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主人公がチート過ぎてヤバイ件  作者: 冬影 蒼井
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第38話 エンペラースネーク解体

どうも、知り合いに「〇〇、小説更新遅い。」と言われた作者です(///_///)

まぁ、確かに約1ヶ月に1更新は遅いな。

なるべく、最低、週一更新したいと思います。

それでは、早速(σ・∀・)σアッチ 行け

 依頼を終えた甲野は依頼完了の判を貰う為、ギルドへ来ていた。


「はい、これで依頼完了ですね。」


 甲野は依頼完了の判を貰い、ギルドを後にしようとするが、いつの間にか来ていたレフィアに呼び止められた。


「なんか(よう)か?」

「例の魔物の解体が決まった。」

 例の魔物、とはエンペラースネークの事だ。ギルドはエンペラースネークが討伐された事を報告していない。そもそも、ギルドは冒険者への討伐報告の義務は無いし、この件に関してはギルド職員に緘口令(かんこうれい)を敷いている。

 緘口令と言ってもこの事を知っているのはレフィアとギルド職員だけので外に情報が漏れ出す事は一切無い。


「何時からだ?」

「これからだ。」

「やけに急だな。」

「何せ、例の魔物が討伐されたなんて知られれば騒ぎになるのは必至だ。こちらとしても、さっさと売り払いたい。」

「まぁ、俺は別にいいんだが。ところで、どこで解体するんだ?」

「国の外でやる。この国に例の魔物を解体できる施設など無い。」

「分かった。それじゃあ、俺はここで待ってるから準備が出来たら呼んでくれ。」

「あぁ。分かった」




 話を聞く限り、エンペラースネークの解体は内密にする方向だな。

 と言う事は、護衛の類も俺だけだろう。

 まぁ、問題は無いとは思うが、一応、ザガンの3人も呼んでおくか。


「ザガン、ブエル、キマリス。」


『『『はっ』』』


 甲野の呼び出しに3人は影の中から応じた。


「話は聞いてたな。エンペラースネークの解体を行う。ギルド職員の護衛を頼む。」


『『『はっ、我が主の御心のままに。』』』


 3人はそう言うと、影の中から気配を消した。




「コーノ準備が出来たぞ。」


 そう言うレフィアの背後にはガタイの良い、解体人と思われる人が何人もいた。


「おぉ、お前か!」


 すると以前、甲野の魔物売却を担当した解体人がいた。


「なんの魔物を討伐したんだ?俺はレフィアに魔物の解体を頼まれただけなんだが?」

「ん?なんだ、言ってないのか?」

「当たり前さ。ここで言ってみな、騒ぎになって解体どころじゃなくなるよ。」

「まぁ、それもそうか。」


 何せ、200mを超える魔物だからな。そんなのを討伐したなんて聞いたら、いくら色んな魔物を見てきた奴でも、そらぁ、驚くな。


「おいおい、それ程の魔物なのか?」


 レフィアと甲野の会話を聞き、思わず生唾を飲む。


「見てみれば分かるさ。コーノ。すまんが、解体人の護衛を頼むよ。」

「あぁ。分かった。」

「それじゃあ行くよ。」


 そして、国の外へと足を進めた。


 ◥◣◢◤◥◣◢◤


「ん?なんだいあれは?」


 門へと到着した、レフィアが、門の近くにいる不気味な3人の存在に怪訝な表情を浮かべた。


「あれは俺の使い魔だ。」


 一瞬、甲野は「部下だ。」と言葉を濁そうかと考えたが、ギルドの(おさ)ほどの実力を持つ者に、目の前の者が、人ならざる者と云う事くらい分かるだろうと思い、使い魔と言った。


