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主人公がチート過ぎてヤバイ件  作者: 冬影 蒼井
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第36話 初めての解呪依頼

さて、結構久しぶりの投稿です。

いやぁー、危ない危ない、ネタが切れかけです。


それでは本編(σ・∀・)σアッチ 行け

「ん、んー……」

 甲野はいつも通り背筋を伸ばしながら起きた。


「ふぁー、昨日は何時(いつ)もより早めに寝たからまだ辺りが暗いな。」

 甲野はベットの上から少し空いた窓から外の景色を見ながら言った。


「ん?バステトが居ないな。」

 何処かで寝てる気配も無いしな。まぁ、散歩でもしてるんだろぅ。


 すると、少し空いた窓からバステトが飛び込んで来た。


「にゃ〜♪」

 窓から飛び込んで来たバステトは御機嫌な様子で甲野の手に自分の頬を擦り付けた。


「久々の地上の散歩は楽しめたか?」

 甲野はバステトの顎を軽く掻きながら訊いた。


「うにゃ〜♪」

 バステトは気持ち良さそうに応えた。


「そうか。それなら良かったな。」

 甲野は微笑ましそうに言った。


「さて、それじゃあまだ早いし俺も散歩でもするか。」

 そのついでにギルドにでも行こ。


 甲野がそう言い立ち上がるとバステトが甲野の頭に飛び乗った。


「もう、そこがお前の指定席だな。」


「にゃ!」

 バステトは、もちろん、と言った。




「涼しくて良いな〜。」

「それにしても、早朝なだけあって屋台も無いな。」

 確かに甲野の言う通り微かに陽が昇ってきたものの、まだ辺りは薄暗く人もちらほらとしか見えなかった。


「それはそうと、ギルドはこんな時間にあいてるのか?」

 甲野は知らないが全てのギルドは交代制で昼夜問わず灯りが点いている。


「ま、開いてなかったらのんびりと昨日同様散歩でもするか。」

 甲野はそんな事を言いながらギルドへと向かった。




「さて、ギルドも開いてたし何か依頼でも受けるか。」

 どんな依頼があるかな~。

 まぁ、基本的には討伐依頼ばっかりだな。コボルトとかワーウルフとかか。

 けど、金には困ってないし、どうせやるなら珍しい依頼が良いな。

 ん?この依頼……


「確か解呪依頼だったな。」

 そう云えば解呪依頼は受けた事無かったし丁度いい。

 その前に適当に薬でも用意しておくか。


 甲野は解呪依頼の依頼書を受付に持っていきながら、用意する薬を考えていた。


 霊薬(エリクサー)は与えると不老不死になるからな~。

 かといってあまり適当過ぎるのを与えても仕方がない。

 呪いの状態にも依るけど一応霊薬(エリクサー)の劣化版でも作っておくか。


 依頼受諾の判を貰った甲野はギルドを後にした。




「ここか。」

 甲野は大きい、豪勢な屋敷が建っている、所謂高級住宅街に居た。

 そして目の前には依頼主の館があった。


「しかしデカい家だな。流石貴族。」

 甲野はそう言うと目の前の門を開け敷地の中へと入る。


「どちら様でしょうか?」

 すると、近くに居た使用人らしきメイドが甲野へと声を掛ける。


「この依頼を受けた冒険者だ。」

 甲野はそう言いながら持っていた依頼書をメイドに見せる。


「……では私に着いて来てください。」

 メイドはそう言うと屋敷の方へと歩き始めた。



「少々お待ちください。今ヴァインガ様を呼んでまいります。」

 応接間に甲野を案内したメイドはそう言い応接間を出た。


 さて、俺はその間、薬でも作るか。


 まずは、空瓶に魔水と回復薬を入れて少な目に魔力を籠めたら出来上がり。


 某3分クッキングも吃驚レベルの速さで霊薬(エリクサー)を作る甲野。

 そして甲野はその劣化版霊薬(エリクサー)を胸ポケットに仕舞った。



