第24話 盗賊討伐?いやいや盗賊虐殺
さぁ、やって参りました!盗賊虐殺回!三(((((´ω`;)スススー
一体甲野はどの様に盗賊共を虐殺するのでしょうか!( °ω°):∵グハッ!!
それでは本編レッツゴー⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!
「おい、交代だ。」
「ふぅ、やっとか。」
「いいな。俺も早く交代して……」
「おい、どうした?」
「いや、あれ。」
「ん?……なんだあれ!?」
下からの風が凄いな。
それより、見張りが3人か。さっさと、終わらすか。
甲野は地面に着地する際、一回転し、足音を消して着地した。
ザシュッ ゴトッ ゴトッ ゴトッ
甲野は盗賊共が何か言う前に一太刀で盗賊3人の首を切り落とした。
「こんなものか。」
さて、行くか。
甲野は洞窟内を文字通り、目にも止まらない速さで移動し、盗賊共の首を落として言った。
「な、なんだ……」
「ば、馬鹿野郎!敵……」
「や、やめてく……」
なんだか、思ったより暇だな。多少なりとも反撃すると思ったのに。
そう言うと、甲野は攻撃……もとい虐殺の手を止め刀を仕舞った。
「へへへ、バカが。舐めやがって。」
盗賊共は何を勘違いしたか、甲野が降参したと思い武器を構え始めた。
「お前らぁ!コイツを殺してボスに褒美を貰うぜ!」
「「「「おぉ!」」」」
そのボスはもう捕らえているんだがな。
「そう言うのはいいから早く来い。」
「チッ、お前ら行け!」
「その首貰った!」
「遅い。」
甲野は入刀した刀を素早く抜刀し武器を持った手首を切り落とした!
「ガァァァアア!!!」
「貴様!」
手首を切り落とされた男の後ろにいた男が素早く槍を突いた!
「もう少し、隠れて突けよ。」
そう言うと、槍の刃の後ろ部分を掴み刀で槍を千切りにした!
「なっ!」
そして、硬直している男の眉間に刀が貫いた!
「チッ!くらえ!《火弾》!」
ドンッ!
甲野はその場を動かず《火弾》を受けた。
「よし!やったぞ!」
「良くやった!」
「へっ!ざまぁみろ!」
盗賊共が甲野の敗北を確信していると──────
「なんだ、この低威力。」
煙の中から、甲野の声が洞窟内に響いた。
「「「「なっ!」」」」
「試しにどんな物かと受けてみたが、期待外れもいい所だ。」
そして、煙から一切の傷も無い、ダメージも受けてない甲野の姿が現れた!
「お前ら!さっさと殺らんか!」
命令を出している男がそう言うが、まさか《火弾》を受けても無傷とは思わなかったのか、全員怯んで動こうとしない。
「《火弾》はこうやって打つんだ。」
甲野はそう言うと、無詠唱で《火弾》を3つ放った。
「な、無詠唱だと!?」
ドゴッ! バシュッ! ジュッ!
「グハッ!」
「ギャァアアア!」
「腕が、腕がぁぁああ、」
そこには、気絶や顔が腕が溶けた盗賊共の阿鼻叫喚が広がっていた。
「な、何なんだ!お前は!」
命令していた男は怯えながら言った!
「只の冒険者だ。それより……。」
甲野はそう言うと、男の頭を握り力を入れた。
「アガガガガカ!」
男はまともな声にもならない声を出し苦悶の表情をしていた。
「村や街から攫った女子供は何処にいる。」
「こ、この奥に、居る。」
嘘はついてないな。
「そうか。では寝てろ。」
甲野はそう言うと、首トンをした。
バタンッ
「さて、宝探しでもしながら行くか。」
「ん?何かいい匂いがするな。」
あの部屋からだな。人の気配もするし、厨房だろぅ。
「だ、誰です!」
甲野が厨房に入ると隅に縮こまって怯えている少女を庇うように男の子が立っていた。
「ここの盗賊ではありませんね!」
よく見ると男の子は包丁を甲野に向けて構えていた。
「俺は只の冒険者だ。近くの森にいた子供2人を保護ついでに盗賊の財宝を奪いに来た。」
「ぼ、冒険者ですか!?」
「そう言っている。」
「し、しかし、ここには盗賊が数十人も……」
「あぁ、あの盗賊なら全員殺した。後、ボスも捕らえてる。」
いや、まだ、死にかけが殆どか。
「そ、それは本当ですか!?」
男の子は目を大きく開いて言った。
「あぁ。本当だ。」
「それより、お前、ここにある宝の場所とか知ってるか?」
「え、は、はい。」
「それじゃあ、そこに案内してくれ。」
「は、はい。わかりました。」
「あ、あの!」
甲野が男の子とそんな会話をしていると、意を決したのか、少女が甲野に話し掛けて来た。
「ん?なんだ?」
甲野は少女に、しゃがんで目線を合わせて言った。
「あ、あなたは、わたしたちの、み、みかたですか?」
少女は少し、言葉に詰まりながらも、ハッキリとした声で言った。
「まぁ、味方と言えば味方だな。」
少なくとも、子供をどうこうするつもりは無いしな。
「な、なら、つかまってる、ひとたちもたすけてあげて!」
少女は先程よりも、ハキハキと大きな声で言った。
「その人が助かりたいと思えば、その時は俺が助けてやる。」
「ただ、助かりたいと思わない者は一切手助けはしない。それでいいな。」
「………………うん。」
少女はかなりの時間悩み、そう頷いた。
「そう言えば、お前、名前は?」
名前を聞くのを忘れてたな。
「僕はヤッコ。」
「わ、わたしはルミです。」
「ヤッコとルミか。」
「それじゃあ、ヤッコ、宝と牢屋の部屋、どっちが近い?」
「それなら、牢屋の部屋が近いです。」
「なら、まずそこに案内してくれ。」
「はい!」
「ここです。」
ヤッコが案内した部屋の中には、大きな牢屋が2つあり、その中に、ボロボロの服を着た男性3人と女性4人がいた。
「おい、ヤッコ。飯の時間には早いんじゃねぇか?」
牢屋にいる3人の男性の中の1人がそう言った。
「ガルボさん!この冒険者さんが助けに来てくれたんだ!」
「「「「「「!?」」」」」」
「なに!?それは本当か!?」
「あぁ、本当だ。」
「お前は?」
「ヤッコが言った冒険者だ。」
「お前らに助かりたい意思があれば助けてやる。」
「勿論。ここにいる全員が助かりたいと思っている。」
嘘は言って無いみたいだな。
余談だが、甲野は《鑑定》で真偽を視ている。
本来、この様に真偽を判断する場合、魔道具や《真贋の魔眼》でを使用する。
だが、Lv10の《鑑定》には造作もない。
「しかし、この牢屋の鍵は何処にあるやら……。」
「離れてろ。」
「へ?」
ガルボ達は戸惑いながらも言われた通りに鉄格子から離れた。
「ほっ。」
甲野は気の抜ける掛け声で抜刀し豆腐を切る如く鉄格子を切断した。
「「「「は?」」」」
「さて、こっちもっと」
女性達が囚われてる鉄格子も先程同様、切断した。
「「「へ?」」」
「さて、これで出てるだろ。」
「「「いやいやいや!」」」
「ん?どうした?」
穴が狭かったか?
「どうやって、この鉄格子を斬ったんだよ!?」
「どうやってって、普通に斬っただけだが?」
「この牢屋には鉄格子を含め魔法関連は一切効かない仕様になってるんだぞ!?」
「いくら、その武器が魔剣だとしても、《魔力霧散》を付与された鉄格子を切断出来る訳が無いだろ!?」
「どうでもいいだろ?」
そんな事一々、考える必要あるのか?
「はぁー、それもそうか。おい、さっさと、この洞窟から出るぞ。」
「そうだな。」
「ふぅ。やっと解放される!」
「えぇ、ほんとにそうね!」
「ここじゃあ、まともに水浴びも出来ないから身体が臭わないかしら。」
「今はそんな事はいいでしょ。」
「それもそうね!」
「さて、ザガン。」
「「「「「「「ザガン?」」」」」」」
「ハッ!」
「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
その場にいた全員が突如のザガンの出現に驚き飛び跳ねた。
「ここにいる全員を洞窟の前に移動させろ。」
「移動させたら、キマリスと周りを警戒。」
「ハッ!分かりました。」
「お、おい、ちょっと待ってく……ッ!」
捕えられていた内の1人が甲野に話し掛けようとすると、ザガンの鋭い眼光で押し黙った。
「ザガン、止めろ。」
甲野はそんなザガンを注意した。
「ハッ。」
「で、なんだ?」
「あ、あんたは、どうするんだ?」
「俺は、奥にある盗賊共の宝でも漁ってから行く。」
「し、しかしだな……。」
「良いから、さっさと行け。」
「……わかった。」
「ザガン。」
「ハッ!」
「全員、こちらへ。」
ザガンがそう言うと全員、ザガンの方へ近づいた。
「それではコーノ様、また後ほど。」
ザガンはそう言うと、自分の影を全員分の影を繋いだ。
そして、その場にいる甲野の除く全員が自分の影に沈んだ。
「さて、お楽しみの宝探しをやるか。」
「よし、ここだな。」
甲野の目の前には、他とは違う厳重な扉があった。
「さてと。」
そんな扉を甲野は火魔法で一瞬で消し炭にした。
その消し炭にした扉の向こうには、積み重なった分厚い本や魔道具、魔剣、魔槍、金貨や白貸などなどが積み重なっていた!
