第35話 のんびり散歩でテンプレ発動
やっと続きが出せました!ヾ(●´∇`●)ノ
最近、ネタ切れ寸前です(´>∀<`)ゝ
何かネタを下さい!
それでは本編(σ・∀・)σアッチ 行け
冒険者ギルドを後にした甲野は暇つぶしに散歩をしていた。
偶にはこうやってのんびり散歩するのも悪く無いな。
「にゃっ!にゃっ!」
するとバステトは甲野の頭を叩きながら屋台の方を足で指した。
「ん?何か食べたいのか?」
「にゃ!」
バステトは頷き肯定した。
「そうだな。俺も小腹が空いたし軽く食べるか。」
甲野はそう言うと串焼きを売っている屋台へ近づいた。
「串焼き2つ。」
「毎度!」
スキンヘッドの店主はそう言うと甲野に焼いたばかりの串焼き2つを渡した。
「店主、この辺で散歩に丁度いい場所ってあるか?」
美味いな。この串焼き。
甘辛いタレが絡み合って食が進む。
「うにゅうにゅ♪」
バステトは串焼きを美味しそうに食べている。
「それなら、この先にある市場が良いぞ。あそこは時々、掘り出し物があるんで俺も良く行くんだ。」
店主は焼く前の肉付きの串で市場の方を指しながら言った。
「そうか。なら行ってみるか。」
甲野はそう言うと串焼きを咥えながら市場へと向かった。
そこは辺り一帯蚤の市の様な光景が広がっていた。
「結構賑わってるな。」
「にゃ〜」
「適当に見てみるか。」
甲野はそう言うと人の少ない、地面に絨毯を敷き商品を並べている店へ近づいた。
「ヒッヒッヒ。何かお探しかね?」
すると、木箱に座っている、フードを深く被っている老婆が居た。
「いや、冷やかしだ。何か良いのがあったら買うつもりだがな。」
「ヒッヒッヒ。それならこんなのは如何かな。」
老婆はそう言うと直径4cmの丸い玉を見せて来た。
「これは臭い玉と言ってねぇ、衝撃を加えると中から腐臭のする煙を出すんだが、これが鼻の利く魔物に良く効くんだよ。」
へぇ、そんなのがあるのか。魔物以外にも使い道はあるだろうし買っとくか。
「なら5つ貰おう。」
「ヒッヒッヒ、銀貨1枚じゃよ。」
「ほれ。」
甲野はそう言うと老婆に銀貨1枚を渡し臭い玉5つを受け取った。
他には何か良いのは無いかな〜。
そう言えば、投石用のナイフとかが欲しいな。
「投石用のナイフは有るか?」
「ヒッヒッヒ、それならこれがオススメじゃよ。」
そう言い老婆が進めたのは幅たり20cm程のナイフだった。
「これは上質な鉄で作られてのぅ。投石用にするにはチョイと惜しいが下手なのを買って死ぬよりかはマシじゃろ。」
「……結構斬れ味も良さそうだし、これにするか。それじゃあ、これを6本くれ。」
「ヒッヒッヒ、毎度あり。銀貨6枚じゃよ。」
「ほれ。銀貨6枚丁度。」
「ヒッヒッヒ。確かに。」
さて、それじゃあ他も見てみるか。
「んー、思いのほか良いのが無いな。」
「にゃ〜」
「あ、そうだ。」
そう言えばエルヴィン国で色々買ってたのがあったな。
「バステト、これ食うか?」
甲野がそう言い無限収納から出したのは大蝙蝠の羽の黒蜜和えだった。
「……にゃ!」
バステトは初めて見る食べ物に興味深々に匂いを嗅ぎ齧った。
「にゃ♪」
そして、器用に串の部分を持ち食べ始めた。
さて、俺も食うか。
うん、久々に食ったがやっぱり美味いな。
「それじゃあ散歩を続けるか。」
「お、酒が売ってるな。」
甲野が見つけたのは沢山の酒樽を並べた露店だった。
その周辺にはかなりのアルコールの匂いが漂っていた。
「色んな酒があるな。」
甲野は酒の匂いを嗅ぎながら色んな酒樽を視ていた。
ん?この酒……
「この酒はなんだ?」
甲野は髭の濃い小柄な店主に向かって近くの酒樽を指しながら言った。
「あ?それか。」
「その酒は俺の故郷の酒でな。中々美味いんだが何故か売れないんだ。」
「おおかた、高いからと思うんだがな。」
へぇ、しかしこの酒、視たところ結構価値がありそうだけどな。
「それじゃあ全て俺が買おう。幾らだ?」
「おぉ!買ってくれるか!嬉しいね!」
「1つ金貨7枚だから、計金貨21枚だ!」
「ほれ、金貨21枚。」
甲野は小柄な店主の前に金貨21枚を置いた。
「確かに!いやぁ、やっぱり故郷の酒が売れるのは嬉しいな!」
小柄な店主は隣に置いていた酒瓶からそのまま酒を呑みながら言った。
「おいおい、酒売ってるのに呑んでていいのかよ。」
「ドワーフにとって酒は水みたいなもんだからな、この程度じゃあ酔わん!」
へぇ、この店主ドワーフだったのか、初めて見た。