「……余計な詮索は止めておこう。」


 レフィアは冷や汗を出しながら言った。


 何故なら、漆黒の鎧を来ている者、ザガンがこちらを殺気の篭った視線で見ていたからだ。

 余計な事を言えば問答無用で殺されかねないと本能で察した。


「賢明な判断じゃのう。」


 そうブエルが言った。


「それじゃあ、レフィア、行くか。」

「そうさな。行くよ。」




「この辺で良いよ。」


 レフィアがそう言った場所は、周りは木に覆われ、外からは見えない様になっている、広場の様な場所だった。


「コーノ、出しておくれ。」


「ほれ。」


 甲野は無限収納(インベントリ)からエンペラースネークを出した。

 すると、出した振動で広場が揺れた。


「「「「「「「「……」」」」」」」」


「分かってはいたがこれ程とは…」


 解体人は唖然と、レフィアは驚愕した。


 無理も無い。解体人は今まで数々の魔物を解体して来た。

 時には、今回の様に国の施設では入らない、大きな魔物も解体したが、かつてこれ程の、全長200mを越す魔物を解体は疎か、見た事すらない。

 これはレフィアも同様。

 レフィアはギルド長になって長い。さらに、冒険者時代には飛龍(ワイバーン)を討伐した事があるが、今回のこれは、飛龍(ワイバーン)の比ではない。いや、比べる事すら出来ない。そんな、ギルド長ですら驚愕する魔物を目にすらば解体人が唖然とするのも当然だ。


「レフィア。」


 すると、甲野の魔物売却を担当した解体人がいち早く正気に戻った。


「ガルラ、言いたい事は分かるさ。」


「この魔物ってエンペラースネークだよな?」

「そうさね。」


 レフィアはガルラと言った者の言葉に肯定した。


「これを解体しろと?」


 ガルラはエンペラースネークの死骸を指差しながら言った。


「出来るだろ?」

「相当時間掛かるぞ。」


 流石プロ。どうやって討伐した、では無く、真っ先に解体の時間を心配した。


「それに、素材も痛む。」

「そこはしょうがない。兎に角、なるべく早く解体してくれ。」

「全く……おい!おめぇら!ギルド長直々の解体依頼だ!解体人の意地にかけて一刻も早く解体するぞっ!」

「「「「「「「「オォォォ!!!」」」」」」」」


 ガルラの声に解体人は気合いの咆哮で応えた。


「どのくらい掛かる?」


 そこに甲野が時間を聞いた。


「こんな大物はいくら俺達でも初めてだからな。間違いなく半日は掛かるぞ。」


 半日か。


「問題は無い。止めて悪かったな。始めてくれ。」


「よぉし!おめぇら!まずは頭から解体するぞ!おめぇらは、両眼を取り除け!おめぇらは、牙からだ!気を付けろよ!知ってると思うが、エンペラースネークの牙は猛毒だぞ!触れるだけで一発だ!よし、やるぞぉ!」

「「「「「「「「オォォォ!!!」」」」」」」」


 それじゃあ、俺はのんびりするか。

 甲野は近くの岩に腰掛けた。


「しかし、この巨体の解体に半日か。流石プロだな。」


 甲野がそう言っているとレフィアが近付いてきた。


「これでも、あやつらは王都でも引けを取らない解体人さ。いや、この解体で王都の者以上になるさな。」


 レフィアはカラカラ笑いながら言った。


「なんだ、笑える余裕が出てきたか。」


 甲野はそう言う。


 門でザガンがレフィアに威圧していたのは気付いていた。

 これは、ザガンの「詮索をするな」と言う忠告の様な物だ。


 逆に言えば、余計な詮索をしなければ特に問題も無い。


「下手な詮索をしなければ、どうと言った事は無いさ。それに、こう言った事は、お互いに良い関係を築けば、こちらとしても好都合さな。」

「正直者だな。まぁ、その通りだがな。」

「ところで、神獣はどうした?」

「ん?バステトの事か。あいつなら、散歩してる筈だが?どうしたんだ?」

「いや、少し撫でてみたくての。」

「あぁ、そういう事か。まぁ、邪な感情を抱かなければ大丈夫と思うぞ。」


 甲野はそう言いながら“契約の指輪“に魔力を流した。

 すると、指輪から光り輝く魔力の糸が現れた。


「バステト、ちょっと来てくれ。」


 甲野は指輪に向かって、そう喋った。


「なにしてるんだ?」


 レフィアは甲野の行動に疑問視した。


「バステトを呼んだだけだ。」


 すると、突然、甲野の目の前の空間に小さな亀裂が走り、そこからバステトが現れた!