「おぉー!まさに宝の山だな!」
あれは本か!お、あれはランプか。俗に言う魔道ランプってとこか。
あの剣からは魔力を感じるから魔剣か。お、あれは魔槍か。
そして、この金貨、白貸が大量だなっ!
いやぁ、盗賊は美味しいな!
あ、そうだ!この洞窟内全部をデッカイ図書館にしやう!それが良い!
そして、他はゴリアテの倉庫に入れておこう!
そうと決まれば、この洞窟をゴリアテと繋ぐか。
そうだな、まずは……
「《魔法創造》念話」
甲野は魔法創造で念話を取得した。
《ゴリアテ、ゴリアテ。》
《コーノ様ですか?それに、これは念話ですか。》
《あぁ、そうだ。》
《それより、やって欲しい事がある。》
《はい。》
《洞窟を拠点化し、図書館に変化さすのですね。》
《そうだ。それで、こっちにある物をそっちの倉庫に移す事は可能か?》
《はい。問題ありません。》
《なら、この洞窟の入り口にドアを作り偽装魔法を掛ける事は出来るか?》
《偽装魔法で周りの岩肌に似せれば良いのですね。》
流石、執事(仮)俺の考えを良く分かってる。
《あぁ、その通りだ。出来るな。》
《えぇ、勿論です。》
《それじゃあ、頼んだぞ。》
《はい。》
甲野はその言葉を聞くと念話を切った。
「さて、ここはゴリアテに任せて、出るか。」
甲野は洞窟から出ると、救出した全員が座って、周りをザガンとキマリスが警戒していた。
「コーノ様。何も異常はありませんでした。」
甲野が洞窟から出たのを気づいたザガンは、甲野にそう報告した。
「お、あんた無事だったんだな!」
そんな甲野に近くで座っていた男が話し掛けて来た。
「それは、良いとして、あんたに頼みがある。」
「村まで俺達を連れて行ってくれ!」
そう言うと、男は頭を下げた。
「なんだ、そんな事か。」
「それなら、問題無い。」
「しかし、この人数だぞ?」
「見てろ。」
「『ピューーー』」
甲野はそう言うと、空を旋回している一角獣へ合図の口笛をした。
「なにを……ッ!」
「あ、あれは!」
「マジか!?」
男達が驚いている中、旋回していた一角獣が甲野の目の前に降り立った。
「「「「「「「「「一角獣!?」」」」」」」」」
そう言えば、一角獣は珍しい魔物だったな。
「これで、飛んで行く。」
「た、確かに、こんな大きい馬車。しかも、引いているのが一角獣だったら余裕だな……。」
「それより、お前ら、身体が汚いから、少し綺麗にしろ。」
「《温水》」
そう言うと、甲野は即席の混合魔法で全員の身体を洗った。
「「「「「「「うわっ!」」」」」」」
「あったかーい。」
「本当だね。」
「「「「「「「え、本当だ。」」」」」」」
「あと、乾かさないとな。」
「《温風》」
そして、全員の身体を乾かした。
「んー、さっぱり!」
ルミは、そう嬉しそうに言った。
「はぁー、どんな魔法の使い方をしたら、こうなるんだよ。」
「そんな事は良いから行くぞ。」
そう言うと、甲野は馬車に乗り込んだ。
なんと、開始早々、一太刀で盗賊3人を瞬殺する甲野!(⚭-⚭ )ウワ- ナイワ
そして、あっという間に盗賊を制圧!(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!!
そして、捕らえていた人達を救出後、盗賊の宝を漁り、魔導書や金貨、白貸をGET!(・¬・)ジュル
そして、盗賊の拠点だった場所を『図書館』に大改造!しますが、それはまた今度。
さーて次回は『ハユダ村へ到着』でお送りしまーす。