しかし、いい買い物したな〜。
甲野が買った酒を視た時の鑑定がこれだ。
名前:ドワーフの銘酒
価値:金貨20枚
詳細:ドルガラン帝国でも一部の地域で作られている幻の酒。ドルガラン帝国では良く飲まれているが、他国ではその価値が数十倍に跳ね上がる。アルコール度数が高く火がつく程でほとんどの酒豪がすぐに酔い倒れるほどの酒。
幻の酒が3樽も買えてラッキーだな♪
「にゃ、にゃ!」
バステトは甲野が買った酒に興味を示した。
「ん?なんだ?飲みたいのか?」
「にゃ!」
「どうなっても知らんぞ。」
甲野はそう言うとまだ無限収納に仕舞っていない酒樽から風魔法で少量の酒をバステトの口元に運んだ。
「うにゃ!……うにゃ――――!!!!」
バステトがドワーフの銘酒を一舐めすると途端に大声で鳴き甲野の頭を走くりまわった。
「はぁー、だから言っただろ。」
昔、友人がアルコール度数96%のスピリタスを阿呆みたいにコップ半分に入れて飲んだら気絶したもんな。
酒はアルコール度数40~50度以上で火がつくのに、この酒はスピリタス級の80%以上だぞ。そんな酒飲んだ喉が焼ける様になるのは当たり前だ。
「ふにゅ〜」
バステトは口内の痛みが収まったのか、顔は紅く尻尾はだらんとしながらも少し横に振っている。
そして、足元は初めてスケートリンクに乗った子供の如く見事な千鳥足だ。その姿は完全に飲み屋街の酔っ払いだ。
「だから言わんこっちゃ無い。」
甲野は苦笑しながら甲野は頭の上で酔っ払ってるバステトの顎を撫でた。
「頼むから俺の頭に吐くなよ。」
「ふにゃ〜」
甲野がそう言うと酔っ払いはベターとなりながら左の前足を上げて返事をした。
「……もう完全な酔っ払いだな。」
甲野がそう言うと同時にバステトは酒で顔を紅くしながら小さな寝息をたて甲野の頭の上で眠った。
「さて、それじゃあ散歩を続けるか。」
市場から離れたせいか、この辺人通りが少ないな。
周りもかなり寂れて、俗に云うスラム街ってとこか。まぁどこの国もこんな場所はあるな。
俺の地元でもホームレスは居たもんな。
甲野がそんな事を思いながら歩いていると、突如裏路地からボロボロの服を着た男達7,8人が甲野の目の前に現れた!
「なんだお前ら?」
恰好を見る限りスラム街を住人だろうな。
「へっへっへ、そんなの決まってるだろうが。酒を渡しな!」
すると男達は甲野を取り囲み震えた手で腰に差してあるナイフを抜いた。
「何のことだ?」
甲野は面倒くさいので、適当にとぼけたが、そうはいかなかった。
「へっ!とぼけても無駄だぜ!お前の身体から酒の匂いがプンプンするぜ!」
正確には甲野の頭の上にいるバステトからなのだが、そんな事は男達にはどうでも良かったのだ。
あぁ、あれ程強い酒だからな、少量でも匂うのか。
それよりも、こいつ等全員アルコール依存症だろうな。うっすらとだが、こいつ等から酒の匂いが漂ってくる。
「断る。」
「それなら殺して奪うまでだ!」
男達はそう言うと走りながら震えた手で持ったナイフを甲野に向けて振り下ろした。
「はぁ、面倒くさい。」
甲野はそう言うと無限収納から臭い玉を2つ出し地面に叩き付けた。
その間に甲野は念の為近くの屋根に飛び移っていた。
すると臭い玉から強烈な、例えるならばシュールストレミングの3倍もの腐臭の煙が臭い玉から放たれた!
「ぐぉぉぉぉ!!!!!!!!」
「おぇぇぇぇぇぇ!!!」
「’&$’&&((&’&’&&(」
「ふぃgjりgfkdhjり」
「げぼげぼげぼげぼ!!!!」
「ごべえぇぇぇ!!!!!」
「ごがぁあぁぁぁ!!!!」
甲野が下を見るとそこには男達が胃の中の物を胃酸ごと吐き、気絶し涎や尿、元からあったのか、それとも新たに生み出されたのか分からない汚物のヒマラヤ山脈、そして白目を剥いた男達、さらには不幸にも気絶することも叶わず腐臭で顔を顰め鼻を押さえながら地面にうずくまっている獣人と思わしき一人の男、と言う閻魔様も吃驚仰天の阿鼻叫喚が甲野の眼に写った。
「効果てきめんだな。」
これ今度に使ってみるか。
甲野はそう言いながら屋根を忍者の如く飛んで行った。
さぁ、最早、化学兵器と言っても過言では無い“臭い玉“。
シュールストレミングを3倍にも凝縮した匂い。
下手すればぽっくり逝きます。
さて、次回の投稿は未定です。
まぁ、今回同様、遅くなります(確定)
それでは(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪




