第24話 「ムチャなクエストほうしゅう」
こじつけとか、そういうのって後からやっちゃっていいんですかね?
21年、加筆修正
この町、アンファングは冒険者初心者にとって優しい感じの難易度のダンジョンがある町の1つである。
そもそもダンジョンの難易度は、基本的にダンジョンマスターのレベルによって変わっていく。
エミー曰く、一部の魔族や精霊は周囲に自分の魔力を放ち、ダンジョンを形成する魔法を使えるようになるのだという。それにより生み出される生物が『魔物』なのだという。
ダンジョンマスターのレベルが高ければダンジョン内の魔物は高レベルになっていくし、ダンジョン自体も広く、深く、複雑になっていく。
反対に、ダンジョンマスターがいない場合、または眠っている場合は魔物がどんどん衰弱していき、最悪ダンジョン事態が枯れ、なくなってしまうのだとか。
「近々この町のダンジョンマスターが目覚めるかもしれないとの報告が入ってきましたので報告にきました!!」
「クロよ、ギルドマスター様は今からお取り込みのようだ。邪魔しては悪い、私達は宿屋に戻ろうではないか」
「そうだな、帰るか」
「クロさん、今夜はどんなお話をしてくれるんですか?」
「ン待ちたまえ君たちッ!!!」
「チッ」
何やらとても悪目立ちしそうな話を持ちかけられそうだったので、足早に帰ろうとしたのだが、やはりダメだったらしい。あとエミー、君はもう少し殺意を抑えてくれ。
「君たちに緊急のクエストだ!」
「報酬はアイナの冒険者登録、私達の活動内容及び内情などの隠蔽。最後に私達への詮索を今後一切行わないこと。これらが呑まれないのであれば帰るぞ」
それ、遠まわしに今回の件に関わらないって言っているようなものじゃ・・・?
「ぐっ・・・隠蔽というのは、具体的にどの層までだ」
「そうだな、最低でも貴族連中に知られない程度であればいい」
「そ、そんな・・・」
ちなみにこれらの要求は全て、エミーと俺が多少楽をするための要求のようだ。そして、ギルドマスターという存在の影響力がどれ程の物か。ここのダンジョンマスターや、俺たちがどれだけ危険視されているかを確認する意味も持ち合わせているように思える。流石は魔王、これだけの短い間にそこまで考えられるとは。
「うぐぐ・・・ぬぅ・・・分かった。要求を呑もう」
「ぎ、ギルドマスター!こんなわけのわからない奴らにそこまですることないですよ!」
おっと、報告しに来た奴はまだ部屋の入り口にいたのか。交渉を立ち聞きするとはマナーがなってないな。
「して、エミーさn「エミリーだ」・・・エミリーさん、そこまで言うのなら自信はあるのでしょう。しかしここのダンジョンマスターは文字通り未知の存在。私らから提供できる情報は何も・・・」
なんでも、この町ができた頃にはすでにダンジョンマスターは眠っていたという。そして、ギルドができて間もなくしてダンジョンマスターの寝室も見つかっているとのこと。
その寝室とやらには複雑な結界が張り巡らされており、今まで下手に手が出せなかったらしい。幸い、ダンジョンとしての機能が正常に稼動している以上、ダンジョンマスターが放出している魔力量を感知することで、目覚める予兆が分かるのだという。
しかし、それは予兆が分かるというだけで、対策としては何も行われていなかったのだという。ゼンラ曰く、自分がギルドマスターに就いてから対策を練ってきたが、今日までには間に合わなかったとのこと。
「・・・つまり、貴様等の対応が遅すぎたせいで苦渋を呑んだわけか」
「何も返す言葉がない・・・」
この人はこの人で、結構苦労してたのかなぁ。なんて、少しは同情してしまう。
「それでは、ダンジョンマスターの討伐、頑張ってくれたまえ」
「おっと、その前に契約書を書かせてもらうぞ」
「うぐっ」
そう言いながら、エミーはマジックポーチから契約書を取り出す。
「見たこともない材質の紙だ・・・そ、それは何の紙ですか?」
「む、世界樹の契約紙も見たことがないのか?」
「馬鹿な、世界樹は500年前に枯れ果ててしまっているはずだ!」
・・・枯れたのか、世界樹。
「ともかく早く名前を記入しろ。先に書かぬのであれば私達が先に書くぞ」
「あっ、すいません。書きます、書きます」
そう言うと、ゼンラは国宝にでも触るかのように恐る恐る名前を記入していく。いちいちリアクションが大げさな人である。
次の次にはまともな戦闘シーンが書けそうです。こいついつもry




