第21話 のんびり道中 魔法の実験 新たなスキルと称号
さぁ、やって参りました!甲野の、のんびり道中!(*`∀´*)/ヤッフゥゥ
今回は一体どの様なのんびり道中になるのでしょうか!?
乞うご期待(๑•̀ㅁ•́ฅ✧デス
それでは本編レッツゴー⊂('ω'⊂ )))Σ≡GO!!
「そう言えば、ブエル。」
「なんじゃ?」
「一角獣って空を飛ぶんだよな。」
「あぁ、そうじゃよ。」
「なんじゃ。空でも飛びたいのかのう?」
「ま、それもあるけど、どうせなら、馬車ごと空の旅なんて良さそうだからな。」
「……何するかは、もう想像出来るわい。」
ブエルは少し呆れながら言った。
「付与《飛翔》」
甲野は馬車に《飛翔》を付与した。
「やっぱりのう。」ズズー
ブエルはお茶を飲みながら言った。
「あとは、馬車自体を飛行に耐えられる様にしないとな。」
「付与《不破壊》《気配遮断》《結界》」
甲野は馬車に新たに3つの付与をした。
「また、凄い付与したもんじゃのう。」
「そうか?」
そう言いながら甲野は《鑑定》で馬車を視た。
名前:甲野 秋吉の馬車
詳細:エルヴィン国領主から貰った特別製の馬車。
矢をも弾く程の丈夫さ。《飛翔Lv10》《不破壊Lv10》《気配遮断Lv10》《結界Lv10》が付与されている。
「よし。ちゃんと出来てるな。」
「それじゃあ、早速。」
「『飛べ!』」
甲野が《異世界言語》で一角獣の言語で言った。
「「ブルルルゥ!」」
すると、一角獣達が同時に収納していた翼を出し飛び始めた!
さらに、それに合わせる様に馬車も空に浮かび出した!
「『そのまま上昇だ!』」
そして、一角獣はそのままゆっくりと上昇して行った。
「『よし。そのまま進め。』」
「「ヒヒーン!」」
一角獣はそれに同意する様に真っ直ぐ進んで行った。
「全く、なんと、言えば良いのやら……。」ズズー
ブエルは呆れながらお茶を飲んだ。
「茶を飲むか、呆れるかどっちかにしろよ。」
「しかし、空を飛ぶって清々しいな!」
甲野はそう満足そうに言った。
「そうかのう。」ズズー
「そう言えば、ブエル。お前、いつ鎧からローブに着替えたんだ?」
良く見れば、鎧じゃなくなってるしな。
「初めてコーノ様に会った晩じゃよ。」
「儂は硬っ苦しい鎧より、楽なローブが好みじゃからのう。」
ブエルは自分のローブを触りながら言った。
「まぁ、確かに俺も、鎧が不便そうだから、このトレンチコートにしたんだしな。」
「と言っても儂のローブはちょっとした魔道具、コーノ様のトレンチコートは最早、伝説級の装備じゃがのう。」ズズー
「そうか?多少は他の装備より丈夫と思うけど。」サクッ ズズー
しかし、このクッキー、あの国で買った、緑茶(仮)に良く合うな。
「火属性耐性 斬撃耐性 石化耐性 衝撃吸収の4つもの防御魔法が付与されてる防具でも稀なのに、それが高レベルだと最早、伝説級と言っても過言では無いわい。」
「しかし、この茶と茶菓子、良く会うのう。」サクッ ズズー
「それは俺も思う。」サクッ ズズー
「それより、良く高レベルだと分かったな?」
「コーノ様が自分の装備類に生半可な付与をするとは思えんからのう。」
「ちなみに、レベルはいくらじゃ?」ズズー
「ん?全部Lv10だ。」
「ブゥーー!」
ブエルはその返答に飲んでいたお茶を思わず噴き出していた。
「汚いな〜。」
甲野はそれを素早く、全て火魔法で蒸発させた。
「すまん、すまん。」
「それより、全部Lv10とは、もう何を聞いても驚かん自身しか無いわい。」
ブエルは本日、何度か分から無い呆れを含んだ溜息を吐いた。
ふぁー、風が気持ちいいな。あと、眺めも良い。
そう言えば、最近、自分のスータス見てなかったな。
久しぶりに見るか。
【名前】甲野 秋吉
【種族】人間
【レベル】47(4↑)
【体力】3600/3600(130↑)
【魔力】4700/4700(200↑)
【俊敏】2110(110↑)
【腕力】2400(235↑)
【防御力】3200(122↑)
【運】550
《スキル》
魔法創造Lv∞
マップLv10
異世界言語Lv10
異世界知識Lv10
全属性魔法Lv∞
ステータス隠蔽Lv10
鑑定Lv10
付与 Lv10
無限収納Lv10
召喚魔法Lv10
new 混合魔法Lv∞
《称号》
・魔法の創造者
・オークキングを倒しき者
