第13話 領主との謁見と魔剣の存在
さぁ、いよいよ領主との謁見が始まります!ドキ(*´ェ`*)ドキ
一体、どのような話をするのでしょうか!?(• •)?
そして、何事も無く無事に話を済ますことは出来るのでしょうか!?
ん?何だって、それはフラグ?
・・・ナニヲイッテルカワカラナイナ〜。
では、本編レッツゴー٩(ˊᗜˋ*)و
馬車を降りたギルド長は近くの門番に領主との謁見の件を伝えた。
「はい、事情は聞いております。どうぞこのままお入りください。」
門番はそう言ギルド長を通した。
それに、甲野がついて行こうとする───
「コーノ様」
門番に声を掛けられた。
「なんだ?」
甲野は武器を預けるのか?と思い、刀を外した。
すると、門番は分かっていた様で。
「いえ、武器はそのまま持ち込んでもらって構いません。」
と、言った。
「それより。」
「我らの姫をお救い下さってありがとうございます!!」
そう言うと、門番や近くにいた兵士が甲野に向かって一斉に一矢乱れぬ敬礼をした。
「「「「ありがとうございました!」」」」
「偶然通りかかっただけだ。」
「それでもこの国の兵士一同貴方様に感謝をしているのです!」
「この御恩はいつの日かお返しします!!」
「それじゃあ、その時が来たら返してもらう」
「「「「「「はっ!!」」」」」」
何だか、最近貸しばかり作ってる気がするな。
甲野はそんな事を思いながら中へと入った。
中に入るとそこには燕尾服を着た老執事がいた。
「ギルド長のベルセ様とコーノ様ですね」
「ああ、そうだ。」
それに、ギルド長が答えた。
「では、私についてきてください。」
すると、老執事はゆっくりと歩き始めた。
老執事は甲野達を応接間の様な部屋に連れていった。
「ここでお待ちください。すぐに領主様がやって参ります。」
そう言うと、老執事は部屋から出ていった。
「コーノ、お主、領主の娘に会ったな。」
ギルド長は甲野にジト目をしながら言った。
オッサンのジト目なんて吐き気しかしないんだが。
「あぁ、1度だけな。」
「しかし、よく分かったな。」
「門番達の声がここまで聞こえてきたわい。」
「そのせいか。」
「で、どんな褒美を貰ったのじゃ?」
「いや、何も貰ってない。」
「貰ってない?ゴルバから迷惑料を貰ったお主が?」
ギルド長は怪訝な表情で言った。
「その代わり、貸しを作ったがな。」
「領主の娘へ貸しって……。前代未聞じゃぞ。」
「そうか?」
そんな話をしているとギィィと音を出しながらドアが開いた。
応接間に入って来たのは身長は180cmはある鋭い眼力をしている、推定年齢60歳の人物だった。
こいつが領主か。
「ラザス、久しぶりじゃの。」
すると、ギルド長が領主に向かって親しく言った。
領主はラザスって言うのか。
しかし、この様子だとギルド長と領主は知り合いか。
「まだ、くたばって無かったか爺。」
「お主がくたばるまではまだ死ねんわい!」
「まだまだ、死ぬわけにはいかんわ!」
などの軽口を言い合っている2人。
そこで、領主が甲野に気付き、
「おお、お前がコーノか。」
と言った。
「ああ、そうだが、俺は何故呼ばれた?」
甲野はぶっきらぼうに訊いた。
「……はっはっはっ!!」
すると、領主が突然、大声で笑い出した。
「領主である俺にこんな軽口を言うのはベルセ以来だ!」
と、笑いならが言った。
「そんな事知らん。相手が領主だろうと、勇者だろうと、何の世話も尊敬もして無い奴に敬語など使う必要も無い。」
「くっくっく、その通りだ。その辺の貴族に聞かせてやりたい言葉だな。」
「で、要件は?」
「おお、そうだった。」
すると、領主は背筋を伸ばし。
「娘を助けてもらい感謝する!」
領主は深々と頭を下げ言った。
