第16話 家の中身とゴーレムの進化
どうも、ゆっくり投稿でゆっくりし過ぎた作者です(使い回し)(´>∀<`)ゝテヘッ
さぁ、ようやく完成した最強の拠点(甲野はそんなつもりは無い。)。
その拠点に甲野はどの様な反応をするのでしょうか!?
乞うご期待(๑•̀ㅁ•́ฅ✧デス
それでは本編レッツゴーヾ(*´∀`*)ノ
「さて、家のリフォームも終わったことだし、どんなになったか見るか。」
「それじゃあ、儂はその辺を散歩でもしてくるわい。」
そう言うとブエルは姿を消した。
「キマリスはどうする?」
「私は庭の強化を続けます。」
まだ、強化するのかよ。
さっき、聞いたけど死霊王が10数体って魔王相手でも余裕で倒せるんだよな?
ま、いっか。
「そうか。なら頼むぞ。」
「はっ!お任せ下さい。」
それじゃあ中を見るか。
「ここは、リビングか。」
中々、広々としたリビングだな。これなら、大人数でも大丈夫だな。
「この本棚は次の街で本でも買って入れるか。」
「しかし、何で本棚なんてあるんだ?」
そう甲野が疑問に思っていると─────────
『コーノ様ノ魔力ヲ使ッテ作リマシタ。』
突如、どこからか片言の言葉が聴こえた。
「・・・お前はゴーレムか。」
『ハイ、私ハコーノ様二生ミ出サレシゴーレム。』
『私ガ造ラレタ時ノ魔力ヲ使イ生活二必要ト思ワレル物、全テヲ作リマシタ。』
「それは、お前の考えか?」
『ハイ。ソノ通リデス。』
『気二イリマセンデシタカ?』
「いや、そんな事は無い。良く気が利いている。」
「他のゴーレムもこんな事が出来るのか?」
『イエ、普通ゴーレムハ知能ヲ持チマセン。私ハ、コーノ様ノ魔力デ進化シ、知能ヲモチマシタ。』
『ソレトコーノ様。』
「ん?なんだ?」
『私二名前ヲクダサイ。』
名前か。最近名付けばっかりしてるな。
ていうか、皆、名前を欲しがるな。
「名付けか。」
『ハイ。名付ケハ魔ノ者二トッテハトテモ価値アル物。更二、名付ケ者ガ強キ者ナラ、ナオノ事。』
「そうか。」
「・・・・・・なら、今日からお前は【ゴリアテ】だ。」
確か、なんかの神話の巨人の名前だったよな。
ゴーレムも巨人も、まぁ、似たような物だろう。
『デハ、コレカラ私ハ【ゴリアテ】ト名乗リマス。』
「あそこは厨房か。」
甲野は暖簾が掛けてある厨房へと入った。
「・・・すげぇな。こんな広い厨房は見たことないな。」
学生時代にラーメン屋でバイトしてたけど、その厨房の比じゃねぇな。
『コーノ様ハ料理ガ得意ナノデコレクライノ厨房ハ必須デス。』
「まぁ、厨房は広いに越した事は無いな。」
「ん?そう言えば、何で俺が料理が得意って知ってるんだ?」
『コーノ様二魔力を貰ッタ際、コーノ様ノ記憶ノ一部ガ流レ込ンデ来タノデ、ソレカラ知リマシタ。』
「てことは、あの暖簾も・・・。」
「ハイ。コーノ様ガコノ世界ノ人間デハ無イコトモ知ッテイマス。」
「ゴリアテ。その事は最重要機密だ。決して誰にも口外するな。」
俺が異世界人って知れたら絶対、何かしらの面倒事が生じるからな。
『ワカリマシタ。』
「あれはなんだ?」
甲野は釜戸がある小さなスペースを見つけた。
『アソコニハ釜戸ガアリマス。』
「おぉ!釜戸か!今度ピザでも焼いてみよう!」
料理が得意な甲野は割かし興奮していた。
「ここはトイレか。」
甲野はトイレのドアを開けた。
「お、水洗トイレか。」
水洗トイレは嬉しいな。
甲野はそう言いながらトイレのレバーを上げた。
「ちゃんと流れるな。」
「ところでこの流れた水は何処に行くんだ?」
『ソノ水ハ地下デ完全洗浄サレ循環シマス。』
「完全洗浄か。その仕組みも俺の魔力か。」
『ハイ。ソノ通リデス。』
流石、俺の魔力を半分注ぎ込んだゴーレムだな。
きちんと考えられている。
「なんだ?この大きな扉は?」
甲野がそう言ったのは応接間の扉だった。
『ソノ部屋ハ応接間デス。』
応接間?あぁ、俺が言った客間の事か。
そう言うと甲野は応接間の扉のノブに手を掛け開けた。
「中々、シックな部屋だな。」
黒を基調としたのか。高級感があって良いな。
『シック?』
意味が分からなかったのか。
「洒落ているって事だ。要は褒め言葉だ。」
『アリガトウゴザイマス。』
「ん?この壁、なんか変だな。」
甲野はその壁を触りながら言った。
『ソノ壁ハアノ呪文ヲコーノ様ノ言葉デ唱エルト開ク仕組ミデス。』
「・・・こう言う壁が開く呪文って言ったら、アレしか思い浮かばないんだがな。」
『ソレデ問題無イデス。』
「・・・《開けゴマ》」
甲野は日本語で唱えた。
すると、目の前の壁が下への沈んだ。
「・・・よく。この呪文を知ってたな。」
