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真っ赤な満月の下で
君は前に言ってたよね。
私のこと忘れていいよって。
僕が忘れることが出来ないって知ってて君は僕に向かって言ったよね。
大好きな君が僕に言った最初で最後のわがままだったんだろうけど、君の優しさで僕に言った事なんだろうけど、君のことだから、何かちゃんとした理由があったんだろうけど、君のこと忘れるなんてできないな。
だって、僕にとって1番大事だから。
君が遠くに行っても僕は、君が帰って来た時の居場所でありたいから。
君が目的地を見失わないで帰って来れるように。
空が夕陽で赤く染まった時間、いつも、思い出すんだ。
夕焼けに染まった真っ赤な満月の下で、
言った君の言葉。