・無限の魔法
・神の言葉
・知識の神
・全てを偽りし者
・神の眼
・召喚の神
new・混合魔法の祖(混合魔法の威力がUP)
相変わらずの、よく法則性のわからないステータスの上がり様だな。
それより。称号が増えてるな。しかも、スキルも。
しかし、スキルは創った覚え無いんだがな。
ま、多分、あの混合魔法がスキルと認識されたんだろうな。
しかし、スキルレベルが∞って事は《黒雷嵐》みたいな、2つの魔法を組み合わす魔法は無いのか。
まぁ、似たようなはあるだろうけどな。
「しかし、空を飛ぶって風が気持ちよくて良いな〜」ズズー
「そうかのう。」ズズー
「ふぁー、眠くなって来たな。」
甲野は目を擦りながら眠そうに言った。
「それなら昼寝でもしとったらいい。」
「儂も簡単な召喚魔法を使えるから、それにやらすからのう。」
「そうか。それじゃあ、頼む。」
そう言うと、甲野は馬車に入り、塩の入った麻袋を枕にうたた寝をし始めた。
「ほっほっほ、おやすみなさいませ。」
甲野はそのまま、しばらく昼寝を楽しんだ。
「さてと、《不死者召喚》」
ブエルは《不死者召喚》でエルダースケルトンを召喚した。
余談だか、エルダースケルトンは決して、簡単に召喚出来る訳では無い。
通常、エルダースケルトンはDランクの冒険者が3人がかりで倒せるのだ。
しかも、それが不死王が召喚したとなれば、その実力は一体でBランクに相当する。
かつて、迷宮から溢れたエルダースケルトンが大国を滅ぼした過去があるほどだ。
「しばらく、御者をしてくれ。」
「ハッ!」
エルダースケルトンはそう言うと、一角獣の御者をし始めた。
「さて、儂は茶でも飲むかのう。」
「ん?」
しばらくすると、ブエルがこの馬車に近づく怪鳥に気がついた。
「不死王様、およそ、100匹の怪鳥が接近中でス。」
「あぁ、気づいておるわい。」
「あ、そうそう。これからは儂の事は『ブエル』と呼ぶようにのう。」
「ハッ。ブエル様。」
ギャーギャー!ギャーギャー!
「なんじゃ、ロックバードか。」
ギャーギャー!ギャーギャー!
「五月蝿いのう。そんなに五月蝿いと……。」
ギャーギャー!ギャーギャー!ギャーギャー!
「我が主が起きてしまうじゃろうがっ!」
次の瞬間、全長5mはあるロックバードの身体から白い、少し曇った、10cm程の球体が飛び出しブエルの口の中に吸い込まれた。
ギャーギャー…………・
バサ バサ バサ バサ
すると、突如、100匹のロックバード全てが謎の球体を出した後、地上に墜落し始めたではありませんか!
「《霊魂喰らい》ですか、久々に見ましタ。」
「儂も久しく使ってなかったからのう。」
「それより、ブエル様。ロックバードは人間の間で高く売れると聞いた事がありますス。」
「おお、そうか!それなら、回収しておかねばのう!」
ブエルは自分の無限収納を発動させ、ロックバードを全て回収した。
「これで、少しはコーノ様の旅の資金になるじゃろ。」
「エルダースケルトン、良くやった。」
「ハッ。」
「褒美に名をやろう。」
「おお、それハ!」
「そうじゃのう。お主の名はこの時を持ってして、《カナル》じゃ。」
「おお!この不肖カナル、ブエル様に一生揺るがない誓いを。」
「それじゃあ、御者は任せたぞい。」
「ハッ!」
この年、怪鳥 ロックバードを見たものは少なかったとか、そうでは無かったとか…………。
一角獣A「なぁ、何で俺ら、この人間の馬車引きになってるんだ?」
一角獣B「何でって、そんな事も分からなくなったの?あの国の偉い人が私達を寄越したんじゃない。」
A「いや、それは分かってるけどよ・・・馬車を引くなんて面倒だろ?乗ってる人間達を振り下ろしてやろうか?まぁ、その前にロックバードの群れで乗ってる人間、殺られるだろうけどな!」
B「さぁ、どうでしょうね。」
A「・・・なぁ、ロックバード、100匹は居ただろ?」
B「えぇ、居たわね。」
A「なんで、突然墜落したんだ?」
B「乗ってる人間の使い魔が不死王だからよ。それくらいは出来るでしょ。」
A「・・・まじで??」
B「マジよ。」
A「・・・よし、俺、今からあの人に忠誠誓ったわ。」
B「私は最初っからよ。」
こうして、甲野の知らぬ所で、一角獣の2体が使い魔になったのだが、甲野がその事を知るのは、もう少し先の話であったとさ。