『コーノ様ノ記憶ノ中二アリマシタ。』
「だろうな・・・。」
「ここは寝室か。」
「ベット周りの本棚の数が凄いな。」
『コーノ様ガ本好キナ事ハ知ッテイマスカラ。』
「ほんと、気が利いているな。」
甲野は少し呆れながら言った。
『当然デス。』
なんだか、もう執事にでも見えてきた・・・。
「ん?障子か。」
甲野は障子を開けた。
「スゥーーーーー」
甲野は畳の香りを大きく吸い込んだ。
「ハァーーー。やっぱり畳の匂いって良いな。」
『ソウデスカ?私ハゴーレムナノデヨクワカリマセンガ。』
「日本人にはとても嬉しい物なんだよ。」
「ゴーレムで言う魔力みたいな物だな。」
「ソウデスカ。」
「あそこは床の間か。」
「んー。武器でも飾るか。」
「ソレナラ武器ヲ乗セル台ハオ任セ下サイ。」
「その時になったら頼む。」
『ハイ。』
「倉庫は何処にあるんだ?」
見る限り、他に部屋がある様には見えないな。
「倉庫ハ防犯上、危険ト考エ地下二作リマシタ。」
「床ノ間ノ前ノ畳ノ下二アリマス。」
「地下か。」
「ほんと、気が利いているな。」
「効きすぎて怖いくらいだ。」
そう言いながら甲野は目の前の畳を外した。
「お、階段か。」
甲野は地下倉庫へと続く階段を降りた。
「これなら結構入るな。」
甲野は倉庫内を見渡しながら言った。
『ハイ。ソレニモシ入ラナクナレバ、ソノ前二自動デ空間拡張ヲ行イマス。』
「中々、便利だな。」
「ハイ。」
「アト、倉庫内二アル物ハ自動デ整頓サレマス。」
「流石だ。」
「アリガトウゴザイマス。」
「ところでゴリアテ。」
『ナンデショウ?』
「俺の記憶に介入する事は出来るか?」
『ハイ、コーノ様ガ許可ヲシテクダサレバ可能デス。』
「なら、許可するから、これから見せる物を作れるか?」
甲野はゴリアテにとある記憶を見せた。
『・・・遠ク離レタ家カラ家ノ玄関ヲ転移門デ繋ゲル。』
『人間ハ面白イ事ヲ考エマスネ。』
ゴリアテに見せたのは、日本では有名な映画、ハ〇ルの動く城にある、あの玄関だ。
「まぁ、空想だけどな。」
「それで、出来るか?」
『問題アリマセン。早急二トリカカリマス。』
「あぁ、頼む。」
んー、あそこの倉庫には何置こうかな。
食糧と貴金属は当然分けた方が良いもんな。
あの本棚にはどんな本を入れようかな。
やっぱり、異世界なんだし魔導書とか歴史の本とかが良いな。
等々の事を考えていると、庭の強化を終えたキマリスが甲野の元へとやって来た。
「コーノ様。庭の強化が終了しました。」
「そうか。分かった。」
「ところで、ブエルはまだ、散歩中か?」
「いえ、先程戻ってきて、一緒に庭の強化をしていました。」
「今も庭にいます。」
「そうか。」
「それじゃあ宿屋に戻るか。」
「はっ!」
そう言うとキマリスは影に入った。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「はい、お待ち!ホーンラビットの香草焼きだよ!」
宿屋に戻った甲野は晩飯を摂っていた。
香草焼きか。向こうでは食った事無いな。
「いただきます。」
うん。美味い。
香草がいい香りで食欲をそそる。
どの香草も嗅いだ事が無い物ばっかりだな。
旅の道中にあったら絶対採ろう。
うん、美味い。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ふぅ、美味かった。」
さて、部屋に戻るか。
「まず、1つ目の拠点ゲットだな。」
『まさか、この街にあの様な要塞があるとは思わないでしょうね。』
「ザガン、要塞は言い過ぎだろ。」
『ほっほっほ、いや言い得て妙じゃよ。』
『私もブエルに同意です。』
甲野は拠点をザガン達、3人に要塞認定された。
「・・・そんなにか?」
『はい。建物周辺を死霊王20数体で監視。』
おいおい、キマリス、まだ増やしたのかよ。
『さらに、建物自体が巨大なゴーレム。これでは、中に入っても警戒の仕様がない。』
『まさに、要塞・・・・・・いや、それ以上じゃよ。』
・・・確かに。
「ま、でも、警戒するに越したことはないだろ。」
『ほっほっほ、その通りじゃな。』
『『はぁー』』
「じゃ、俺は寝る。」
「いつも通り、外に出ても構わん。」
『『『はっ。』』』
「それじゃあ、おやすみ。」
甲野はそのまま、深い眠りについた。
なんと、ゴーレムが言葉を喋れるように進化!
そして、庭の警備の死霊王が20体に増加!
それはもう、魔王10体に相当する戦力!
そんな家をザガン含め3名が要塞認定!
そして、残り1日になった、エルヴィン国滞在。
どんな最後になるのか!?
それでは次回!
またねーヾ(*´∀`*)ノ




