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主人公がチート過ぎてヤバイ件  作者: 冬影 蒼井
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第23話 村への道中で異世界定番アレに遭遇

さぁ、前回は異世界人生初の野営をし、眠った所で終えました。(´∀`*)ソダネ

さて、今回は一体どのような道中になるのでしょうか!?(;-ω-)ウーン

それでは本編レッツゴー⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!

「ん、んーーー。」

 甲野はいつも通り背筋を伸ばしながら起きた。


「「おはようございます。コーノ様。」」


「ふぁー、ザガンとキマリスか。いつ帰って来たんだ?」

 甲野は欠伸をしながら言った。


「コーノ様が就寝後です。」

 ザガンはそう言った。


「同じく。」

 キマリスもそれに同意する。


「そうか。それじゃあ今日も索敵を頼む。」


「「ハッ!」」


 そう言えば、ブエルが近くに村があると言ってたな。

 飯食ったらそこを目指すか。


 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽


 ふぅ、まさか無限収納(インベントリ)が中の物を自由に時間経過出来るとはな。

 試しにシチューもどきを温かい状態で一晩経過させてみたら、寝かした状態になって美味かった。


「よし、飯も喰ったし村へ向かうか。」


「それでは私とキマリスで索敵を行ってきます。」

 ザガンがそう言った。


「あぁ、分かった。何か見つけたら真っ先に俺に報せてくれ。」


「「ハッ!」」

 ザガンとキマリスは、その場から姿を消した。


「さて、行くか。」

 甲野は馬車に乗り込み御者をし始めた。





 ガラガラ ガラガラ


「のんびりとしてて良いな〜。」

 甲野はのんびりとした声で言った。


「そうじゃのう。やっぱり、平和が1番じゃ。」ズズー


不死王(ノーライフキング)がそれを言うと、何か意味深に聞こえるな。て言うか、昨日もそのお茶飲んでたろ。」


「ほっほっほ、こっち(人間界)のお茶は美味しいからのう。それより、意味深も何も無いわい。魔界では弱肉強食の世界じゃから毎日、儂に挑んで来る奴が多くてのう。めんどくさいのじゃ。」ズズー


