第15話 ビフォーアフター
さぁさぁ いよいよ改築した家の全貌が露わとなります!?
一体、甲野はどのような家にしたのでしょうか!?
気になりますね〜
それでは本編レッツゴーヽ(*´∀`)
何と云うことでしょう。
防犯も何も無かった広い庭が、緊急時にはエルダースケルトン、死獣、首無し騎士、虚空騎士、死霊などに守られ、さらに討伐ランクがSランクの死霊王が何と10数体で家を警備。これで、魔王が何体来ても大丈夫です。
しかも、撃退した不埒者を無駄にしないように、草木に死霊そのものを取り憑かせ、死体を吸収させることで土に栄養が行き届く為、畑を作れば間違いなく良い野菜が採れる事は間違い無しです。
そして、緊急時以外は地中にいる為邪魔にもならず安心です。さらに、敷地内の地面には魔力でコーティングをしているので、誰かが探査魔法を使っても見つかりません。
そんな庭の先には青い屋根の教会跡。そして、その入り口のドアは穴はありませんが今にも倒れそうな雰囲気。
そんなドアを開けると────────
何と云うことでしょう。
中は外見とは想像つかないほどの清潔さ。
扉を開けると、そこには大きめの玄関が待ち受けています。
清潔感があり、けっして豪華ではありませんが、何か普通とは違う華やかさがある玄関です。
さらに、玄関を含め全ての床には魔法を掛けている為、たとえどんなに汚れても5分で新居同然に早変わり。
そんな玄関の前には温かい雰囲気を醸し出している木目調の廊下。
一歩足を踏み出すと、廊下から温もりが足から徐々に全身を包み込みます。
実はこの家は畳以外の床には全て魔法であらゆるコーティングを施してあります。
そんな廊下を進むと左右に複数の扉が。
ちょうど中央の扉を開けると───────
何と云うことでしょう。
そこには、あらゆる魔道具が置かれたリビングがあるではありませんか。
贅沢でもあり、豪華でもありますが、どこか清楚な趣があるリビング。
ソファー、椅子、机、窓、床、何も入ってない本棚さえも、この清楚なリビングに馴染んでいます。
何故、なにも無かった部屋に物があるかと言うと、これは匠の粋な計らい。
ただ、広いリビングに何も無いのは少し寂しい。そこで、匠は主から貰った魔力を使い様々な魔道具を生みだしたのです。
甲野の半分もの魔力を貰った匠には不可能の文字はありません。
さらに、このリビング、人が入ると探知魔法で自動に光球が作動する仕掛け。
これで、蝋燭の心配もありません。
そんな、リビングには、なんと奥へと続く暖簾があるではありませんか。
これも、匠の粋な計らい。
匠は生み出される刹那、主がこの世界の住民では無い、”日本人”ということを知り、あらゆる日本の知識を取り込み、主が喜びそうなことを実行したのです。
そんな、粋な計らいが籠った暖簾を潜ると─────────
何と云うことでしょう。
そこには、王都でも見かけないほどの立派な厨房があるではありませんか。
麺も打てる大きな調理台を中心に三口のコンロ、パンも焼け大きなオーブン、一度に沢山の食器を置け温水まで出る流し台、無限の食糧を入れられ腐ることの無い冷蔵庫、などなど王都の城にも無い設備が整っています。
実は甲野、料理が得意。
そのことを分かっていた匠はこのような設備を作り上げたのです。
しかも、流し台の水は地下に造った貯水所に直接繋がっており、水はその貯水所には地脈の魔力を水に変換しているため、”精霊族”の水にも劣らないほどの純度と美味さがあります。
さらに、その奥にはピザが焼ける大きな釜戸もあります。
これで、何時ここで宴会をしても大丈夫です。
そんなキッチン、リビングを出て行き廊下を少し歩くと、横にモダンなドア扉が。
そんな扉を開けると────────
何と云うことでしょう。
そこには、水洗トイレがあるではありませんか。
もちろん、ウォシュレット機能搭載。
便座もジンワリと暖かく、冬でもお尻を冷やす事がありません。
さらに、流した水は地下で"完全洗浄"され循環して行く仕組み。
そんなエコなトイレを過ぎ、少し歩くと右に
大きな扉が。
そんな扉を開け入ると─────────
何と云うことでしょう。
そこには黒を基調とした高級感のある応接間があるではありませんか。
2つのソファーの間に黒い長机。
ただそれだけの部屋なのに、どこか他とは違う雰囲気があります。
もちろん応接間には、常備、”完全防音”や”魔法遮断”、”魔力虚無”などの魔法コーディングを掛けています。
当然この魔法コーディングは甲野には効かないようにしています。
これで、どんな密会をしても大丈夫です。
そんな応接間を過ぎると、目の前には壁があるではありませんか。
触っても、感触は他と同様、壁。
そんな壁に向かって、”日本語”である呪文を言うと────────
何と云うことでしょう。
何も無かった壁が沈み、そこには寝室が現れたではありませんか。
薄肌色のカーペットの真ん中にはシングルサイズのベットが。
その周りには大量の本棚があるではありませんか。
実は甲野、大の本好き。
漫画、小説、その他色色な本を読みます。
そしてここは異世界です。
なので、甲野はどうせなら魔道書やこの世界の歴史などの本を買い漁ることにしたのです。
この本棚はその買い漁った本を置く用の物なのです。
そんな甲野の夢が詰まった寝室の横にはなんと障子があるではありませんか。
その障子を開けると_________________
何と云うことでしょう。
そこには、広々とした、畳の香り漂う和室があるではありませんか。
さらに、奥には掛け軸などを飾る床の間が。
やはり、日本人といえば今も昔も床の間のある和室が一番と考えた匠は命令には無かった床の間を取り入れたのです。
そんな匠の粋な計らいが篭った和室で部屋は終わっていました。
まだ他に倉庫が二つあるはずなのに、どこに言ったのでしょう?
実は匠、倉庫は防犯上、地上に作ると危険と考え、何と地下に作って作ってしまったのです。
それなら倉庫はどこにあるか
和室の床の間の目の前の畳を外してみると______________
何と云うことでしょう。
そこには地下へと続く階段があるではありませんか。
その階段を降りると左右に1つずつ扉が現れました。
右の扉を開けるとそこには部屋全体を石で覆われた何も無い部屋でした。
左の部屋も同じ様に石に覆われているだけでした。
四方八方どこを見ても何も無い、ただの倉庫ですが、勿論ただの倉庫ではありません。
壁には《不破壊》《永久非劣化》《完全防音》などの伝説級の魔法が。
さらに床には《不破壊》《振動遮断》《自動掃除》などの、これまた伝説級の魔法が。
しかも部屋の空間自体にも《永久結界》《魔法遮断》《魔力虚無》《自動整理》《重力増加》《空間拡張》などの、もはや”失われし魔法”とも言える魔法の数々。
これが、この家の全貌です。
甲野はこの家を見てどのような反応をするのでしょうか。
何と甲野はゴーレムに半分もの魔力を与えていたのです!
さらに、普通ではあり得ない、ゴーレムが感情を持つようになったのです!?
そんな、家とゴーレムに甲野はどの様な反応を示すのか!?
乞うご期待です(((o(*゜▽゜*)o)))
それではまた次回
( ̄∇ ̄)バーイ