「そんな事しなくていい。娘にはそれ相応の対価を貰っている。」
「あぁ、娘からは話を聞いている。だが、それでもコーノ、お前には感謝してもしきれん。」
「これは、その感謝の一部だ。本当はもっと出したいところだが、この国の財政ではこれが限界なのだ。」
そう言うと、領主は机の上に金貨30枚を置いた。
「せめて、何か礼をせねば申し訳ないのだ。」
「そういう事なら遠慮なく受け取っておこう。」
甲野ははくか枚を受け取った。
「何かあればこのエルヴィン国を頼るといい。俺達、この館の全員がお前を受け入る。」
「お前には返しても返しきれない恩がある。」
「ならば、その時が来たら頼む。」
「勿論だ!」
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「ところでコーノ。」
「なんだ?」
「少し、その武器を見せてくれんか?」
領主は言った。
「何故だ?」
「ラザスは武器に目が無くてのぅ、昔、一緒に宝物庫で武器漁りをしたもんじゃ。」
ギルド長は昔を思い出しながらしみじみと言った。
いや、それどう考えても泥棒2人の画にしか見えないんだが。
そう思いながら甲野は刀を抜いた。
「おお!これは凄い業物だ!」
「うむ、確かにこれ程の業物は王都でも中々見れないのぅ。」
2人は感心しながら武器を眺めている。
「ん?気のせいか、武器が魔力を纏っている様にみえるんだが?」
「あぁ、俺のスキルで色々と付属したからな。」
「ほう、付属か。なら、ちょっとした魔剣と言ったところか。」
「魔剣か。」
「ん?魔剣を知らないのか?」
「あぁ、田舎から出てきたばかりだからな。」
「そうか。」
「魔剣とは、主に魔鉱石などを加工した武器の事だ。魔剣の他にも、魔槍がある。」
「それなら、斧や弓、爪などはどうなる?」
「それは、魔道具の分類だな。」
「まぁ、魔道具も魔剣も呼び方が違うだけで殆ど一緒じゃがな。」
ギルド長はそう補足した。
「あと、魔剣には魔鉱石を使う他に、お前がやっている付属が掛かっている武器も魔剣だ。」
「要は武器に魔力が纏っていたら魔剣って事か。」
「そういう事だ。」
「しかし、付属は魔力効率がかなり悪い。1回の付属で一般の魔法使いの魔力が殆ど持っていかれるからな。」
「それで、ここまで魔力を纏わせるとは、下手すると魔導師クラスの魔力は必要じゃぞ。」
「ふーん。」
「……お主、この凄さが分かってないな。」
ギルド長は溜め息をつきながら言った。
「別にどうでもいい。」
「はぁー、どうでもいいって……。」
「はっはっはっ!ベルセよ、別にいいじゃないか。自分の力を振り回す輩より好感が持てる!」
「まぁ、そうじゃな。」
「ところでお主はこの国をいつ出るのじゃ?」
「ん?明後日にはここを出るつもりだ。」
「明後日か……。」
「まぁ、色々補給もしたいからな。」
「それなら、こちらに任してくれ!」
そう言うと領主が立ち上がった!
「良いのか?」
「あぁ!それくらい、こちらでさせてくれ。そうじゃないと使用人も兵士も納得しない。」
「ふっ。愛されてるんだな。あの娘は。」
と、甲野は苦笑しながら言った。
「勿論だ。娘はこの館の癒しだからな!昔から、娘の子守を我が先と競い合っていからな。」
領主は昔を思い出しながら楽しそうに言った。
「そういう事なら、そちらに任そう。」
「あぁ、楽しみにしてくれ!」
なんと、ギルド長と領主は知り合いだった!
思いのほか領主はフレンドリー!そんな領主は甲野に返しきれない恩が出来た、と言い金貨30枚と旅の補給をこちらで用意すると言った!
果たして、どのような物を用意しているのか気になりますね〜!。
次回に乞うご期待です。(๑•̀ㅁ•́ฅ✧キリッ
それでは(´◠ω◠`)バイバーイ