「確かに、それは面倒だな。」


「じゃろ。挑んで来るのが強ければ、まだマシじゃが、殆どが自分の力に酔った者じゃったからのう。」


「まぁ、そんなの、自分の力に酔って無いと、やってられんだろ。」


「ほっほっほ、それもそうじゃな。」

 ブエルは笑いながら言った。


「と言っても、人間にも力に酔った奴は少なく無いけどな。」

 だってここ異世界だし。


「そうじゃのう。ま、そう言う輩は大抵、生半可な強さしか持っていない物が殆どじゃろう。」ズズー


「そうだろうな。」



 甲野とブエルが、そんなのんびりとした話をしていると────────



「コーノ様。」

 突如、キマリスが甲野の背後に現れた。


「なんだ?」


「近くの森で人族の子供2人がこちらに向かって盗賊共から逃げている模様です。このままでは、この馬車にも盗賊共が向かってきます。」


「ザガンは?」


「ザガン様は盗賊共の様子を見ております。御命令があればすぐ討伐できます。」


「そうか。なら、子供2人は保護、盗賊は討伐だ。だが、盗賊は金になる。多分、近くにアジトもあるだろう。アジトの場所を吐かせるから、リーダー格以外は殺して構わん。」


「ハッ!」

 そう言うと、キマリスは姿を消した。


「あ、姿を変えるのを言い忘れた。」

 骨とガリガリが盗賊討伐してたら、地獄絵図か阿鼻叫喚みたいな()になりそうだな。


「大丈夫じゃろ。コーノ様の使い魔なのじゃから、儂を含め全員、それくらい分かっておるわい。」ズズー

 ブエルはお茶を飲みながら言った。


「そうか。それなら、良いか。」

 甲野は馬車を止めながら言った。


「さて、それじゃあ儂も姿を変えるかのう。」

 そう言うと、ブエルは以前、甲野に見せた姿に変えた。


「どこをどう見ても、気の良さそうなおじいちゃんにしか、見えないな。」


「ほっほっほ、そうじゃろ、そうじゃろう。」

 ブエルは嬉しそうに言った。



 そんな話の約5分後────────



「コーノ様。」

 キマリスが怯えている子供2人と、口を塞がれ身体は《拘束(チェイン)》で縛られた汚い格好をした盗賊1人を連れ馬車の中に現れた。


「子供2人を保護、盗賊共のリーダー格を捕らえて来ました。」


 早いな。流石、ザガンとキマリス。

「良くやった。ザガンはまだ、森の中か?」


「ザガン様は森で討伐した盗賊の死骸を魔法で土の養分にしています。」


「そうか、分かった。キマリスはザガンの方を手伝ってやってくれ。」


「ハッ!」

 そう言うとキマリスはその場から姿を消した。


「「!?」」

 怯えている子供2人はそれを見て何が起こったか分からず目を開いて驚いた。


 リーダー格の盗賊は何か騒いでいるようで一切気付かなかった。


「さて。」

 甲野は怯えた2人の子供に近づく。


「「!」」

 子供2人は甲野が近づいた事に少し身体を震わせた。


「安心しろ、俺は味方だ。」

 甲野はしゃがみ子供の目線に合わせ言った。


「「……」」

 2人はその言葉を疑いつつも少し安心した様に身体の力を抜いた。


「ほっほっほ、コーノ様、子供の世話は儂にお任せを。」

 ブエルはそう言うと子供2人に近づき、頭を優しく撫でた。


 すると、子供2人は完全に身体から緊張が無くなり、倒れる様に眠った。


「何したんだ?」

 頭を撫でた瞬間、眠ったな。まぁ、疲れてた事もあったんだろうけど。


「儂の精神魔法じゃよ。気持ちを落ち着かせただけじゃ。眠ったのは疲れていただけじゃろう。」


「そうか。さてと。」


 甲野は拘束された盗賊に近づき口を塞いでいた物を取った。


「なんだ!貴様等!こんな事をして只で済むと思うなよ!」

 すると、盗賊が罵倒を甲野に浴びせた。


「すぐに、俺を解放すれば命だけは助けてやる!すぐに解放しろ!」


「お前、自分の立場、分かってるか?」

 甲野は呆れながら言った。


「なんだと貴様!貴様等が背後から不意討ちなど卑怯な真似をしなければこんな目にあう事が無かったんだ!」

 罵倒の嵐はまだ止まらない。甲野は盗賊の言葉(罵声)を無視し、眠っている子供が起きない様に消音用の結界を張った。


「大体、俺らはこの餓鬼共が俺らのアジトに近づいたから捕まえて奴隷商にでも売っぱらって金にでもしようと思っただけだ!それなのに、貴様等が勝手に!」

 盗賊は聞かれてもいない事を勝手にペラペラと怒鳴りながら喋っている。


「……あまり、調子になるなよ、小童がッ!」

 すると、我が主に罵倒しまくる盗賊にブエルがブチ切れた!


「なんだと……ヒッ!」

 盗賊はブエルの方を見た途端、その殺気に怯えた。


「貴様の様な小童が、この方に、その様な言葉遣いをして良いと思っているのか!儂はすぐにでも、貴様を消滅させる事も出来るんじゃぞ!!」


「ブエル、その辺にしておけ。尋問する前にその殺気で死ぬぞ。」


「…………ほっほっほ、それは不味いのう。」

 ブエルは冷静を取り戻し、いつもの調子に戻った。


「さて。」

 甲野はしゃがみ、盗賊の頭を掴み自分に向けた。


「ヒッ!や、やめ……」

 盗賊はブエルと甲野に怯えながら言った。


「俺がする質問に素直に答えれば殺しはしない。だが……。」

 甲野は掴んだ盗賊の頭を握り始めた。


「痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」

 すると、盗賊が苦悶の顔をし始めた。よく見れば、頭を握った個所が僅かに凹んでいる。


 甲野の《腕力》は2400もある。なので、やろうと思えば、この盗賊の頭など文字通り、トマトの如く握り潰せる。まぁ、甲野自身、そんな事はする気も無いので、実質、脅しの様なものだ。


