第20話 「ユウシャさま?」
21年、加筆修正
――宿屋――
勇者の朝は早い。彼の一日は、太陽が昇るよりも前に始まる。
「くああ・・・昨日の疲れが取れてよかった」
ゆうべはおたのしみでした。いやぁ、なんだか知らない女の子も混ざっていたように見えたけど、酒でも入ってたかな?それとも、エミーの幻術が強すぎて副作用でもd
「むにゃ・・・ユウシャさまぁ・・・」
「・・・」
現実が辛い。
――昨日、ダイジェスト――
「おい、この娘お前の正体を見破っておるぞ」
「え待ってこいつ女なの?」
「あの、ユウシャ・・・さま?」
「よぉし貴様、ようやく声の出し方のコツを思い出してきたようじゃな。せっかくじゃが貴様には聞きたいことが山ほどある。このまま誘拐させてもらうぞ」
「出た出た。魔王様お得意のお姫様の誘拐」
ただのジョークで言ったつもりであったのだが・・・
「わた、わたしがおひめ、さまだなんて」
真に受けてしまったようだ。
「えぇいややこしくするな!ともかく宿に戻るぞ!あそこまでいけばこの阿呆(縛り上げられてるかわいそうな男)の仲間の目からも逃れられるであろう!」
「ん?こいつ(縛り上げ以下略)放置なの?」
縛り以下略については、前回か前々回辺りを参照。
「知らん、今はそんなこと気にしておる場合ではないからな!第3霊界、空間転移!」
――ここから昨日の宿屋――
「ありがとう、ございました・・・主人との契約が切れましたので、私は、ユウシャさまの『モノ』になり、ます」
「どうしてその話になった」
借りていた自室に帰ってきた途端これだ。
「私、を、あの人から、救っていただきまし、た。彼方は、私のユウシャさまです」
(クロよ、これはどうも『私の白馬の王子様~』的なあれらしいぞ)ヒソヒソ
(えぇ~・・・面倒な)ヒソヒソ
「して少女よ。貴様はどういった系列の奴隷だったのだ?」
「えっ、今そこ聞く?」
「あっ、一応は性奴隷でした。ですが、前主人は、少女趣味がなかったようですので」
「えっ、そこ答える?」
「そうか性奴隷で処女か。どれ、少し血を飲ませろ」
「嫌です」
「なんじゃと!?」
即答かよ。
「え~っと・・・とりあえずエミーを怒らせると怖いし、何とかお願いできないかな?」
「あっ・・・えと・・・その後で、ユウシャさまに処女を頂いていけると・・・」
こいつ、まさか天性の強硬キャラか!?
「あい分かった、その程度でよければ貰ってやらんこともない!」
「えっ、貰うの俺だよね?」
「あ、ありがとうございます!」
「えっ、いいの?ホントにいいの?」
・・・後は流れで
「辛い」
「ユウシャさまぁ・・・」
くそうこいつ、なんて幸せそうな顔をしていやがる!何故だか、無性に腹が立ってくる。
「・・・幼女の寝顔を見つめながらニヤついているというのは、なかなか格好のよいものではないぞ」
「・・・ハッ!」
なんとこの俺としたことが、幼女趣味の称号を手に入れてしまったようだ。迂闊ッ!
「そこまでは言っとらんじゃろうが・・・まぁよい、今後のその娘の処遇を決めるぞ」
・・・今更ですか?
ゆうしゃ は、セイドレイ をてにいれた!▼
・・・ようやくハーレムタグが回収できそうで安堵しております。