「よくぞ依頼を受けてくれた!」

 甲野が応接間で待つこと2分、開いたドアから痩せ細った男性が姿を現した。

 そして、その男性は甲野の手を握り大きく上下に振った。


「ヴァインガ様。それぐらいになさってください。」

 ヴァインガと呼ばれた男性をすぐ傍に居たメイドが諌めた。


「おぉ、そうだったな。」

 ヴァインガはそう言いながら甲野の向かい側の椅子に腰掛けた。


「私はヴァインガ・ウェンだ。この国の侯爵をしている。」


「俺は甲野。ただの冒険者だ。」

「とりあえず、挨拶もほどほどに依頼内容の確認をするか。」


「そうだな。」

「依頼は依頼書通り私の娘の呪いを直してもらいたい。」


「問題無い。呪いについては薬がある。」

 甲野はそう言うと胸ポケットから先程作った劣化版霊薬(エリクサー)を出した。


「おぉ、幻想的な色だ。これはどんな薬なんだ?」

 ヴァインガは甲野が出した薬に目を輝かせて訊いた。


「効果は色々あるが、まぁ早い話、万能薬みたいな物だ。」


「おぉ、万能薬か!それはありがたい!」

「それでは、早速娘に渡しに行こう!」


 ヴァインガはそう言いながら甲野を連れて応接間を後にした。




 ヴァインガが甲野を連れて来た部屋の中にはガリガリに痩せ細り、髪の毛はほぼ白髪しか見えない、老婆と言われても信じる程に顔や手に皺がある女性がベットの中で寝ていた。


「アリス、薬を持って来たぞ。」


 ヴァインガはそう言いながら膝をつきアリスと呼んだ娘を髪を整えた。


 魔物の呪いとは書いてあったがここまで酷くなるものか?


 甲野は疑問に思いアリスに鑑定を掛けた。


 あらあら、やっぱり。



【名前】アリス・ウェン

【種族】人間


【レベル】6


【体力】6/23

【魔力】11/11

【俊敏】21

【腕力】9

【防御力】12

【運】14



【状態】呪い・毒


【詳細】中級アンデットの呪い。呪いを受け2日で熱がではじめ、10日で吐血、13日で意識が朦朧とし、15日で意識不明、20日で死に至る呪い。

 簡単な調合薬で治る。

 毒は人為的な物。遅効性の物で服毒し続けると毒が内部に蓄積され徐々に手足から壊死していく。



 見たところ呪いに掛かって10日も経っていないだろうな。それならばそこまで酷くはならないが毒と呪いがミックスされてここまで酷くなったんだろうな。


 ま、俺には関係の無い事だが、一応忠告しておくか。


「俺以外にこの娘に薬をやった奴はいたか?」


「確か3日前に薬屋が3日分の薬を置いていったが?」

「そう言えば今日、アリスの様子を見に来るといっていたな。」


「その薬、まだあるか?」


「あぁ、今日はまだ薬を飲ませて無いからな。」


 ヴァインガはそう言うと近くの小さな丸机の上にあった白い薬を甲野に見せた。


「ちょっと貸してくれ。」

 甲野はそう言いながらヴァインガから薬を受け取った。



 名前:毒(粉末)


 価値:金貨4枚


 詳細:遅効性の毒。無味無臭で低価格で手に入れられる事から暗殺者や薬屋などが好んで手に入れる。

 調合すれば良い薬になる。





「これ毒だぞ。」


 甲野のその言葉に部屋の空気が凍てついた。



余談ですがこういうラノベ小説に日本の地獄って加えた方がいいですかねぇ?


この前、ネタ探しに調べてたら地獄の一部に「ホモが堕ちる地獄」があった。俺は違うけど皆さん何が原因で地獄に堕ちるか分からないものですねぇ〜。

あ、その地獄の名前は多苦悩処(たくのうしょ)だってさ。


あ、そうだ。今日か明日に新たな小説を投稿します。

タイトルは「老紳士は魔王になっても紳士です」です。

投稿時間は7時と19時です。

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