鈴が付いている玩具だ。
老婆が猫じゃらしが左右にユラユラさせると、バステトの首が猫じゃらしの動きを追うように、左右へと揺れだした。
そして、直ぐに、バステトが指定席から飛び跳ね、左右に動く猫じゃらしに向かって、肉球のパンチを繰り出していく。
その姿は、完全に神獣ではなく、只の猫だ。
「よし、買おう。」
甲野は老婆の手の平に金貨一枚を置いた。
「ヒッヒッヒ、毎度まいど。」
老婆はご機嫌の笑いを出し、手に持っていた猫じゃらしを甲野へと渡した。
「ヒッヒッヒ、他にはないかね?」
「今のとこは、もう無いな。」
「ヒッヒッヒ、それじゃあまた何か要り様の時にでも来な。」
「あぁ、そうさせてもらう。」
バステトは指定席に戻った。甲野はそう言い、その場を立ち去ろうとしたが、すぐに足を止めた。
ゆっくりと老婆の方を振り向き
「この近くに骨董屋ってあるか?」
ブエルが言っていた、骨董屋の場所を老婆に訊いた。
「骨董屋はここには沢山あるよ。」
老婆は甲野の後ろを指差した。
続いて老婆は、
「ここから一番近い骨董屋はあっちの方だよ。」
「親切にどうも。」
「ヒッヒッヒ、久しぶりの上客には親切にせんとね。」
老婆は皺くちゃの顔にさらに皺をつくった。
「正直だな。ま、機会があったらまた寄らせてもらうわ。」
「ヒッヒッヒ、御贔屓に。」
その場を離れた甲野は、老婆に言われた、一番近い骨董屋に向かった。
「しかし、本当に人が多いな。地元の市を思い出すな。」
甲野がもの思いに浸っていると、薄汚れた服を着た子供が甲野にぶつかった。
「おっと、すまんな。」
甲野がそう謝るが、ぶつかった子供はササッと人混みに紛れ、何処かに行ってしまった。
「にゃ~」
すると特等席にいるバステトが甲野に、どうする?と訊いてきた。
「どうもしない。あの袋は飾りだ。大した金も入ってない。」
そう、あの時甲野にぶつかった際にあの子供は、甲野の腰に附けていた袋を盗んでいたのだ。
甲野はそれを知っていたが、そうなる事を見越して、袋の中に銅貨が10数枚入れ、わざと取りやすいようにしていた。
「大方、孤児だろう。気にする事もない。」
甲野は気にする様子もなく、骨董屋に向かった。
少しすると、簡易的な屋根のある、骨董屋らしき怪しい店が甲野の目に映った。
想像するなら、学校の運動会や体育祭の時にある、学校名が書かれた白い布屋根のアレだ。
「あれか。」
見るからに骨董屋って雰囲気だな。
なんかようわからん骨も飾ってあるし、あれは売り物か?
甲野が骨董屋に入ろうとすると、バステトがしかめっ面をしながら、にゃ!と鳴いた。
「ん?どうした?」
「にゃにゃにゃぁ!」
バステトは甲野の頭を前足で叩きながら骨董屋内の臭いに抗議した。
「そんなに臭いか?」
甲野は中の匂いを嗅いだが良く分からなかった。
「匂うか?」
「うにゃ!」
匂うわい!と関西人並みのツッコミを前足の打撃と共に置くった。
「いてっ」
爪立てたな。
「にゃにゃ。」
バステトは甲野に、出てくるまでその辺で散歩してくる旨を伝え、特等席から飛び降り、何処かへ行ってしまった。
「取り敢えず、中を見るか。」
そう言うと甲野は骨董屋を物色し始めた。
中には骨や怪しげなポーション等々が散乱していわる。
いわく付きのような雰囲気漂う短剣や何か怪しげな白い粉などが商品として置いてある。
しばらくは色々と見ていたが、特に興味を誘う物も無いので、次の骨董屋に移動した。
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それと改めて、この小説の投稿時刻を言っておきます。
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