「は?」


 レフィアはその光景に驚愕した。


「にゃ〜♪」


 そんなレフィアを他所にバステトは甲野に呼ばれた事を喜んだ。そして、最早、恒例となった、甲野の手へ自分の頭を擦り付けた。


「この可愛い奴め。」


 甲野はそう言うと人差し指でバステトの顎を掻いた。


「にゅ〜♪」

 それをバステトは目を細め気持ち良さそうに鳴いた。


「うん、これはコーノだからだよな。うん、きっとそうだ。」

 レフィアは小さな声でそう言った。


「それより、バステトを撫でたかったんじゃなかったのか?」

「おっと、そうだった。」

「ほれ。」


 甲野がバステトを持ち上げると、バステトはだらーんと足を伸ばした。


「バステトよ。撫でてもいいさな?」


 レフィアはバステトにそう尋ねると、バステトは小さくうなづいた。


「〜♪」


 レフィアはバステトの許可を得ると自分の膝に乗せて、笑顔で頭を撫で始めた。


 そして、三尾の尻尾が左右に揺れている事がバステトの気持ち良さそうにしている事を(うなず)けている。


「撫で方上手いな。」


 めっちゃ気持ち良さそうにしてるしな。


「子供の頃に、野良猫を飼ってたからな。久しぶりに撫でれて嬉しいさ。」


 レフィアは心底嬉しそうに言った。


「ところで、あの3人はどうしたんだ?」


「あの3人は解体人の護衛をしている。それより、お茶飲むか?」

 甲野は無限収納(インベントリ)から錬成で作った急須と湯呑み、緑茶(仮)を取り出した。


「勿論、頂こう。」

「儂も頂こう。」


 すると、レフィアの返答に引き続き、ブエルも言った。


「~~ッ!!」


 その声にレフィアは突如、背後から、気配無く現れたブエルに言葉が出ず、鯉の様に口をパクパクとさせた。


「別にいいが周りの警戒も頼むぞ。」

「ほっほっほ、その程度、問題無いわい。」

「ま、それもそうか。」


 甲野はそう言いながら、湯呑みに緑茶(仮)を入れた。


「ん?飲まないのか?レフィア。」

「はっ!?」


 レフィアは甲野にそう言われ、(ようや)く正気に戻った。


「……心臓が止まるかと思った。」


 レフィアは自分の右胸を触りながら言った。


「大袈裟だろ。それより、ほれ、お茶。」


 甲野はレフィアの前に緑茶(仮)を入れた湯呑みを置いた。


「………美味しいな。」


 レフィアは甲野の入れた緑茶(仮)を飲み、そう言った。


「ほっほっほ、当然じゃよ。」


 ブエルは甲野が出したクッキーを食べながら言った。


「俺の故郷(くに)に緑茶って言うお茶があってな。それに似てるから買ってみたんだが、当たりだったな。」


 甲野は緑茶(仮)を飲みながら言った。


「そう言えば、この者の名前は何と言うんだ?」


 レフィアは甲野にブエルの名前を訊いた。


「ブエルだ。」

「ブエルか。」

「ほっほっほ、しかし、ザガン様の威圧によく耐えたのう。」

「ザガン様?」

「門でレフィアに威圧してた奴だ。」

「あぁ。ん?それより、あれは威圧だったのかい?」

「ほっほっほ、殺気と思ったのかい。」

「まぁ、無理も無いだろ。」


 今のザガンは魔王の何倍も強いからな。そんな奴に威圧をさせられたら、そらぁ、殺気と勘違いしてもおかしくないな。


「間違いなく、あの殺気、いや威圧か。あの威圧だけで今まで戦ったどんな魔物よりも強いと確信したさな。」

「まぁ、当然だろ。」

「その使い魔を従えるコーノは一体何者さね……」


 レフィアは遠い目をしながら緑茶(仮)を口に含んだ。


 ◢◣◥◤◢◣


 その後は他愛も無い話をしながら緑茶(仮)を飲みながら時間を過ごしていた。


 すると、突然、ブエルの緑茶(仮)を飲む手が止まった。


「ん?どうした?ブエル。」

「コーノ様、飛竜(ワイバーン)が接近中じゃよ。」

「なに?」


 レフィアは鋭い目をし、ブエルを見た。

余談ですけど、モンスターの名前で豚頭(オーク)とか犬人(コボルト)とかあるけど、こう言うモンスターの名前を漢字で書くのって、どうやって考えてるんでしょうね?

オークとかコボルトとかは分かるけど、ガーゴイルとかどうすればいいの?ガーゴイルだから、石の守護者(ガーゴイル)とかかな?


何か、他にもガーゴイルの他に、良いのがある人は教えてください<(_ _)>

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