「ほんの少しでも嘘を付けばその頭を粉々に握り潰す。そのつもりで答えろ。俺には嘘、誤魔化しの類は一切通じない。」

 甲野はそう言うと、頭から手を離した。


「わ、分かった。な、何でも、しょ、正直に言う。」

 盗賊は怯えながら言った。


「それじゃあ、お前の名前は?」

 やっぱり、尋問と言ったら名前からだろ。

 甲野は謎のこだわりがあった。恐らく、サスペンスの見過ぎだ。


「ラ、ラベスだ。」


「ラベス”だ”?」


「ら、ラベスです。」


「それじゃあ、お前のアジトは何処にある。」


「あ、あそこの森の中にある洞窟です。」

 盗賊はそう言い、外に見える森を指差した。


「中には何があって、盗賊は何人いる?」


「な、中には、商人共から奪い取った金貨や白貸。後、近くの村から攫った餓鬼の女が1人と盗賊が2人。街から攫ってきた女と盗賊が合わせて6人。アジトにいる仲間は全員で30人です。」


「それじゃあ、最後にお前ら盗賊の名前は?」


「く、黒蜥蜴です。」


「……良し、全て嘘はついて無い様だな。」


「も、勿論だ!」


「勿論”だ”?」


「も、勿論です……。」


「良し、それじゃあ行くか。」


「ほっほっほ、馬車ごと行くのかい?」


「あぁ。その方が移動も早い。」

 甲野はそう言うと甲野は御者席に行き、一角獣(ユニコーン)の手綱を取った。


「……な、一角獣(ユニコーン)!?」

 ラベス(盗賊)は馬車を引いているのが一角獣(ユニコーン)と知り驚愕の声を出した。


「五月蝿い。」

 ブエルはそんなラベス(盗賊)だげに感じられる濃密な殺気を放った。


 すると、ラベス(盗賊)はその殺気に耐えられずその場に倒れ込んだ。


「ん?ブエル、何かしたか?」

 甲野は一角獣(ユニコーン)を飛ばし、盗賊のアジトに向かわせながら言った。


「この盗賊が、耳障りじゃったから、先程より強い殺気を放ったら気を失ったわい。」ズズー

 ブエルとお茶を飲みながら言った。


「そうか。それより、盗賊のアジトは制圧後はどうしようか。」

 盗賊のアジトって言うくらいだし、そこそこの広さはあるだろうしな。


「どうせなら、2つ目の拠点にしてはどうじゃ?ゴリアテはドア越しに魔力を繋げば接続可能と言っておったじゃろ。」


「そうだな。そうするか。」


「ヒヒーン。」

 そんな、会話をしていると、一角獣(ユニコーン)が到着を知らせてくれた。


「お、着いたか。それじゃあ、ブエル、子守は頼んだ。」


「ほっほっほ、お任せを。」


「『このまま、旋回。口笛を合図に降りて来い。』」


「「ヒヒーン!」」

 一角獣(ユニコーン)は甲野の言葉に同意を示した。


「さて、行くか。」

 甲野はそう言うと、飛んでいる馬車から飛び降りた。

なんと、ザガン達の索敵中に盗賊達を発見!

そして、子供2人を保護し盗賊達はリーダー格を残し瞬殺!

さらに、盗賊を脅しアジトの場所を突き止めました!

さて、次回は、「盗賊討伐?いやいや盗賊虐殺」でお送りしまーす!

それでは( ´ ▽ ` )/バーイ

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